COMPUTEX TAIPEI 2007レポート Thecus、RAID 6対応の外付けHDDケース「D5100」
会期:6月5日~9日 会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3 外付けストレージ用ハウジングを手掛ける台湾のThecus Technologyは、会場近くのホテルで第3四半期投入予定の新製品を公開した。これらは国内の販売代理店のユーエーシーから販売される見込み。 「D5100」は、eSATAまたはUSB 2.0接続の外付けHDDケース。HDDは5台まで搭載可能で、RAID 6に対応するのが特徴。同社は世界初のRAID 6対応DAS(Direct Attached Storage)としている。RAID 6は、RAID 1/5の冗長性をさらに高めたもので、HDD 2台までの同時故障が起こってもデータは消失しない。そのほか、RAID 0/1/5/10/JBODもサポートしている。I/OプロセッサはIntel製。 本機の設定は、ネットワーク経由またはシリアルポートで行ない、基本的な操作は本体前面のコントロールパネルからも可能。また、UPS制御用のUSBポートも備える。対応HDDはシリアルATA接続の3.5インチHDDで、ホットスワップやRAIDの自動再構築などをサポート。本体サイズは190×230×230mm(幅×奥行き×高さ)。
「N3200」は、3台のHDDを搭載可能なNASケース。3台まで対応しているため、RAIDは0/1/5/JBODが可能。インターフェイスは2つのGigabit Ethernetポート、HDD増設用のeSATAポート、ホスト機能を持つUSBポート×2などを装備する。 サーバー機能は、ファイル共有やHTTP/FTPだけでなく、同社がコンシューマ/SOHO向けと言うように、iTunesサーバー、写真用Webサーバー、メディアサーバーを搭載し、USBのWebカメラも利用できる。また、USBには、プリンタ、HDDやフラッシュメモリなどのストレージの接続をサポートし、IEEE 802.11b/g無線LANドングルを装着してアクセスポイントにもなる。設定はブラウザや前面のコントロールパネルで行なう。 HDDはシリアルATA接続で、ホットスワップをサポート。ベアドライブの横に金具を装着して本体に取り付け、ネジ止めして使用する。 同社はIntelのNASストレージの共同開発パートナーに選ばれており、ストレージハウジングの製品群は各国で高い評価を受けているという。だが、日本市場においては、RAID 5対応のHDD 4台搭載NASが各社から発売されており、競争相手が非常に強い。その隙間を狙う製品として、HDDを5台や3台搭載できる製品で日本市場への浸透を狙いたいとした。 □COMPUTEX TAIPEIのホームページ(英文) (2007年6月10日) [Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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