フラットパネルディスプレイに関する総合展示会
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10月24日~26日 開催
展示会の様子 |
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなど、フラットパネルディスプレイ(FPD)に関する最新の技術や製品を紹介するビジネス向け総合展示会「FPD International 2007」が24日に開幕した。
FPD Internationalは今回が14回目の開催で、世界10カ国/地域から330の企業や団体が出展する国際的なイベントとなっている。主な展示内容は、液晶やプラズマディスプレイ、有機EL(OLED)、電子ペーパー、FEDなどの製品やモジュール、部材、製造装置、ソリューションなど。会場は横浜市のパシフィコ横浜 展示ホール。開催期間は10月24日~26日。入場料は2,000円だが、事前登録した場合には無料となる。
今回の展示会では、各社が100インチを超える液晶パネルのサイズや薄さ、OLEDなどの新技術によるコントラスト比や発色など色再現性の向上を主にアピール。また、モバイル製品向けなど小型の製品では、タッチパネルやスキャン機能など新技術を盛り込んだ取り組みが見られた。
そのほか、PC向け関連では、一部メーカーがノートPC用の液晶パネルや液晶ディスプレイ用パネルなどを展示。高輝度や高コントラストなど、性能向上を図った製品が展示されていた。
●世界最大と最薄への取り組み
FPDの大型化については、過去のイベント同様にシャープが世界最大を謳う108型の液晶を展示し、パナソニックは103型のプラズマディスプレイ(PDP)を展示。一方、Samsungは70型フルHD液晶にタッチパネルを組合せ、Virtual Fitting(バーチャル着せ替え)としてデモした。そのほか、50型を超える液晶ディスプレイなどが多数展示されていた。
また、大画面と薄さの両立については、シャープが52型で主要ディスプレイ部が20mm(最厚部29mm)の薄型液晶を参考出品。また、Samsungは40型の「Ultra Slim 40" TV」で厚さ1cmの試作品を展示した。
シャープの108型液晶TV | パナソニックの103型プラズマディスプレイ | Samsungの70型液晶はタッチパネルでバーチャル着せ替えをデモ |
シャープが52型で主要ディスプレイ部が20mm(最厚部29mm)の薄型液晶を参考展示 |
Samsungは40型の「Ultra Slim 40" TV」で厚さ1cmの試作品を展示 |
●新技術による画質向上の取り組み
また、エプソンがOLEDの試作品参考展示し、Samsungが14型のAMOLEDを展示した。エプソンのOLEDはコントラスト比を100,000:1とするなど、各社はコントラスト比の高さと、黒の深みによる高画質をアピールしていた。
エプソンのOLEDの参考展示 | エプソンの8型OLED | Samsungの14型AMOLED |
そのほか、各社の新技術を組み合わせた取り組みをピックアップして紹介する。
□FPD International 2007のホームページ
http://techon.nikkeibp.co.jp/fpd/2007/
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(2007年10月24日)
[Reported by matuyama@impress.co.jp]