DigitalLife 2007レポート【メディアセンター&ホビー編】
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会場:Jacob K. Javits Center
会期:9月27日~30日(現地時間)
米Microsoftは、DigitalLife 2007の会場で、Windows Vistaのメディアセンター向けの新サービス「Internet TV」ベータ版を発表した。
同サービスは、シリーズもののドラマ、ミュージッククリップ、ニュース、スポーツクリップ、映画の予告版などをHD画質で提供するもの。広告を入れることで、いずれのコンテンツも無料で利用できる(米国のみ)。
また、このサービスにあわせて、Media Center Extenderに対応する新製品が発表された。Linksysの「DMA2100」は、IEEE 802.11nに対応したDMA(Digital Media Adapter)で、「DMA2200」はアップスケール機能を備えたDVDドライブ内蔵モデル。11月発売予定で、価格は順に約300ドル、約350ドル。
D-Linkの「DSM-750」は同じくIEEE 802.11nに対応し、USBポートにつないだ外部機器内のメディアファイルも再生できる。対応フォーマットはWMV/DivX/XVidで、1080iまでの出力が可能。価格は約350ドル。いずれの製品も1台で見ていた動画を一時停止し、その後別の機器から途中再生できる。
メディアセンターに新たに追加されたInternet TVベータ版 | LinksysのDMA2100 |
DVDドライブを搭載したDMA2200 | D-LinkのDSM-750 |
多くの来場者でにぎわっていたホビー/ゲーム系の展示もここで紹介する。
Microsoftは、Games for Windowsの認証を受けた最新タイトルの試遊台を並べ、来場者に開放していた。中でも「CRYSIS」、「Gears of War」、「BIOSHOCK」といったDirectX 10対応製品は、その圧倒的なグラフィックからプレイ待ちの長い列ができていた。
CRYSIS | Gears of War | BIOSHOCK |
NAMCOは、Pac-Manなどレトロなアップライトのゲーム筐体を2台ずつ並べ、1つは本物のアーケードで、もう片方の台には同じタイトルを入れた携帯電話を設置するというユニークな展示を行なっていた。ちなみに、出展者としては携帯電話のコンテンツを楽しんでもらおうという思惑があったと思われるが、ほとんどの来場者はアーケード版でプレイするという状況だった。
ドルアーガの塔を彷彿とさせるNAMCOブース | ブース内には往年のゲームを搭載したレトロなアップライト筐体が用意 | それらの携帯電話版がすぐ横に展示 |
ニッコーは、PCとWiFiで接続してコントロール可能なロボット「spykee」を展示。spykee自体は1月のCESで展示されていたが、このたびニッコーが日本での発売を決めた。
下半身がキャタピラのspykeeは、頭にWebカメラを内蔵しており、その映像を見ながらPCから操作して移動させることができる。映像は静止画か動画としてPCに取り込んだり、spykee自体をSkypeなどのカメラとして使うこともできる。また、PCからMP3を転送してspykeeから音楽を再生することも可能。
上半身は人型だが、トランスフォーム可能で、サソリ型や宇宙探査ロボット型にすることもできる。無線の到達範囲は約100m。赤外線センサーも搭載し、バッテリ残量が低下すると、充電ドックに自動的に戻って充電を行なう。
□DigitalLife 2007のホームページ(英文)
http://www.digitallife.com/newyork/
(2007年9月30日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]