Gartner、2006年の半導体市場は10.2%増の2,627億ドル ~AMD売上増でベスト10入り
4月4日(現地時間) 発表
米Gartnerは4日(現地時間)、2006年の半導体市場の調査結果を発表した。
これによれば、同年の世界半導体市場の売上高は前年比10.2%増の2,627億ドルとなった。PC向けプロセッサ市場は不調だったものの、DRAMおよび無線通信市場の堅調な成長によって相殺される形となった。
メーカー別シェアでは、Intelがシェア11%で引き続き1位をキープしたものの、AMDにCPUのシェアを奪われ、売上高が前年比12%減の304億3,700万ドルとなった。一方AMDはDellに採用されたことを受け、売上高が86%増の74億3,400万ドルとなり、シェア2.8%の9位とトップ10入りを果たした。
2位と3位はそれぞれSamsung Electronics(7.7%)、Texas Instruments(4.6%)で前年と同じ。SamsungはNANDフラッシュが不調でシェア50%を下回ったものの、DRAM、NORフラッシュ、PSRAM、CMOSイメージセンサーが好調だった。Texasはアナログ製品とDSP製品が売り上げに貢献した。
4位はInfineon Techonlogies(4%)、5位はST Microelectronics(3.8%)、6位は東芝(3.7%)。東芝はNANDフラッシュやイメージセンサー、ゲーム機器向けASICなどにより売り上げが順調に推移したものの、為替の影響により、日本円ベースで前年比15%増のところ、ドルベースでは8.9%増の成長となり、6位に転落した。なお、NANDフラッシュでSanDiskとの共同製造分を計上した場合、東芝は4位になる。また、ルネサステクノロジは7位から8位に後退している。
2006年はDRAM市場の成長に後押しされ、Hynix SemiconductorおよびInfineon(Qimonda)が高い成長率を示した。ランキング外ではあるものの、エルピーダメモリも27位から20位に躍進している。
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半導体市場のメーカー別シェア順位 (出典:Gartner Dataquest) |
□Gartnerのホームページ(英文)
http://www.gartner.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.gartner.com/it/page.jsp?id=503221
□ニュースリリース(和文、PDF)
http://www.gartner.co.jp/press/pdf/pr20070410-01.pdf
(2007年4月10日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]
PC Watch編集部
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