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COMPUTEX TAIPEI 2007レポート

【やじうま編】
紙製キーボードやサイコロ型UPS
〜頭に装着するポインティングデバイスなど

会期:6月5日〜9日

会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center



 面白そうな形の製品や、変なものが毎年あるCOMPUTEXだが、今回も例年通り人の目を引くモノがそこかしこで見られた。ここで一挙に紹介したい。

●スピーカー内蔵のサイコロ型UPS

 PCが世界中の人々へ広まるに連れ、COMPUTEXなどの個人ユーザーに向けた製品が主流のIT展示会でもUPSの展示が目立つようになっている。中でもユニークだったのが、IN WINのUPS製品シリーズである「REMiO」にラインナップされたサイコロ型UPS。

 そのデザインもさることながら、サイコロの“6”の目のところにスピーカーを内蔵。MP3プレイヤーなどを接続して音楽を聞けるというコンセプトの製品だ。また、製品にはUSB端子が表面に2ポートと裏面に1ポート備わっており、USBハブとして利用するできるうえ、表面の1基は単独で音楽再生中のMP3プレイヤーなどへUSB給電が行なえる仕組みにもなっている。

 UPSの機能としては、USB接続によるPCからの管理が可能。4基備えられているコンセントのうち2つはサージプロテクトにも対応。モデム用のサージプロテクタも用意されている。

 同社はこのほかにも個人向けUPSをラインナップしており、スピーカー型UPSやAV機器風製品などを展示していた。日本はかなり電力供給が安定している国だが、それでも停電に備えるためにUPSへのニーズはあり、個人用途でOAタップ型UPSの人気が高まっている。IN WINの製品は日本での発売は未定というが、付加機能やデザインを重視したUPSが日本市場に登場する日も来るかも知れない。

IN WINが展示した家庭向けUPS「REMiO」シリーズ。写真はスピーカーを内蔵したサイコロ型UPSで、MP3プレイヤーの音声を流すデモを実施。USBポートから充電もできる 4の目を見ると、確かにUPSであることが分かる。USB接続することでOSのUPS管理機能も利用可能 こちらはコンセントが2基の製品。コンセプトは同じで、スピーカー内蔵のスピーカー状UPSといった趣の製品となる

●LOHASとDIYの融合から生まれた紙製のキーボード

 台湾のペリフェラルメーカーであるDarfonのブースでは、紙による手作りのキーボードやマウスなどが展示された。台湾ではいまLOHASが非常に流行しているようで、コンビニなどに寄ってもカウンター脇にLOHAS関係の雑誌やムックが置かれている状況なのだが、Darfonが展示した製品は「DIY LOHAS」シリーズというブランドのもので、DIYとLOHASの融合を目指したものだという。これを見て、ユーザーは想像力を働かせてほしいとしている。

 DIY LOHASは、紙とソフトプラスチックを中心に材料を選択。材料自体で環境面に配慮したほか、素材の種類が少ないため廃棄時の分類がしやすい。また、デザイン面では、ユーザーが自分で組み立てることができるようにすることで、送料を節約できるとしている。

 この製品の具体的な発売計画は未定だが、例えばキーボードやマウスの部品のみを提供して、ユーザーが自分の好きな形状を作ることができるような展開も考えているという。

Darfonが展示した紙を利用したキーボード。LOHASをテーマにした展示だが、薄型キーボードとしても興味深い製品である ワイヤレスマウスやスピーカー、テレビのリモコンなども、紙とソフトプラスチックで製作したものが展示されている

●OCZが11アクションが可能なヘッドバンド型デバイス

OCZ Technologyがテクニカルデモを行なった「Neural Impulse Actuator」。心電図で使われるセンサーを利用して、頭の動きでPC上の操作を行なうというもの

 OCZ Technologyが展示した「Neural Impulse Actuator」は、ヘッドバンド型のポインティングデバイス。こうしたヘッドマウント型デバイスとして、NaturalPointの「NaturalPoint TrackIR」シリーズが有名だが、この製品は赤外線センサーを利用するもの。

 これに対し、Neural Impulse Actuatorはヘッドバンド内側に取り付けた3つのセンサーを利用するが、このセンサーは心電図で利用されるものだそうで、頭部の動きなどを電気的に取得して、PC上の動作として反映させる仕組みとなる。

 現在はテクニカルデモの段階だが、11のアクションを割り当ててゲームなどで利用できるという。今後、さまざまな機能を追加して製品化したいとしているが、発売時期は現時点で未定とのこと。

●電力線を使ったUSB Hub

 電力線ネットワーク(PLC)は、各社からアダプタが2006年末より発売された。その中でパナソニックらが推進する「HD-PLC」規格を告知することを目的として、COMPUTEXにもHD-PLCのブースが設けられた。

 そこで参考出展されたのが、電力線ネットワークを使ったUSB Hub。既存のPLCアダプタを使って電力線でデータを送り、EthernetからUSBへと変換する基板でデモを行なった。屋内にあるUSB機器で遠隔操作するのに適した技術になっている。開発はカナダのIcron Technologiesで、「USB over PLC Hub」と名付けられている。出荷はもう少しかかりそうだという。

