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CeBIT 2007会場レポート

Samsungのスピーカ内蔵HDMI対応機やUSB接続ディスプレイ
~PS3をDVIディスプレイにつなぐアダプタなども

会期:3月15日~21日(現地時間)

会場:独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe)



●SamsungのUSB接続ディスプレイなど

 Samsungは多岐にわたる製品群を製造しているが、CeBIT会場では液晶ディスプレイにかなりの面積を割いて展示、デモしていた。

 SyncMaster Mシリーズは、HDMI入力とスピーカーを標準搭載した製品。PC用ディスプレイで両者を搭載したのはこれが初と思われる。AMD 690チップセットや次期GPU R600シリーズは、HDMI経由でビデオとオーディオ信号を送信できるので、これらの製品を使う際に1本のケーブルで接続できる。また、PC以外にPLAYSTATION 3やAV機器をつなぐのにも利用できる。惜しむらくは、解像度が1,680×1,050ドットなので完全な1080p出力はできない。

 上位の225MD(ワイド22型)は、解像度1,680×1,050ドット(WSXGA+)、輝度400cd/平方m、コントラスト比1,000:1、応答速度5ms、視野角上下170度/左右160度。入力インターフェイスは、DVI-D、D-Sub15ピン、HDMI(1080p対応)、コンポーネント、Sビデオ、コンポジット、S/PDIF。デジタルTVチューナと3W×2のスピーカーを装備する。

 中位の225MW(ワイド22型)は、225MDから輝度を300cd/平方m、コントラスト比を700:1に変更。インターフェイスは、DVI-D、D-Sub15ピン、HDMI(1080p対応)、コンポーネント、Sビデオ、コンポジット、SCART。アナログTVチューナと3W×2のスピーカーを装備する。

 下位の225MS(ワイド22型)は、225MWからSCARTとTVチューナを省略し、HDMI入力が1080i止まりとなる。

SyncMaster 225MD SyncMaster 225MW SyncMaster 225MS

 UXシリーズは、PCとUSB接続で利用できる製品。DVI-DとD-Sub15ピンも装備するが、専用ソフトをPCにインストールすることで、USB経由で最大6台まで接続でき、DVI-DとD-Sub15ピンを含めると最大8台のマルチディスプレイ環境が構築できる。

 204UX(20型)の主な仕様は、解像度1,600×1,200ドット(UXGA)、コントラスト比1,000:1~2,000:1、応答速度5ms、インターフェイスがDVI-DとD-Sub15ピン。

 940UX(19型)の主な仕様は、解像度1,280×1,024ドット(SXGA)、コントラスト比1,000:1~2,000:1、輝度300cd/平方m、応答速度5ms、視野角上下/左右とも160度、インターフェイスはDVI-DとD-Sub15ピン。

SyncMaster 204UX SyncMaster 940UX

 BWシリーズは、Vista Premiumロゴ取得と最大3,000:1の高コントラスト比、2msの高速応答を謳う製品。上位の226BW(ワイド22型)は、解像度1,680×1,050ドット、輝度300cd/平方m、コントラスト比1,000:1~3,000:1、応答速度2ms(中間色)、視野角は上下/左右とも160度。インターフェイスは、DVI-DとD-Sub15ピン。

 中位の206BW(ワイド20型)は、226BWからコントラスト比が800:1~3,000:1になったモデル。下位の931BW(ワイド19型)は、解像度1,440×900(WXGA+)で、コントラスト比は700:1~2,000:1。それ以外の主な仕様は206BWと同等。

SyncMaster 226BW SyncMaster 206BW SyncMaster 931BW

 CシリーズもVista Premiumロゴを取得し、高色域に対応した製品。また、応答速度も速く、上位機種はHDCPに対応する。

 上位の226CW(ワイド22型)は、解像度1,680×1,050ドット、輝度300cd/平方m、コントラスト比3,000:1、応答速度2ms(中間色)、視野角は上下/左右とも160度。インターフェイスは、DVI-D(HDCP)とD-Sub15ピン。色再現範囲はNTSC比97%。

 中位の931CW(ワイド19型)は、解像度1,440×900ドットで、コントラスト比は1,600:1、色再現範囲はNTSC比90%。下位の931C(19型)は、解像度1,280×1,024ドット、輝度250cd/平方m、コントラスト比、700:1~2,000:1で、HDCPは非対応。

SyncMaster 226CW SyncMaster 931CW SyncMaster 931C

 XL30(ワイド30型)は、先に発表されたAdobe RGB対応LEDバックライト搭載のXL20の上位製品。解像度は2,560×1,600ドット(WQXGA)、輝度300cd/平方m、応答速度6ms(中間色)、視野角は上下/左右とも178度。インターフェイスはDual-Link DVI-D。色再現範囲はNTSC比123%で、ハードウェアカラーキャリブレーション機能、14bitデータ処理機能を搭載する。

