|
WPC TOKYO 2006 基調講演レポート
「VistaとOffice 2007はデジタルワークスタイルを変える」
会期:10月18日~21日 会場:東京ビッグサイト マイクロソフト株式会社は18日、WPC TOKYO 2006会場にて「Windows Vista & 2007 Office System 革新的なデジタルワークスタイル」と題した基調講演を実施した。 冒頭では、同社 代表執行役 社長 ダレン・ヒューストン氏が挨拶。同氏はまず、日本市場向け製品の開発と投入に対するコミットメントとして提案された「Plan-J」プロジェクトについて言及し、「1年半にわたってPlan-Jを実施してきたが、企業とのパートナーシップの強化および野心的なビジョンを持たせることに成功した。日本市場はアメリカに次いで重要な市場と考えており、今後も投資とパートナーシップの強化を図っていく」と話した。 今後のデジタル化市場の進歩については、新しいハードウェアとソフトウェアの投入により、過去20~30年間とは劇的に違う変化がみられるだろうと指摘。新しいPCの登場により写真やビデオ、音楽などのライフスタイルが変化するだけでなく、情報の管理および活用による仕事での生産性も向上するとした。 一方デジタルワークスタイルへの移行は、デジタルライフスタイルへの移行に比べてさまざまな課題が取り残されているという。その中でも特に重要なポイントは、情報の増加に伴う管理/検索の複雑化であると指摘し、「VistaおよびOffice 2007の投入により、ユーザーは情報をより簡単に管理、検索ができるようになる」と説明した。
また、「これまでの5年間、PCのハードウェアの性能は約10倍になったが、Vistaの登場により、ようやくその性能をフルに活かせるようになった。21世紀のPCのOSとしてふさわしいVistaは、今後のデジタルワークスタイルおよびデジタルライフスタイルの中核になるだろう」とした。 VistaおよびOffice 2007の開発コンセプトについて同氏は、「地域や企業間の境界を越えて、新しい製品やサービスを開発ユーザーのために作ったシステム」と表現。VistaおよびOffice 2007に搭載される新しい検索機能、およびSharePointなどによる統括文書管理機能により、透明性が高くかつセキュアな仕事環境が実現でき、J-SOXのような規制を遵守しつつ、企業全体の生産性向上に貢献できるとした。 ●デジタルワークスタイルを変化させるVistaとOffice 2007 続いて、米国本社 Windowsクライアント マーケティング担当 コーポレートバイスプレジデントのマイケル・シーバート氏と、同ビジネス製品担当 コーポレートバイスプレジデントのクリス・カポセラ氏が登壇し、VistaおよびOffice 2007に搭載される新機能について紹介した。 シーバート氏はまず、過去20年間を振り返り、2~3年ごとに大きな進歩がみられると指摘。「'95年にはWindows 95によりグラフィカルなコンピューティングが実現し、96年にはHTMLの登場によりドキュメントの製作だけでなく配布も一般化した。2001年ではWindows XPの登場によりデジタル写真や音楽が流行し、2004年ではCentrinoによりモバイルが進化した。2007年ではVistaの登場により、デジタルワークスタイルおよびライフスタイルそのものが変わってくるようになるだろう」とした。
そのVistaであるが、シーバート氏は「ユーザーがより簡単に操作が行なえることを前提に開発されたもの」とアピール。その一例として、新しい折り込まれたスタートメニュー、Alt+Tabキーによるウィンドウ切り替え時のサムネイル表示、タスクバーのウィンドウプレビュー、サムネイルによるプレビュー、およびエクスプローラに組み込まれたプレビュー機能などをデモした。 また、「ミーティングスペース」と呼ばれるアプリケーション共有機能についても披露。遠隔で他のユーザーが同一のアプリケーションで同一の文書を共有し編集するデモを見せ、「共同作業が行なえることにより、文書作成やミーティングがこれまで以上に簡単になり、生産性向上に繋がるだろう」と説明した。
Office 2007の主な機能についてはカポセラ氏が解説。同氏は、「これまでのOffice製品はWordやExcelといったクライアントソフトを指していたが、Office 2007はOfficeソリューションを再定義し、サーバーからクライアントソフトウェアまでを一括して呼ぶことになった」と説明。エンドツーエンドで“仕事のコラボレーション、情報の共有を可能にする製品群”という意味合いが込められているという。 Wordの主な機能としては、新たにユーザーの作業に合わせて機能を提供する「Ribbon UI」、文書に対するさまざまな装飾などをリアルタイムで表示する「ライブビュー」などをデモ。またExcelでは「データバー」や「条件付書式」でこれまで以上に数値を視覚化できることをアピールし、「Office 2007により社員力を増幅させ、企業全体の生産性向上に貢献できる」と語った。
シーバート氏は、コンシューマについても言及し、「デジカメ、デジタルオーディオプレーヤー、ブロードバンドなど、PCは生活の中にも浸透してきている。VistaではMedia Centerを統合しており、10フィートUIの採用によりによりこれらがさらに簡単に楽しめるようになった。また、コンテンツの安全性およびマルウェアなどのセキュリティ対策も万全で、今後のデジタルホームの中核となるだろう」と説明した。 最後にVistaのロゴプログラムについて紹介し、Vista搭載PCのロゴを紹介。Vista搭載PCは、「Windows Vista BASIC」と書かれた灰地のロゴと、「Windows Vista」と書かれた白地のロゴの2種類が用意されるが、後者は3D GUIであるAeroおよびMedia Center機能が含まれたバージョン、前者はこれらを省いたバージョンとなっている。シーバート氏は、「ユーザーに新しい経験をしてもらうために、ぜひ後者のロゴが張られた製品を購入していただきたい」と勧めた。
講演後に同社のブースで行なわれたプレスセッションでは、同じくヒューストン氏、シーバート氏、カポセラ氏が出席し、ほぼ同様の内容を紹介。終了後に行なわれたQ&Aセッションでは、Googleデスクトップなどのサーチ機能との競合についての質問がなされ、シーバート氏は、「VistaおよびOffice 2007が提供する検索機能は統合的で、ローカルPCに保存されたデータやインターネットだけでなく、Vistaの各々の機能、さらに企業内SharePoint上で共有されているドキュメントに対しても検索ができる。加えて、指定した範囲内での検索も行なえるため、より迅速にかつ直感的に検索を行なえるようになっている」と答えた。 また、長いVistaの開発期間の中でMicrosoftがVistaに対する開発のチャレンジは何かという質問に対して、シーバート氏は、「現在全世界でWindowsに依存しているユーザーは8億人にのぼり、これらすべてのユーザーが満足できるような製品の開発に苦労した。特に肥大化するOSの機能を、使いやすく簡素化するために時間を費やしてしまった。しかし、その分、世界の全ユーザーが満足できるような製品を提供できるようになったと自負している」と答えた。 □マイクロソフトのホームページ (2006年10月18日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
|
|