 データの経路は、PCのUSB 2.0ポートから、基板側のUSBへ接続し、基板からEthernet経由でPLCアダプタへ接続。電力線を通して、もう1台のPLCアダプタへデータを送信し、EthernetケーブルからUSB Hubに接続されている。

 そのUSB HubにUSBデバイスを接続し、大元のPCをマウスで操作したり、Webカメラの映像をPCへ送ったり、USBメモリ内の動画データをPCで再生したりしていた。

PLCアダプタからEthernetで接続されたUSB Hub。マウスやUSBメモリを接続している PCのUSBとPLCアダプタに接続された基板。PCとはUSB、PLCアダプタとはEthernetで接続 USB Hub側もPLCアダプタからLANケーブルで接続されている

●650Wの“補助”電源をThermalTakeが展示

 ビデオカードの消費電力が増していったとき、5インチベイに搭載できるビデオカード用の補助電源が登場し始め、2007年のCebit 2007ではThermalTakeが450Wの電源を展示していた。そのThermalTakeであるが、このCOMPUTEXでは、5インチベイを2段使った650Wモデルを展示。第3四半期中にも発売したいとしている。

 自作ユーザーを含めても650Wを超える電源を使っている人は少数派といえるだろうが、ビデオカードだけに650Wとは何とも贅沢である。650Wということは、200W強の消費電力といわれるRadeon HD 2900 XTを2枚使っても、さらにPCI Expressスロットから供給できる75Wを超える電力が供給できそうな余力を残すことになる。

 ただし、電源端子は8ピン×2と6ピン×2となっており、200Wクラスのビデオカードを2枚使ってしまうと、100Wクラスのビデオカードをもう1枚接続することはできず、2枚挿しまでしか対応しないことになる。200Wを切るGeForce 8800 GTXあたりまでならCebit 2007で展示された450Wの補助電源でまかなえる計算になるわけで、余力は残してあるものの、事実上Radeon HD 2900 XTのCrossFire用途専用ということになるだろう。もしもRadeon HD 2900 XTの上位モデルが登場することがあれば、この容量が活きるだろうが、現時点ではかなり贅沢な一品といえる。

ThermalTakeが展示した「Power Express 650W」。5インチベイ2段を使って収納する、ビデオカード用の補助電源 Power Express 650Wのスペック。2系統の12Vラインが、それぞれ30Aまで利用できる

●長時間のPC利用を快適にするグッズ?

 ThermalTakeが展示した「DeskCool」は、小型化したエアコンの送風口のような部分から風が流れ出るもの。マウス付近に置くことで手の平の汗による不快感を取り除くことができるデバイスだ。単なる送風機ではなく、冷風と温風と混ぜたり、風に渦巻きを発生させるなどして、より快適になるよう工夫を施している。EVERCOOLの「Anti-Perspiration Wrist Pad」は、アームレストの両脇に通常のファンを設置したシンプルな形状となっている。いずれもUSBバスパワー動作が可能。

 長時間マウスを握って作業していると、手が汗ばんだりして不快な思いを味わう人は多いようで、ファン付きマウスというユニークなデバイスも過去に登場した。ただ、長時間利用する人ほどマウスにもこだわりがあったりするし、かといってUSB扇風機をマウス周辺に置くというのもなんだか物々しく感じる。こうしたマウス利用の不快感解消に特化したデバイスも意外にニーズがあるのではないだろうか。

ThermalTakeのDeskCool。三つの送付口から風を送る仕組みで、(色は派手だが)デザインはシンプル EVERCOOLの「Anti-Perspiration Wrist Pad」で、構造はシンプルだが、スピーカーのような形状はちょっと大きすぎる印象も

●そのほか

VIAのモバイルPCのリファレンスデザイン「Nanobook」。展示はFICで行なわれていた MSIのExpressCard接続ビデオカード。ビデオカード機能のほかに、USB Hubや、7.1chオーディオ、S/PDIF入出力も備える
Intelが4体も用意していたロボットの着ぐるみ。右肩の部分にCore 2 Quadのロゴ。配色は初代バーチャロンのテムジンのような白と青だが、ハッキリ言ってかっこ悪い Intelロボットを後ろから。飛行用のブースターのようなものが2基見えたりしているが、残酷にも継ぎ目の部分に中の人の肌色が…… こちらはGIGABYTEの巨人。既視感のある深い青色でゴツいフォルムをしている。これは着ぐるみではなく、空気で大きくしている人形のため、横から人が支えていた

□COMPUTEX TAIPEIのホームページ(英文)
http://www.computextaipei.com.tw/
□COMPUTEX TAIPEI 2007リンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/link/comp.htm

(2007年6月11日)

[Reported by 多和田新也/yamada-k@impress.co.jp/matuyama@impress.co.jp]

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