 ちなみにXL20(20型)は、解像度1,600×1,200ドット、輝度250cd/平方m、コントラスト比600:1、応答速度8ms(中間色)、視野角は上下/左右とも178度。インターフェイスは、DVI-IとDVI-D。色再現範囲はNTSC比114%。

SyncMaster XL30 SyncMaster XL20

 Tシリーズは、大型/高解像度でCADユースなどに向けた製品。305T(ワイド30型)は、解像度2,560×1,600ドット、輝度400cd/平方m、コントラスト比1,000:1、応答速度6ms(中間色)、視野角は上下/左右とも178度。インターフェイスはDual-Link DVI-D。

 275T(ワイド27型)は、解像度1,920×1,200ドット(WUXGA)、輝度500cd/平方m、コントラスト比1,000:1~3,000:1、応答速度6ms(中間色)、視野角は上下/左右とも178度。インターフェイスは、DVI-D、D-Sub15ピン、Sビデオ、FBAS、コンポーネント。色再現範囲はNTSC比97%。

 225UW(ワイド22型)は、200万画素のWebカメラとスピーカー、マイクを内蔵した製品。主な仕様は、解像度1,680×1,050ドット、輝度300cd/平方m、コントラスト比1,000:1、応答速度5ms、視野角は上下/左右とも160度。インターフェイスは、DVI-Dと、D-Sub15ピン。

SyncMaster 305T SyncMaster 275T SyncMaster 225UW

●ASUSTeKはサブウーファー搭載機

 ASUSTeKは、サブウーファー搭載機や、Webカメラ搭載機などを展示している。ハイエンド機は2msの高速応答を実現している。

 PG221(ワイド22型)は、解像度1,680×1,050ドット、輝度300cd/平方m、コントラスト比1,000:1、応答速度、応答速度2ms(中間色)、視野角は上下160度/左右170度。インターフェイスは、DVI-D、D-Sub15ピン、コンポーネント、Sビデオ、コンポジット。5W×2のステレオスピーカーに加え、ディスプレイスタンドの上部に15Wのサブウーファーを搭載するのが特徴。また、130万画素Webカメラも備える。

PG221 円筒形の部分がサブウーファー

 MWシリーズは、HDCP対応製品。MW221U(ワイド22型)は、解像度1,680×1,050ドット、輝度300cd/平方m、コントラスト比700:1、応答速度2ms、視野角は上下160度/左右170度。インターフェイスは、DVI-D(HDCP)、D-Sub15ピンで、1W×2のスピーカーを備える。MW201U(ワイド20型)は、MW221Uとほぼ同じ仕様で、視野角が上下150度/左右170度となる。

MW221U MW201U

 PWシリーズはパネルの縦回転が可能な製品。PW201(ワイド20型)は、解像度1,680×1,050ドット、輝度350cd/平方m、コントラスト比800:1、応答速度8ms(中間色)、視野角は上下/左右とも176度。インターフェイスDVI-D、D-Sub15ピン、コンポーネント、Sビデオ、コンポジットで、130万画素Webカメラと3W×2のスピーカーを搭載。PW191A(ワイド19型)は、解像度1,440×900ドット、輝度300cd/平方m、コントラスト比800:1、応答速度5ms、視野角は上下160度/左右170度。DVI-D、D-Sub15ピン、2W×2のスピーカーを装備する。

 LS201(ワイド20型)は、最大コントラスト比2,000:1が売りの製品。解像度は1,400×1,050ドット、輝度は300cd/平方m、応答速度は5ms、視野角は上下160度/左右170度。インターフェイスは、DVI-DとD-Sub15ピン。

PW201 PW191A LS201

●PS3のHDMI出力をDVIに変換するアダプタ

 COMPUTEX 2006会場で、DVI出力をRJ45経由で延長させるアダプタを展示していたGREEN-BOX Technologyは、PLAYSTATION 3をターゲットにしたディスプレイ切替器「GAME SWITCH」をデモしていた。

 基本的には2組のDVIとオーディオ入力を持ち、これらを切り替えてディスプレイに表示する切替器なのだが、HDMI→DVIケーブルが添付され、PLAYSTATION 3のHDMI出力をDVIに変換できる。HDMIはHDCPによる著作権保護が働いているのだが、GAME SWITCHからの出力にはHDCPがかかっておらず、HDCP非対応のDVIディスプレイに出力できるようになっている。

 実売価格は130ドル程度で、日本でも発売予定だという。

GAME SWITCH デモではHDCP非対応のディスプレイにPS3を出力していた

□CeBIT 2007のホームページ(英文)
http://www.cebit.de/
□関連記事
【20006年9月29日】日本サムスン、実売158,000円のAdobe RGB対応20.1型液晶
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0929/samsung.htm
【2006年6月9日】【COMPUTEX】GeForce 7950 GX2搭載ボードが一斉に登場
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0609/comp10.htm

(2007年3月18日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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