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フリースケール、SideShowガジェットコンテスト優勝者を決定

Windows SideShowガジェット・アプリケーション・プログラム開発コンテストの表彰式にて

12月4日 実施



 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社は4日、同社が開催する「Windows SideShowガジェット・アプリケーション・プログラム開発コンテスト」(以下コンテスト)の優勝者を発表した。

 同コンテストは、Windows Vistaの機能の1つであるSideShowを利用して、プログラム開発者が対応のガジェットアプリケーションを開発し、審査委員が作品各々を評価して競うもの。SideShowマーケットの活性化、Windows Vistaの魅力アップ、およびPC/周辺装置マーケットの拡大を目指す目的でフリースケールが開催した。

 今回は16作品が応募され、うち6作品が第1次審査を通過。そして4日、最終選考と表彰式が秋葉原の「アイ・オー・スクエア」で開催された。

 最優秀賞は、越智佳景氏の「さいたん」というプログラム。同プログラムは、オンライン辞書を利用して、ユーザーが検索した単語の概要を辞書から引き、SideShowデバイス上に表示するというもの。単語を暗記カードのように登録する単語帳機能も備える。

 SideShowデバイスに単語概要を表示させることで、文書を読んでいる最中に、意味を調べたい単語を調べるシーンにおいて、別ウィンドウで邪魔されずに読み続けられるという。また、単語帳はPCとの接続解除後も保持されるので、出先などで単語暗記用として利用できる。

「さいたん」を開発した越智佳景氏 Windows Vista上での「さいたん」。このように1行だけというシンプルインターフェイスで、文書を参照するときに邪魔にならないようになっている。デモでは「パソコン」をICDで検索 検索結果をSideShowデバイス上に表示する

 マイクロソフト賞は、高久直也氏の「でんごんメモピー」。これはSideShowデバイスに付箋ライクに伝言を残せるもの。PC上のソフトで伝言する人の顔アイコンとメッセージを設定した後、SideShowデバイスに転送して表示するという単純なプログラムだが、メッセージが読まれた後にメールを送信して既読であることを知らせる機能を備えている。

 想定される利用シーンとしては、家族内での伝言を想定しており、将来的には冷蔵庫などの家電にSideShowを装備することで利用範囲が広がることが期待される。また将来的にPOPサーバーに自動的にアクセスして、伝言をメールで残せるような機能も検討しているという。

「でんごんメモピー」を開発した高久直也氏 Vista上のGUI。簡単に使えるよう、メモ内容をここですぐに書けるようになっている SideShowデバイス上に伝言メモ一覧を転送したところ。顔アイコンの横にメッセージが表示される

 アイ・オー・データ賞は、深谷崇氏の「SideView」。ごく単純なデスクトップ拡大鏡プログラムだが、拡大倍率調節機能や、画面メモ機能などを備えている。

 想定される利用シーンとしては、大画面TVでWebブラウジングするときに、細かい字を読むときだけSideShow搭載リモコンで拡大して見るなどの用途が考えられる。また画面メモ機能は、地図を切り出して外出するときに利用できるとしている。

「SideView」を開発した深谷崇氏 画面をズームして表示できる 画面全体を縮小表示することも可能。ノートPCを閉じたときでも作業状況が見られる

 なお、上記3ソフトを含む応募作品のすべては、フリースケールの登録会員サイトである「Freescale Freak」より無料でダウンロードできる。

●新しい利用形態に期待

 4日の最終選考では、フリースケールの高橋恒雄社長が挨拶。同氏は、同コンテストを開催した趣旨について、「我々は現在、i.MXアプリケーション・プロセッサによるSideShowデバイスの開発キットを提供しているが、今後はポータブルオーディオ機器やスマートフォン機器にSideShowが組み込まれることに期待している。今後は搭載製品を早期市場に投入することをサポートするとともに、こうしたコンテストによってハードウェア/ソフトウェアの開発者のモチベーションを上げて、SideShow製品の普及を後押ししたい」と語った。

 審査員であるアイ・オー・データ機器の細野昭雄社長は、「新しいデバイスのブームが低迷している近年、SideShowは新たなハードウェアのカテゴリとしての期待が高まる。我々も現在SideShow対応のデバイスを開発中であり、さまざまな利用の可能性を模索している」と説明。また、九十九電機の鈴木淳一社長も、「SideShowデバイスはまだ開拓されていない市場であり、期待をかけたい」と語った。

フリースケールの高橋恒雄社長 アイ・オー・データ機器の細野昭雄社長
九十九電機の鈴木淳一社長 最優秀賞を受賞した越智佳景氏には商品券10万円分とソニーのDSC-T9が手渡された

□フリースケールのホームページ
(12月4日現在、この件に関する情報は公開されていない)
http://www.freescale.co.jp/

(2007年12月4日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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