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2008 International CESレポート【Sony編】

機器同士をかざすだけでデータ転送できる
「Transfer Jet技術」を発表

カンファレンス壇上で挨拶したSony CEOのハワード・ストリンガー氏

会場:Las Vegas Convention Center
    Sands Expo and Convention Center/The Venetian

会期:1月7日〜10日



 米SonyはCES開幕前日となる6日(現地時間)にプレスカンファレンスを開催するとともに、同社ブースを公開した。ここでは、PC関連の展示品について紹介する。

 参考展示技術としてデモされていたのが「Transfer Jet」と呼ばれる同社独自の近距離無線技術で、機器同士をかざすことで無線によるデータ転送を可能にする。

 Wireless USBやBluetoothなどが数mの通信距離を持つのに対し、Transfer Jetは3cm以内の至近距離無線技術で、使い方としてはFeliCaを想像するとわかりやすいだろう。そのメリットは、近距離通信技術にすることで常に375Mbpsという高速な実行転送速度を得られる点、通信チップのコストを下げられる点、小型化できる点、屋外でも使える点などがある。

 また、常にかざすという行為が必要となるため、他の機器と意図しない通信が発生せず、ペアリングや認証作業が不要となり、設定の煩わしさや、セキュリティの考慮などから解放され、誰でも簡単に接続ができるというメリットもある。

 会場には、Transfer Jetに対応したデジタルカメラや、ハンディカム、PCの試作機が展示されており、TVにつながれたリーダーに、デジタルカメラを載せるだけで、一切操作することなく、自動的に直近の写真データが転送され、サムネール表示されていた。

 ただし、実際製品化する際には、ユーザーがどのデータを転送させるか選択する必要が生じるため、なんらかの作業が必要になってくるが、いずれにせよケーブルを接続することなく、手軽にデータを転送できる。

 製品化は2009年を予定しており、リーダーなどホスト対デバイスだけでなく、携帯電話同士などデバイス同士での通信も予定している。また、無償公開かライセンス供与になるかは未定だが、他社への採用も呼びかけ、広く普及させることを目指すという。

Transfer Jetに対応し、TV出力機能とストレージを内蔵した機器 この上に、同じくTransfer Jetに対応したデジタルカメラを置くだけで 直近の写真が自動的に転送される。この間の操作は一切不要
こちらはテレビサイドPC TP1にTransfer Jetを内蔵させたプロトタイプ このようにハンディカムからの動画転送もできるし、携帯電話同士のデータ交換なども視野に入っている

 もう1つ参考展示されていたのが、テレビサイドPC TP1と同じサイズのホームサーバーとメディアビューワ。いずれの機器も、VAIOチームが開発を担当し、VAIOのロゴが刻印されていたが、ホームサーバーの試作機はIntelアーキテクチャでもWindows機でもなく、非x86プロセッサとLinuxを採用しているほか、VAIO以外のPCなどにも対応させる予定。

 ホームサーバーの用途は、バックアップストレージとコンテンツサーバー機能。バックアップストレージとしては、USB接続したカメラやメモリカード内のデータをワンタッチでバックアップしたり、PC内のデータをEthernet経由でバックアップできる。

 コンテンツサーバーとしては、DLNAサーバーとして機能し、PCやPLAYSTATION 3、DMAなどでサーバー内の写真や音楽、動画などを再生できる。

 試作機のHDD容量は1.5TBで、750GBのHDDを2台内蔵しているが、RAIDに対応させる予定はないという。また、無線LANも非対応の予定。

 メディアビューワは、無線LANを内蔵したデジタルフォトフレームのようなもので、試作機は800×480ドット(WVGA)表示対応の7型液晶を搭載していた。メモリカードやPCなどに保存された写真や音楽を単体で再生する点ではデジタルフォトフレームと同じだが、RSSを使ってニュースや天気予報などの情報を取得、表示させることもできる。

 また、試作機のさらに先の次世代機では、カメラを使って人物認証を行ない、その人に合わせた情報を選択して表示するといったことも視野に入れている。

TP1にそっくりなホームサーバーの試作機 しかし、背面にあるのはEthernet、USB、電源端子だけで、ディスプレイ出力はない
メディアビューワの試作機。現時点では静止画と音楽の再生が可能で、動画対応も検討しているという ホームサーバー同様、VAIOのロゴがある。画質を追求するためにタッチスクリーンは採用せず、操作は背面のボタンで行なう

 製品としては新たにBlu-ray Disc(BD)ドライブを搭載したTP1や、ワイヤレスパーソナルコミュニケータ「mylo」の新モデル「COM-2」、200ドルの5インチベイ内蔵型BD-ROMドライブなどが発表された。

BDドライブを搭載した新TP1。日本でも同等仕様の製品の発売予定はあるが、このブラックモデルは米国のみとなる 800×480ドット液晶を搭載した新mylo COM-2
200ドルという低価格を実現したBD-ROMドライブ。インターフェイスはSATA PSP用Skypeの実機デモも行なわれていた。ヘッドセットの都合から、対応できるのは新型モデルのみとなる

□2008 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/
□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□International CESの発表概要
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200801/08-001/index.html

(2008年1月8日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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