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MIT、硬貨大の物体をレーザー冷却でマイナス272度に冷却

Nergis Mavalvala助教授(左)

4月5日(現地時間)発表



 米マサチューセッツ工科大学(MIT)は5日(現地時間)、レーザー冷却技術により硬貨大の物体の温度を1ケルビン(0ケルビン=約摂氏マイナス273度)以下に下げることに成功したと発表した。

写真中央に見える円形の物体が0.8ケルビンまで温度を下げられた鏡

 人間が扱えるような大きさの物体では、物体自身の持つ熱エネルギーから発生する物体の攪乱や、重力、電磁気の影響などにより、その量子効果を確認するのは不可能だった。

 今回、同大学物理学助教授のNergis Mavalvala氏によるチームは、「光学捕獲」、「光学低下」という2つの技術を組み合わせた。これにより、硬貨大の鏡を1本のレーザーでバネのように固定しつつ、もう1本のレーザーで鏡の移動速度を低下させ、熱エネルギーを奪うことで、鏡の温度を0.8ケルビンにまで下げた。この状態の鏡の移動速度は、地球を1周するのに宇宙の年齢と同じ約130億年かかるという。

 これまでもレーザーによる冷却技術はあったが、対象は原子や分子に限られていた。量子効果を確認するにはさらなる低温下が必要だが、Mavalvala氏は、今回考案した技術により、硬貨などの大きさの物体の量子効果を観測する確固たる道筋が立ったとしている。

□MITのホームページ(英文)
http://web.mit.edu/
□ニュースリリース(英文)
http://web.mit.edu/newsoffice/2007/super-cool.html

(2007年4月6日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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