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オンキヨー、高品位なHDオーディオPC
~Core 2 Duo搭載で25dBの静音設計

HDC-1.0

3月上旬 発売

価格:オープンプライス



HDC-1.0とアンプ(APX-1に付属)、スピーカー(D-D1E)の展示(ディスプレイはオプション)

 オンキヨー株式会社は、幅205mmのAV機器風筐体を採用したHDオーディオPC「HDC-1.0」を3月上旬より発売する。

 サウンドカードにSE-90PCIカスタムを搭載し、24bit/96kHzの本格オーディオの再生をコンセプトにしたPC。筐体デザインは同社のオーディオ製品「INTEC 205」シリーズと同じ横幅205mmのものを採用し、AV機器との親和性を高めたほか、制振/静音設計を施して騒音を25dBにとどめた。また、ライブラリ管理ソフト「CarryOn Music 10」と液晶を搭載した双方向リモコンで簡単に音楽再生ができるようになっている。

 ラインナップは、HDC-1.0単体と、デジタルアンプ内蔵スピーカー(40W×2)をセットにしたモデル「SPX-1」、オーディオシステムINTEC 205シリーズのデジタルプリメインアンプの新モデルをセットにした「APX-1」の3つ。APX-1が2月上旬に先行して発売され、HDC-1.0とSPX-1は3月上旬に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はAPX-1が27万円前後、HDC-1.0が21万円前後、SPX-1が26万円前後の見込み。

 サウンドカードのベースはSE-90PCIで、アナログ入力(RCA/ステレオ1系統)の追加が行なわれている。DACには24bit/192kHz対応のWolfson「WM8716」を採用し、ノイズを除去するVLSC回路を搭載している。周波数特性は0.3Hz~88kHz(サンプリングレート192kHz時)、S/N比は110dB。

 また、液晶を搭載した双方向リモコンが付属し、WAVE/WMA/MP3/AACに対応した音楽管理ソフト「CarryOn Music 10」と合わせて利用することで、PCの画面を見ることなく音楽ライブラリの操作が可能なほか、PCの起動やDVD操作などが可能になっている。

 PCの主な仕様は、CPUにCore 2 Duo T5500(1.66GHz)、1GBメモリ(PC2-5300)、チップセットにIntel 945GM Express(ビデオ機能内蔵)、120GB HDD、±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows Vista Home Basicを搭載する。

 インターフェイスはDVI、Gigabit Ethernet、USB 2.0×6、IEEE 1394、RCAアナログ音声入出力(ステレオ/各1系統)、S/PDIF出力などを備える。本体サイズは205×240×92.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3kg。

HDC-1.0 背面
HDC-1.0の開発ポイント 液晶を搭載した双方向リモコン

●音楽の退化に対抗するHDC-1.0

 同日開かれた発表会では、同社取締役 常務執行役員 廻戸正昭氏が挨拶。

「デジタルオーディオは技術が進化するほど音楽(サウンドの品質)が退化してきた。昨年は高品質音楽サイトe-onkyo musicを立ち上げ、そこではCDと同じ、または24bitでCDを上回る音源を配信してきた。CDの音が良いというのは昔の話で、今はネットでそれ以上の物が配信されている。そこで、オンキヨーは新しいHDサウンドの世界に向かい、音楽配信時代に対応するものとしてHDC-1.0を発表する」とした。

取締役 常務執行役員 廻戸正昭氏 デジタルオーディオは技術が進化するほど音楽が退化してきた

インテル株式会社 マーケティング本部 本部長 阿部剛士氏

 続いてインテル株式会社 マーケティング本部 本部長 阿部剛士氏が登場し、HDC-1.0をさして「筐体が非常に小さい」と賞賛した上で、「すばらしい音を再生するPCにおいてはPCが静音であることが大前提。そこで、PCとしても家電としても静かな25dBという静かな筐体を設計した」と経緯を語る。その際には、筑波デスクトップ・ラボにある静音チャンバーを利用してテストを行ない、設計を洗練させたことなどを紹介するとともに、高い電力効率と性能を両立したCore 2 Duoが省スペース化へ貢献したことをアピールした。

 「オンキヨーの音に対するこだわりに対し、インテルはPCの分野でテクノロジーを持っている。この2社の協業によりエンドユーザーにこれまでにない新しい体験を提供していくのが我々のビジョン。オンキヨーが目指すロスレスの配信を、世界に先駆けて日本で立ち上げていきたい」と抱負を語った。

 オンキヨー株式会社 商品企画部 部長 神谷速夫氏は、HDC-1.0のコンセプトとして、「原音質を出す本格オーディオ仕様をきっちり作り込む」、「キーボードとマウスではない簡単操作でわかりやすい」、「CDを凌ぐ音質の取り込みと再生」の3ポイントを挙げる。これらクリアするに必要だったのがPCのアーキテクチャで、インテルと共同で開発することでユーザーのライフスタイルとHDC-1.0をマッチさせたることができた、と開発のポイントを語った。

商品企画部 部長 神谷速男氏 HDC-1.0の3つのコンセプト

□オンキヨーのホームページ
http://www.jp.onkyo.com/
□ニュースリリース
http://www2.jp.onkyo.com/what/news.nsf/view/070201hdc10?OpenDocument
□関連記事
【2月1日】オンキヨー、ハイコンポと同サイズのVista搭載AVパソコン(AV)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070201/onkyo.htm
【2005年3月3日】オンキヨー、ステレオに特化した高品位サウンドカード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0303/onkyo.htm

(2007年2月1日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

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