「XPS One」は日本発のグローバル製品

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「XPS One」は日本発のグローバル製品
～デル新製品発表会

XPS Oneに自信を持って見せる上級副社長のアレックス・グルーゼン氏

11月19日　開催

同社代表取締役社長ジム・メリット氏

　デル株式会社19日、日本発の一体型デスクトップPC「XPS One」の製品発表会を都内で開催した。

　冒頭では、同社代表取締役社長のジム・メリット氏が挨拶。同氏は、今回の新製品は「これまで日本向けに行なってきたさまざまな施策の一環として、また、日本法人設立15周年記念としての1つである」と表現。その理由として、これまでの日本のユーザーのニーズと声を反映した、日本が持つ最先端のデザインとバリューを反映した製品であると説明した。

　また、XPS Oneは日本で設計され、世界に先駆けて発表されるが、世界にも同時展開する製品であることを強調。メリット氏は、「これまで日本はモバイルノートや一体型デスクトップなどが世界を牽引してきたように、日本は世界をリードするようなデザインや機能性へのニーズを持っている。今回の製品はこれらの日本のニーズを製品に反映し、世界に展開する“日本発のグローバル製品”であり、我々の日本へのコミットメントを反映したものだ」と述べた。

●スペックでPCのバリューが決まらない時代

コンシューマ・プロダクト・グループ上級副社長のアレックス・グルーゼン氏

　米国本社から来日したコンシューマ・プロダクト・グループ上級副社長のアレックス・グルーゼン氏は、新製品のデザイン性について説明。「11カ月前にコンシューマ向けPC開発専門のチームを設け、コンシューマPCに特化したデザインに注力してきた。また、従来の3倍の人材を投入し、さまざまな方面のデザイナやエンジニアを世界13カ国で採用した。この結果、XPS M1330のような薄型軽量のノートやXPS 720のようなデザイン性に優れた製品を投入することができた」と語った。

　XPSシリーズは本来、ゲーマー向けモデルとして高いスペックを誇っているが、今回、XPS Oneではスペックについて特に語っていない。この理由としてグルーゼン氏は、「コンシューマPCはもはやスペックではなく、“何ができるか”でバリュー(価値)が決まる時代になってきているため。XPSシリーズはこれまで“ゲームができる”プレミアムプラットフォームとして提供してきたが、XPS Oneはこれらとは違うプレミアムコンセプトである」と説明した。

　その例として、XPS Oneはマルチメディアに注力し、Blu-ray Disc再生や地デジ視聴の対応(12月以降予定)を謳い、タッチセンサー式ボタンでボリュームコントロールが行なえ、メディアコントロール機能付きワイヤレスキーボードを備えることで、離れた場所からでも操作可能であることを強調。リラックスした状態、くつろいだ姿勢でもPC操作ができることをアピールした。

　また、電源ケーブル一本で起動でき、残りはすべてワイヤレス接続としたシステムコンセプト、日本のデザインを取り入れたエッジフィニッシュ、手を近づけるとライトアップするボタン部のブルーバックライトLEDなどを採用することにより「どの家庭のどの部屋に置いてもマッチする製品デザインである」と述べた。


ユーザーの声を常に聞いてきたと強調	XPSシリーズがこれまでもっていた性能やデザインへのこだわり	XPS Oneはデザイン性と使いやすさを追求した


ワイヤレスキーボードで離れても操作可能と説明するグルーゼン氏	ケーブルは電源ケーブル一本であることも強調

　XPS Oneの販売戦略について、米国本社バイスプレジデント兼日本/アジア太平洋地域コンシューマセールス&マーケティング統括責任者のウォルト・メイヨ氏は、「これまで、グローバルコンシューマ事業組織の設立、およびコンシューマ専用製品の提供、ビックカメラやソフマップなどとの小売店での販売、ダイレクトモデルで培ったさまざまな強みを活かして、製品展開してきた。XPS Oneは日本発の製品であり、この製品をステップとして、今後は“日本のために作った製品”をそろえていきたい」と説明した。


米国本社バイスプレジデント兼日本/アジア太平洋地域コンシューマセールス&マーケティング統括責任者ウォルト・メイヨ氏	これまで行なってきたさまざまな国内向け施策	XPS Oneは日本市場へのコミットメント

会場で展示されたXPS One	台座は強化ガラス。底面に吸気口も備える	“V”字型のデザインが特徴的。上部は排気口になっており、「底面吸気→上面排気」と合理的なエアフローを実現。背面に排気口を一切持たない

手をタッチセンサー型ボタン部に近づけるとブルーバックライトLEDでアイコンが浮かび上がる	基本的にケーブルは電源コード一本のみ。インターネットへの接続は無線LAN利用を前提としている	キーボードにはタッチパッドとメディアコントロールを装備

家庭内のどこに置いてもマッチするデザインとしている