東芝松下ディスプレイ、21型WXGA対応有機ELディスプレイ4月9日 発表
東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社は9日、1,280×768ドット(WXGA)表示対応の21型有機ELディスプレイを開発したと発表した。低温ポリシリコンを用いた高分子タイプ有機ELディスプレイとしては世界最大画面としている。 有機EL(Organic Electroluminescence)ディスプレイは、基板上に形成した有機EL層を自発光させて画像を表示する方式。応答速度/コントラスト/視野角の高さを特徴とするとともに、バックライトが不要なため薄型化が可能。 今回開発されたディスプレイは、有機ELの均一な塗布を可能にするプロセス技術の開発と、電極や有機材料の組合せの最適化により実現したという。同技術の詳細については明らかにしていないが、同社の低温ポリシリコン技術とともに大型化に有利な塗布型プロセスを採用して作成。RGB3色発光層には高分子の有機EL材料を用いて、インクジェット方式による塗り分けプロセスを採用した。 同時に、上面発光構造を採用したほか、新たにナノテクレベルでの光取り出し構造を画素内に付加して効率を改善。これにより高輝度化と低消費電力化を実現したという。 開発品の仕様は、画面サイズが20.8型(対角52.8cm)、解像度が1,280×768ドット、表示色数が1,678万色。 □東芝松下ディスプレイテクノロジーのホームページ (2007年4月9日) [Reported by matuyama@impress.co.jp]
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