「μPD61250～7」

4月5日 発表

　NECエレクトロニクス株式会社は5日、デジタル/アナログTVの双方に対応するPC向けのシステムLSI「μPD61250～7」の8製品を製品化し、サンプル出荷を開始した。サンプル価格はいずれも4,000円。8月より月産10万個で量産を開始する。

　今回の新製品は、日本を含めた各国のデジタルTV放送に対応した暗号複合化回路と、カードインターフェイスを内蔵し、さらに、デジタルデータの違法な複製を防止する暗号化エンジンを搭載。PCでのデジタルTV受信、録画が可能になっている。DVD-VideoやMPEG-2 TSなどのマルチプレクスにも対応する。

　また、アナログTV向けの機能も内蔵。これまでの同社のアナログTV向けのシステムLSI「μPD61153B/54B」と同等の機能を有し、MPEG-1/2のハードウェアエンコーダ、3次元Y/C分離と3次元ノイズリダクションを同時に利用できる高画質化機能、10bit処理のアナログ→デジタルコンバータ2基を装備する。

　デバイスドライバはWindows 2000/XP/Vistaに対応予定。ホストインターフェイスにはPCI Express 1.1を採用した上、DMAのチャネル数を8チャンネルに倍増し、デジタル/アナログTVのデータ転送を最適化しているという。

　パッケージサイズは19mm角の304ピンFPBGA。動作電圧は1V/1.8V/3.3Vに対応し、消費電力は1W以下。

　今回の新製品により、PCI Express接続のデジタルTVキャプチャ製品の登場も期待される。

□NECエレクトロニクスのホームページ
http://www.necel.com/index_j.html
□ニュースリリース
http://www.necel.com/news/ja/archive/0704/0501.html
□関連記事
【2004年4月13日】NECエレ、ドルビーデジタル対応のMPEGエンコーダチップ(AV)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040413/necel.htm

(2007年4月5日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]