マイクロソフト、初/中級者向け統合セキュリティ「OneCare」
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12月4日 発売
価格:通常版 6,825円
Windows Live OneCare |
マイクロソフト株式会社は、初/中級者向けの統合セキュリティソフト「Windows Live OneCare」をパッケージ化し、12月4日より発売する。
価格は、通常版が6,825円、優待版が4,725円。ライセンスの有効期限は1年間で、3ライセンスを同梱する。このほか、PC同時購入版をオープンプライスで展開する。
ウイルス対策とPCメンテナンス機能からなる統合セキュリティソフト。ウイルス/セキュリティ対策や双方向ファイアウォール、自動バックアップ機能、不要ファイルやデフラグによるパフォーマンスの向上機能などを備え、これまでオンラインのダウンロード形式で販売してきた。
今回バージョンが内部的に2.0になったことを受け、パッケージ化して販売する。新機能として、LAN内のOneCare搭載PCの管理や、スタートアップの最適化、月間レポートなどを搭載するほか、アンチウイルス機能についてはバージョンアップとともにエンジンを強化し、検知機能を向上させてきたという。
パッケージには3ライセンスが含まれ、1パッケージで家庭内の複数台のPCを統合的に管理できるのが特徴となっている。具体的には、管理用の「Hub PC」に設定したPCからLAN内のOneCare搭載PCに対して、リモートでセキュリティ状況を確認可能。必要に応じて、アンチウイルス/スパイウェア機能や自動更新の有効化、未適用の更新プログラムのインストールができる。
LAN内のPC同士の接続は自動で行なわれるほか、インストール時に共通のWindows Live IDを入力することで、接続を確立できる。
対応OSはWindows XP/Vista(64bit版含む)。
ターゲットは初/中級者と複数台PCを所有するユーザー | OneCareの機能概略 |
●トータルにサポートと必要十分な機能セットを提供
マイクロソフト 大場章弘氏 |
同日開かれた説明会では、同社Windows本部 業務執行役員 本部長の大場章弘氏が、今回のパッケージ化の理由を説明。
同氏は、家庭内でのPCの広がりとともに、PCに対するリスクも高まっているとし、「量販店やパートナーとともに、よりわかりやすくセキュリティソフトの価値の訴求を進める必要がある」と語った。
戦略的な面では、マイクロソフトのソフトウェア+サービスというビジョンに基づき、「WindowsとWindows Liveの2つのビジネス事業部が密接に連携し、シームレスな世界を実現するソフトウェア+サービスの第一歩」とした。
また、OneCareの説明を担当した、同社Windows本部コンシューママーケティング部マネージャの藤本恭史氏は、OneCareのメッセージを「ウイルス対策からPCメンテナンスまであなたのPCをこれ1本で守ります」と改めたことを紹介。
Windows Vistaは基本機能としてセキュリティ機能を搭載するほか、Windows DefenderやIE7のフィッシング対策機能、Windows Live Family Safetyなどのサービスもある。しかしこういったサービスは自分で個別に設定する煩雑さがあるとする。それに対しOneCareは「これらの機能を補完し、トータルにサポートし、ユーザーに必要十分な機能セットを提供するもの」と語り、初/中級ユーザーに加え、複数台PCを所有するユーザーにも好適であるとした。
また、今後の展開として大場氏は、Windows Liveプラットフォームを推進し、APIを提供することでサードパーティーと連携してサービスを展開していきたいとした。
マイクロソフト 藤本恭史氏 | OneCare 1本で統合的なセキュリティを提供 | トータルにサポートし、ユーザーに必要十分な機能セットを提供するのがOneCare |
□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3284
□製品情報
http://www.microsoft.com/japan/users/onecare/default.mspx
□関連記事
【11月8日】マイクロソフト、Windows Liveサービス正式版を提供開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1108/ms.htm
(2007年11月29日)
[Reported by matuyama@impress.co.jp]