Samsung、容量4GBのDIMMを実現するDRAMスタック技術4月23日(現地時間) 発表 韓国Samsung Electronicsは23日(現地時間)、DRAMのダイを積層化することで大容量を実現する「TSV(Through Silicon Via)」技術を開発し、WSP(Wafer-level-processed Stacked Package)上で実現したと発表した。 現在、複数のダイを1パッケージにまとめたMCP(Multi-Chip Package)の場合、金属のワイヤーによってダイ同士を接続しているため、接続にはパッドに数百ミクロンの幅のスペースを用意する必要があり、パッケージが大型化していた。 新技術は、ダイ上にレーザーで開けられた数ミクロンサイズのホールに、銅を満たすことでダイ同士を接続し、ダイ横からの配線を不要にした。また、アルミニウムのパッドを内包し、再配線層を省いたことで、従来のワイヤー配線が起因するタイミングの遅延問題を解消。これによりパッケージの小型化と高速化、低消費電力化が可能になるという。 この技術を応用すれば、512MbitのDDR2を4層に配列させ、1チップで2Gbitの容量を実現可能。これにより容量4GBのDIMMが実現できるようになるとしている。また、現在のMCP技術では不可能とされていた1.6Gbps以上の転送速度を実現できるという。 同社は、2010年以降に予測される大容量化/高密度化システムに対して、同技術でサポートしていくとしている。 □Samsungのホームページ(英文) (2007年4月24日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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