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NEC米沢事業場でノートPCの組み立てに親子30組が挑戦10月21日 開催 NECおよびNECパーソナルプロダクツは21日、「第2回 NECハイテクものづくり教室」を、NECパーソナルプロダクツ米沢事業場(山形県米沢市)で開催した。 米沢商工会議所および米沢市が主催する米沢市産業まつりの関連行事として開催しているもので、今年で2回目。 小学4年生から中学3年生までの親子を対象に、同社のノートPCである「LaVie L ベーシックタイプ」を、実際に生産している工場で組み立てるというもので、「親子によるPCの組立体験や工場見学を通して、子供たちに豊かな科学的興味や、ものづくりへの関心を喚起し、将来の科学技術の発展に貢献することを目的としている」としている。
2005年は、米沢市内を中心に山形県内に限定した募集だったが、今回は対象を全国に広げて募集。愛知県や東京都神奈川県からの参加を含む、30組が組み立てに挑戦した。学年別では小学校4年生が9人と最も多く、小学生全体では21人の参加となった。 参加費用は、12万円。組み立てるLaVie L ベーシックタイプは、1,280×800ドット(WXGA)表示対応15.4型ワイドのスーパーシャインビュー液晶を搭載。CPUにデュアルコアのTurion 64 X2 TL-50(1.60GHz)を搭載。量販店向けモデルでは512MBのメモリを搭載しているが、今回組み立てたモデルでは、メモリ1GBを搭載している。また、HDDは、標準で80GBを搭載しているが、100GBあるいは120GBを選択でき、5分の2の参加者が120GBを選択した。 さらに、天板カラーはスノーホワイトあるいはライムグリーンから選択。比率は、ほぼ半々となった。天板には、レーザーマーキングで名前を入れることができるサービスも用意。これは、まだNECでは開始されていないサービスであり、ハイテクものづくり教室だけの特別なものとなった。
冒頭、同社・柴田孝執行役員は、米沢におけるPCの生産の歴史を紹介。「日本で初めてノートPCを生産したのが米沢事業場。ここには、22年前からノートPCの生産に携わっている専門家もいる。今日、PCを組み立てている最中、わからないことがあったら、なんでも聞いてください」として、国内生産にこだわっていることを示した。 その後、PCの構造や、ハードとソフトの仕組みに関する説明を挟んで、PCの組み立てが始まったのが、午後1時25分。16個の部品と、5種類43本のネジを使って、組み立てを行なった。
モニターの接続部分をはじめとする配線部分で、細かな作業が発生したほか、メモリやLANカードの金色の部分を触らないようにという注意に、ハラハラしながら組み立てている子供たちの姿が見られたが、午後2時50分には組立作業が完了。全員で一斉にPCの電源を入れたところ、無事に、すべてのPCが稼働した。 組み立ての終了後には、ノートPCの最新の組立ラインの見学や、レーザーマーキング加工の実演も行なった。組立ラインでは、組立のスピードと精度に参加者が驚いていたほか、レーザーマーキング加工では、専門の技術者がノートPCの天板にレーザー光線を照射し、熱的・化学的反応を利用して、文字や図形を書き込む様子を実演した。
NECパーソナルプロダクツPC事業本部開発生産事業部 松原清隆事業部長は、「現場の社員が、1カ月以上前から準備を進めてきた。今日、作ったPCはぜひ大切に使っていただきたい。当社も、これを機に、よりよい製品を出すことにこだわり、がんばっていきたい」とした。
□NECのホームページ (2006年10月23日) [Reported by 大河原克行]
【PC Watchホームページ】
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