アップル、国内で新iMac/iLife/iWorkの説明会を開催
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20インチiMac |
8月8日 発売
アップルジャパン株式会社は8日、新iMacおよびiLife '08/iWork '08の製品説明会を開催した。本体のハードウェア仕様については別記事を参照していただくとして、ここでは各製品の主な特徴などについて紹介する。
iMacは、アルミとガラスの一体感を演出した新筐体を採用した液晶一体型機で、液晶フレームの下側にあるメモリスロットカバー部の1カ所を除いて、外部からはまったくネジが見えない。
キーボードも本体にあわせてデザインが一新され、薄型のアルミ製筐体を採用。また、画面の輝度や、メディア操作用のファンクションキーを搭載するほか、オプションでワイヤレスキーボードも用意される。
液晶サイズは20インチ(1,680×1,050ドット)モデルと24インチ(1,920×1,200ドット)モデルが用意され、CPUはFSB 800MHzのCore 2 Duo(2/2.4GHz)とCore 2 Extreme(2.8GHz/24インチモデルのみ)が選択可能。GPUはAMD ATI Radeon HD 2400 XT/2600 PROを採用する。
本体右側面。一般的なディスプレイと変わらない厚みの中にすべての部品が収まっている。こちらには光学ドライブがある | 左側面にはインターフェイス類はない | 背面左手にUSB 2.0、FireWire、Ethernetといったポート類がある |
電源ボタンは背面右手 | アルミ筐体の新型キーボード | 薄型だが、左右にUSBポートがある |
ソフトウェアも大きく強化。統合マルチメディアソフト「iLife '08」は、「写真、ムービー、ホームページ。とっておきの思い出をここに集めて、みんなと楽しもう」というコンセプトの下、インターフェイスやWeb共有機能が改善された。
なかでも動画編集ソフト「iMovie '08」は、ほぼ新規に作り直しており、従来のクリエイティブに作品を作り上げるという点から、誰もが簡単に作成/編集できるという点に重きが置かれた。
基本的な操作としては、まず手持ちの映像素材がライブラリとして管理され、下側のペインにサムネール表示される。その際、サムネールは1枚ではなく複数枚が表示され、映像の中身が一目で分かる。また、サムネール上でマウスカーソルを左右に動かすと、移動速度に合わせてプレビュー画面で動画が音声付きで再生される。
サムネール上で気に入ったシーンをマウスでクリックしながらドラッグすると、その部分が選択され、左上の編集ペインにドロップされるといった具合にカット編集ができる。また、サムネール上でクリックだけを行なうと、前後4秒の映像が自動的に選択されるようになっており、作品に入れたい場面だけを適度にクリックしていくだけで、小気味良く展開する映像ができる。
トランジション効果も、サムネール上にカーソルを合わせるとその効果をプレビューでき、シーン間にドラッグするだけで適用される。この時、映像の再レンダリングで待たされることがないため、短時間で作成できる。
オーディオについては、iMovieの中から直接iTunesライブラリ内の曲を選択可能。映像よりも音楽が短い場合は余り部分が自動的にカットされる。
できあがった作品は、iMovieから、.MacやYouTubeに直接アップロードできる。
iMovie '08。画面の下側に映像素材がライブラリとして一覧表示。サムネールは1枚ではなく複数枚が連なって表示される | サムネール上でマウスカーソルを動かすと、その速度に合わせて動画のプレビューが表示される | オーディオの挿入では、iTunesライブラリから曲を選べる |
写真管理ソフト「iPhoto '08」は閲覧性を向上させた。新たに「イベント」という概念が実装され、写真を取り込む際に「旅行」、「散歩」などキーワードをつけておくことで、「ライブラリ」項目の中の「イベント」をクリックすると、イベント毎に写真が分類される。
その際、サムネールはイベント毎に1枚だけが表示されるため、大量の写真がある時に一覧性が高まる。また、そのサムネール上でマウスカーソルを動かすと、そのイベントのほかの写真に次々とめくり変わる。
また、細かい変更だが、任意の写真をダブルクリックすると、これまでは編集画面が開いていたが、今回からは最大表示されるようになった。
iPhoto '08 | 写真に「イベント」と呼ばれるキーワードをつけることで、イベント毎に分類して、サムネール表示される | サムネール上でマウスカーソルを動かすと、同じイベントの別の画像がぱらぱら表示される |
iPhotoからも、.Macを通じてウェブギャラリーに写真をアップロードし、共有可能。最初にアップロードしたユーザー以外に、同じイベントに参加した人が別の写真を同じアルバムにアップロードして補完する機能もある。
アップロードした写真はSafariやInternet Explorerなど各種ブラウザから閲覧可能で、アルバムのサムネール上でマウスカーソルを動かすと、めくり変わるなど、iPhotoと同等のインターフェイスが実装されているほか、一覧表示のモードとして、すべてをサムネール表示する「グリッド」、1枚だけ拡大表示する「モザイク」、iTunesと同様に1枚1枚をめくるように表示する「カバーフロー」といったものが用意される。
.Macを通じてアップロードした写真や動画は各種ブラウザで閲覧可能 | カバーフロー表示などMac OSやiLefeと同等のインターフェイスが実装されている |
統合オフィスソフト「iWork '08」には、これまでのワープロソフト「Pages」、プレゼンテーションソフト「Keynote」に、表計算ソフト「Numbers」が加わった。
価格はiLife '08、iWork '08とも9,800円で、iLifeは今回のiMacを含む今後のMac本体にバンドルされ、iWorkは30日限定の試用版が用意されている。.Macは1年間の利用料が9,800円。
□アップルジャパンのホームページ
http://www.apple.com/jp/
□製品情報
http://www.apple.com/jp/imac/
http://www.apple.com/jp/ilife/
http://www.apple.com/jp/iwork/
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~新iMacはアルミとガラスの素材感に注目
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0808/apple3.htm
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0808/apple1.htm
(2007年8月8日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]