「SP-NA540(LS)」

8月下旬　発売

価格：オープンプライス

　NECは、スキャンした文書を直接メール送信できるFAX“ネットワークスピークス”「SP-NA540(LS)」(子機1台)、「SP-NA540W(LS)」(同2台)を8月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はそれぞれ32,000円、39,000円前後の見込み。

　Ethernetポートを備え、ネットワーク機能を備えたFAX機。プロバイダなどと契約したメールアカウントを利用し、紙に書かれた文字やイラストを、JPEG/PDF/TIFF形式としてメールに添付して送信する「スキャンtoメール」機能を搭載する。

スキャンしてメールに添付するフォーマットを選択可能	JPEG画像としてメールに添付して携帯電話で表示させたところ

　POP3サーバー上にあるメールを受信して印刷する「メールtoプリント」機能も備えており、テキスト本文に加えて、JPEG/PDF/TIFF形式の添付ファイルも印刷できる。

　メールの受信プロトコルはPOP3で、送信プロトコルはSMTPを利用。POP認証を必要とするSMTPサーバーにも対応する。送信先の指定は登録済みのアドレス帳から参照する方式で、送信時に直打ちすることはできない。

　主にメールとFAXの連携を開発コンセプトにしており、FAXを中心に利用するシニア層と携帯電話/PCを中心に利用する若年層の間のコミュニケーション、および仕事でFAXを使用するSOHOユーザーをターゲットにしている。

　また、PC専用ユーティリティ(Windows XP/Vista用)を用意。スキャンした文書をPDF/JPEG/TIFF形式でLANに接続されたPCに転送する「スキャンtoパソコン」機能、受信したFAXをメールに転送する「ファクスtoメール」、受信したFAXをPDF化してPCに転送する「ファクスtoパソコン」機能などを搭載。加えて、ブラウザ上のWeb設定画面からFAX内の電話帳登録/編集、受信したFAXを確認する機能を備える。

PCのメールアカウントに送信されたメールを受信してプリント。メールチェックは5～90分の間で5分単位で設定可能	受信したFAXをWebブラウザ上で確認できる

「スキャンtoパソコン」。ネットワークに接続されたPCを選択して保存先を選べる	スキャンが完了するとユーティリティが立ち上がる	スキャンされたPDFファイル

　このほか、通話開始時までさかのぼって最長45分間録音できる「さかのぼり録音」、親機の着信音を鳴り初めから6段階で徐々に大きくする「ステップアップ着信音量」、迷惑電話に出てしまった際に「お断り」ボタンを押すことで自動的にメッセージ応答と切断を行なう機能などを備える。

　用紙サイズはA4まで。読み取り方式はCISで、印刷方式は熱転写記録方式。親機のディスプレイには白色バックライトを採用し、視認性を向上させた。コードレス子機との通信は2.4GHz帯のデジタル方式を採用する。

　本体サイズは約297×224×111mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3kg。

シートフィーダーは展開可能	本体背面	本体をあけたところ

□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0707/0301.html
□製品情報
http://121ware.com/psp/PA121/LEARN/ENTP/h/?tab=LRN_Z_FC_SP_NA540W

(2007年7月3日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]