CeBIT 2007会場レポート【ストレージ編】
読み書きとも20倍速のDVDドライブや128GBのSSDなど会期:3月15日~21日(現地時間) 会場:独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe) ●20倍速読み書き対応DVDドライブが登場 SonyとNECの合弁会社であるOptiarcは、光学ドライブ専業メーカーだけあり、会場でもっとも多くの光学ドライブを展示していた。その1つが20倍速の内蔵型DVDスーパーマルチドライブ「AD-7191A」。書き込み速度は、DVD±R 20倍速、DVD-RAM 12倍速、DVD±R DL/+RW 8倍速、DVD-RW 6倍速。20倍速書き込みドライブはLITEON製のものがすでに国内に出回っているが、この製品がDVDの読み込みは16倍速なのに対し、AD-7191Aは読み込みも20倍速となっている。 キャッシュ容量は2MB、インターフェイスはATAPI。ベゼルはベージュ、ブラック、ホワイトの3モデルを用意。このほか、DVDスーパーマルチドライブとしては、Labelflash対応18倍速内蔵型シリアルATAの、ノートPC用8倍速スリムスロットインタイプの「AD-7960A」などが展示。
Blu-ray Disc(BD)ドライブの新製品は、ノートPC向けのみで、シリアルATA接続が極薄スロットイン式の「BD-5710S」とスロットイン式の「BD-5600S」、トレイ式の「BD-5500S」、ATAPI接続が「BD-5500A」の計4製品が展示されていた。 なお、いずれの製品も7月頃の出荷予定となっている。
Samsungも20倍速のDVDスーパーマルチドライブを展示。シリアルATA内蔵型の「SH-S203」の書き込み速度は、DVD±R 20倍速、DVD±R DL/-RAM 12倍速、DVD+RW 8倍速、DVD-RW 6倍速で、LightScribeに対応。読み込み速度は不明。また、このドライブを使ったUSB 2.0対応外付けの「SE-S204」も展示。5月にも出荷予定だという。 4倍速書き込み対応の内蔵型BDドライブ「SH-B043」と、PLAYSTATION 3のような外観をしたUSB 2.0/IEEE 1394対応外付けの「SE-B046」も展示。ただし、同社ではBDの普及状況を静観している状態で、出荷は早くとも内蔵型が年末、外付け型は2008年初頭になり、タイトルの普及が芳しくない場合は製造の取りやめもあるという。
●ハイブリッドHDD、SSDなどフラッシュ系 Samsungは、先だって出荷開始を発表したハイブリッドHDDをVista搭載ノートPC上で実際に動かしていた。Vistaでは「Windows ReadyDrive」という技術でハイブリッドHDDをサポートしており、HDDのプロパティからもフラッシュメモリがきちんと認識されていた。
同じフラッシュメモリでも、フラッシュメモリだけを搭載するSSD(Solid State Disk)は、Samsung、Sandisk、ADATAなどが展示。中でもADATAの製品は、1.8インチで64GB、2.5インチで128GBと通常のHDD並の容量を実現。価格は不明だが、容量の面でも充分実用の範囲に入ってきたと言える。 このほか、ちょっとおもしろかったのが、ExpressCardを利用したフラッシュメモリ。Windows Vistaでは、「Windows ReadyBoost」機能として、フラッシュメモリをHDDキャッシュ代わりに利用して高速化する技術を搭載しているが、ExpressCardであれば、ノートPC内に完全に収まるため、USBメモリと違って抜き差しの必要がない。ExpressCardスロットを余らせているユーザーは、「とりあえず」挿しておくだけでもその恩恵にあずかれるだろう。容量はどのメーカーも1GB~32GBまで用意していた。 □CeBIT 2007のホームページ(英文) (2007年3月20日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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