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インテル、Santa Rosaの優位性をアピール
〜ソニーは未発表のVAIOを展示

Santa Rosaプラットフォームの構成

5月10日 開催



吉田共同社長

 インテル株式会社は10日、都内で「新世代モバイル・コンピューティング・コンファレンス」を開催した。第一部で開かれた基調講演では、同社 代表取締役共同社長 吉田和正氏が挨拶した。

 吉田氏は、「ワイヤレス接続、長時間バッテリ駆動、高性能、さまざまなフォームファクタの4つのコンセプトを元に開発された“Centrino”を投入して以来、ユーザーのモバイルPCの用途が広がった」と説明。

 具体的な例として、デスクトップの置き換えとしてのノートPC購入ニーズが高まっているほか、2台目以降のPCとしてノートを購入するユーザーが増えており、世界のモバイルPC市場は2桁成長が持続し、個人向けPC出荷割合の5割を占めていることをアピール。海外では特に高い需要増を見せているという。

 加えて、モバイルPCプラットフォームの低消費電力を活かした一体型デスクトップ、リビング用デスクトップPCなども日本に国内で登場していることを挙げた。

 吉田氏は、「これまでのCentrinoの4つのコンセプトの強化に加えて、Santa Rosaでは新たに、これまでデスクトップ向けのvProプラットフォームに搭載されていたセキュリティ&管理機能をサポートする。これにより企業でのモバイルPCの安全運用に対応していく」と説明した。

Centrinoの4つのコンセプト ノートPC市場の2桁成長
ノートPCの出荷比率は増加傾向。日本は高い水準を推移 世界的にも個人向けノートPCの出荷比率が増加 Santa Rosaのローンチを祝い、NEC、富士通、エプソン、松下、レノボ、デル、日本HPらが壇上に登った

●第4世代のCentrino

プロダクト&プラットフォーム マーケティング本部 本部長 阿部剛士氏

 Santa Rosaに搭載される各種新機能について、同社 プロダクト&プラットフォーム マーケティング本部 本部長 阿部剛士氏が説明した。

 Centrinoモバイル・テクノロジーは、2003年3月にCarmel(コードネーム)、2005年1月にSonoma、2006年1月にNapaを投入して以来、Santa Rosaで4世代目になる。今世代のブランド名は、コンシューマ向けの「Centrino Duo」とセキュリティ機能を搭載した企業向けの「Centrino Pro」となる。

 CPUの新機能の詳細については発表時の記事を参照されたいが、おさらいしておくと、低負荷時にFSBを下げる「Dynamic Front Side Bus Frequency Switching」、アイドル時にキャッシュ内容を徐々にクリアする「Longer Enhanced Deeper Sleep」、シングルスレッドのアプリケーション実行時に片方のコアを休止しもう片方をオーバークロックさせる「Dynamic Acceleration」といった新機能が実装されている。

 Windows Vista上でのベンチマークでは、Core 2 Duo T7700(2.40GHz)はPentium M 750(1.86GHz)と比較して、浮動小数点で2.87倍、整数演算で2.55倍速いという。

 一方、チップセットのIntel 965 Expressシリーズでは、管理機能の向上、I/O帯域幅の拡大のほか、GM965ではGMA X3100コアを内蔵し、945GMとの比較で3DMark06のスコアが2倍以上になるという。加えて、動画再生においてジャギーやモアレを軽減させる「Clear Video Technology」を搭載している。

Santa Rosaに搭載されるCore 2 Duoの新機能 Core 2 Duo T7700はPentium M 750と比較して浮動小数点性能で2.87倍、整数演算で2.55倍高速
Intel GM965 Expressの新機能 チップセット内蔵ビデオ機能の3D性能の向上 Clear Video Technologyによる動画再生におけるジャギーの低減

 無線LANには新たに「WiFi Link 4965AGN」を提供。IEEE 802.11nのサポートにより、従来の11a/gより最大5倍高速(日本国内では電波法制限により約半分)で、HD画質の動画や音楽のストリーミングに対応するとしている。

 このほか新機能として、これまでコードネームRobsonと呼ばれていた「Turbo Memory」をオプションで提供。PCI Express接続のNANDフラッシュドライブにより、アプリケーションロード時間を最大2倍短縮できるほか、OS起動時間の20%短縮、HDD回転の減少などの効果があるという。なお、同機能はWindows Vistaにしか対応していない。

 Centrino Proに搭載される管理機能については、vProでも搭載されている電源のON/OFFにかかわらずリモートで一括複数台メンテナンスが可能な機能、セキュリティポリシーに合わないPCをネットワークから切断する管理機能のほか、新たに無線LAN経由での管理に対応する。なお、利用には新しいSDKで開発された管理コンソールが必要。

IEEE 802.11nの対応により、HD動画のストリーミング再生とビデオチャットが同時に行なえることをアピール Turbo MemoryはオプションのPCI Express接続のフラッシュメモリで、VistaのReady Boost対応によりアプリケーションの高速化を図る 新しいAMT(Active Management Technology)は、デスクトップ(vPro)/ノート(Centrino Pro)、有線/無線、電源のON/OFF問わず管理可能

 カンファレンスの第二部では、Centrino Proを利用した企業向けソリューションのほか、各メーカーのSanta Rosa搭載PCが一斉展示された。中には未発表製品も含まれていた。

ソニー未発表のVAIO type FZ(写真手前)。写真奥はtype Fで、HD動画再生時のCPU負荷の違いをデモ ASUSTeKのゲーマー向け高性能ノート「G1S」。CPUにCore 2 Duo T7500、GPUにGeForce 8600M GTを搭載 エプソンダイレクトが参考出品したワークステーション級ノートPC。Core 2 Duo T7000シリーズ、OpenGL対応GPUなどを搭載可能
東芝のQosmio G40。Core 2 Duo T7300を搭載し、HD DVDドライブ、Turbo Memoryを1GB搭載 日本HPのビジネス向けノート「HP Compaq 6710b Notebook PC」。CPUにCore 2 Duo T7000シリーズ、チップセットにGM965 Expressを採用 パナソニックの「Let'snote Y7」。Core 2 Duo L7300、チップセットにGM965 Expressを採用し、重量は約1,520g、バッテリ駆動時間は約7.5時間

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2007/070509a.htm
□製品情報
http://www.intel.co.jp/jp/personal/products/centrino/
□関連記事
【5月9日】インテル、「Santa Rosa」こと新Centrino Duoを正式発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0509/intel.htm
【4月5日】インテル、「Centrino Pro」ブランドを発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0405/intel.htm

(2007年5月10日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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