PM-T960

10月4日　発売

価格：オープンプライス

　セイコーエプソン株式会社は、小顔/美白補正機能などを搭載したA4複合機「カラリオ」シリーズ4機種を10月4日に発売する。価格はすべてオープンプライス。

　ラインナップは、6色染料インク採用で最上位の「PM-T960」、中位の「PM-A940」、下位の「PM-A840」の3機種と、4色顔料インクを搭載した「PX-A740」。店頭予想価格は順に3万円台後半、3万円台前半、2万円台後半、1万円台後半の見込み。

【お詫びと訂正】初出時に、PX-A740の店頭予想価格を2万円台前半としておりましたが、発表会での内容を受け、1万円台後半に修正いたしました

　いずれの新製品も、顔を中心とした補正を行なう「ナチュラルフェイス」機能を採用。同技術では、顔を実際の写真より細く見えるように補正して印刷する「小顔補正」と、肌色を実際の色に近づける「美白補正」の2機能を備える。

　「小顔補正」では、写真に写っている人の顔を自動的に検出し、顔を細く見えるように補正する。同社の調査によれば、写真は記憶している顔より太く写ってしまう傾向にあり、これが写真と実際のイメージが異なる原因としているが、同機能を使用すれば実際のイメージに近づけられるという。

　「美白補正」では、人の顔や肌色を実際のイメージに近づくよう、自動的に明るめに補正する。なお、「ナチュラルフェイス」はいずれの機種もユーティリティ「Easy Photo Print」に実装されるが、PM-T960とPM-A940ではプリンタ側でも設定でき、スタンドアロン利用時に適用できる。

　さらに、6色インク搭載機では、自動画像処理機能の「オートフォトファイン! EX」もブラッシュアップされた。シーンの判別精度の向上に加えて、色成分と明るさ成分を分離させることで色補正の精度をアップ。また、新たに夜景検出機能を搭載し、夜景印刷時に明るくならないようにした。

　プリンタヘッドも新たに開発。6色インク搭載機では、圧力室の幅を拡大し、噴出可能なインク量が従来の1.5pl～7plから、1.5～11plに拡大。さらに、全モデルのピエゾ素子の駆動周波数が45kHzから60kHzに向上し、最速時の印刷速度が1.2～2倍に向上した。

●PM-T960

　PM-T960は、フロント給紙、両面印刷に標準で対応し、Ethernetや無線LANの搭載でネットワークに対応した最上位機種。印刷部の主な仕様は、インクが染料タイプで6色、解像度が5,760×1,440dpi、印刷速度がモノクロ/カラーともに11ppm(オリジナルチャート)。

　スキャナ部の主な仕様は、スキャン方式がCCD、解像度が3,200×6,400dpi。ネガフィルムのスキャンにも対応する。

　インターフェイスはUSB 2.0とEthernet/無線LAN、IrDA赤外線ポート(IrSimple対応)、4メディア対応カードスロットを備える。操作部に3.5型液晶ディスプレイを装備。本体サイズは446×503×242mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約12.8kg。

□製品情報
http://www.epson.jp/products/colorio/printer_multi/pmt960/

●PM-A940

PM-A940

　PM-A940は、PM-960から両面印刷とネットワーク機能をオプションに、スキャナを1,200×2,400dpi対応のCISタイプ、液晶ディスプレイを2.5型に変更したモデル。ネガフィルムのスキャンには非対応。そのほかの仕様はPM-T960にほぼ準ずる。本体サイズは446×432×237mm(同)、重量は約10.6kg。

□製品情報
http://www.epson.jp/products/colorio/printer_multi/pma940/

●PM-A840

PM-A840

　PM-A840は、PM-A940からフロント給紙を省き、ナチュラルフェイスをPC用ドライバ側に搭載したモデル。また、文字合成印刷や動画印刷など一部の機能も省いている。

　印刷部の主な仕様は、インクが染料タイプで6色、解像度が5,760×1,440dpi、印刷速度がモノクロ/カラーともに10ppm。スキャナ部の主な仕様は、スキャン方式がCIS、解像度が1,200×2,400dpi。

　インターフェイスはUSB 2.0、IrDA赤外線ポート(IrSimple対応)、4メディア対応カードスロットを備える。操作部に2.5型液晶ディスプレイを装備。本体サイズは450×413×205mm(同)、重量は約8.3kg。

□製品情報
http://www.epson.jp/products/colorio/printer_multi/pma840/

●PX-A740

PX-A740

　PX-A740は4色顔料インクを採用した、普通紙に特化した低価格モデル。

　印刷部の主な仕様は、解像度が5,760×1,440dpi、印刷速度がモノクロ/カラーともに9ppm。スキャナ部の主な仕様は、スキャン方式がCIS、解像度が1,200×2,400dpi。

　インターフェイスはUSB 2.0、4メディア対応カードスロットを備える。操作部に2.5型液晶ディスプレイを装備。本体サイズは450×340×179mm(同)、重量は約5.9kg。

□製品情報
http://www.epson.jp/products/colorio/printer_multi/pxa740/

□セイコーエプソンのホームページ
http://www.epson.jp/
□ニュースリリース
http://www.epson.jp/osirase/2007/070920.htm

(2007年9月20日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]