5月9日(現地時間)発表

　米NVIDIAは9日(現地時間)、ビデオ機能を統合したノートPC向けチップセット「GeForce 7M」シリーズを発表した。

　デスクトップ向けのGeForce 7シリーズ同様、DirectX 9.0c/Shader Model 3.0に対応したビデオ機能に、従来のサウスブリッジの機能を1チップに統合したチップセットで、Windows Vista Premium規格に適合する。パッケージサイズは27×27mm、製造プロセスは80nm。

　ラインナップは、GeForce 7190M+nForce 650M、GeForce 7150M+nForce 630M、GeForce 7000M+nForce 610Mの3モデル。前世代の「GeForce Go 6100」シリーズと比べ、性能は最大40%、バッテリ駆動時間は最大13%向上するとしている。なお、シェーダ数は非公開。

　対応プロセッサはAMD Turionシリーズ。ビデオ機能は、D-Sub15ピンに加え、DVI/HDMI(HDCP対応)やHDTV出力に対応。また、動画高画質化エンジン「PureVideo HD(第1世代)」を搭載し、720pまでのH.264動画のデコード支援などができる。

　省電力機能「PowerMizer SX」により、ハードウェアでマイクロ秒単位で電力/電圧をコントロール可能。また、「DisplayCache」と呼ばれるビデオキャッシュを内蔵し、アイドル時にDisplayCacheを参照してビデオ出力を行なうことで、ビデオリフレッシュに伴うメインメモリへのアクセスを回避し、システムメモリの電源をOFFにできる。

　このほかインターフェイスとして、Gigabit Ethernet、PCI Express x1×4、PCI、シリアルATA×4、IDE、USB 2.0、HDオーディオなどを装備する。

　なお、Intelプロセッサ向けの製品について同社では、「現時点ではノーコメントだが、デスクトップ向けでは開発中なので、同様のことをノートPC向けでもやる可能性は高い」とコメントしている。

ブロックダイヤグラム

□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□関連記事
【2006年5月18日】NVIDIA、Turion 64 X2対応チップセット「GeForce Go 6150」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0518/nvidia.htm

(2007年5月10日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]