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富士通がHSDPA対応ノートPCをCEATECで参考展示
〜5.1chスピーカー搭載の音楽特化型も

富士通ブースで参考展示されているLifeBook Q2010

会場:幕張メッセ

会期:10月3日〜7日



本体背面部にSIMカードを挿入する部分がある

 千葉県の幕張メッセで開催中のCEATECで、富士通は、パソコン関連で、2つの参考展示を行なっている。

 1つは、今年5月から欧州市場で発売し、今年7月から香港で発売しているHSDPA機能搭載のノートPC「LifeBook Q2010」である。

 日本では、「FMV-BIBLO LOOX Q」シリーズとして、直販サイト「WEB MART」で限定で販売している薄型ノートPCと基本的には同じものだ。日本では、HSDPA機能は搭載していないが、富士通が挑戦した薄型モバイルノートPCとして、国内でも順調な出足を見せている。

 LifeBook Q2010は、欧州ではT-Mobile、香港ではSmarToneのHSDPAサービスに対応。購入すれば、すぐに高速データ通信であるHSDPA環境での利用が可能になる。

 富士通パーソナルビジネス本部ソリューション開発統括部PC・ユビキタス企画グループプロジェクト部長(企画担当)の日野正康氏は、「欧州、香港ともに、薄型、高機能性を前面に打ち出したエグゼクティブノートPCと位置づけており、HSDPAもそれを実現する機能の1つとして展開している。T-Mobileとは、パンフレットを共同で制作したり、今後、料金プランにも踏み込んだ施策を検討するなど、共同プロモーションを積極化することで、新たな利用層の開拓に取り組んでいる。また、香港では、LifeBook Q2010を購入すると、SmarToneの500香港ドル(日本円で約7,500円)分のプリペイド型SIMが付属しており、これにより、すぐにHSDPA環境を利用できるようになっている」と語る。

 日本での展開については、「HSDPAのインフラの整備、データ通信の定額制が行なわれていないといった課題もあり、すぐに投入することは考えていない。今後、市場性を見ながら検討していくことになる」とした。

LifeBook Q2010の背面。右下のねじ止めしてある部分にHSDPA機能を内蔵。上部にSIMの挿入部分がある 右がWEB MARTで限定販売しているFMV-BIBLO LOOX Qシリーズ。筐体の基本設計は、LifeBook Q2010と同じだが、SIMの挿入部分は潰してある 香港向けのLifeBook Q2010では、SmarToneの500香港ドル分のプリペイド型SIMを付属

音楽視聴に最適化したコンセプトモデル「Turn Table PC」
 もう1つの参考展示は、同社総合デザインセンターが出展した次世代PCのコンセプトモデルだ。

 ここでは、19型ワイド液晶を搭載したノートPCの「Turn Table PC」と、小型タブレットPCの「Ultra Mobile」の2種類を展示している。

 2つのコンセプトモデルに共通しているのは、音楽を聞くためのPCとしてデザインされていることだ。

 総合デザインセンターパーソナルソリューションデザイン部デザインディレクターの石塚昭彦氏は、「PCは汎用性があるといわれるが、個人の用途ではかなり限定した使い方をするケースが少なくない。今回のコンセプトモデルは、PCを、主に音楽を聞くことに利用するというユーザー層を想定したもの。それ以外の機能は、主従の“従”と捉えた」としている。

 どちらのモデルにも、ワインレッドカラーを施したのは、音楽にこだわりを持つ人に対して、高級感とエレガントさを感じてもらうことを狙ったためだという。

CDジャケットサイズを実現した「Ultra Mobile」
 Turn Table PCでは、ディスプレイを閉じた状態でも音楽を聞くことができるように、天板部分にDJが使うターンテーブルを彷彿とさせるデザインを施し、同社の携帯電話「FOMA 902iS」で採用しているイルミネーションパネルも搭載している。PCとしての機能を使用するために、キーボードは、フラット型のLEDタッチセンサーを想定。さらに、本体側面には、5.1chのスピーカーが筐体を取り囲むように配置されており、これにより、高いデザイン性と高音質化を実現できるという。

 一方、Ultra Mobileは、CDジャケットサイズのコンセプトモデル。操作は、スタイラスペンを使うことで、小型ながら操作性を向上。必要に応じて、オプションのキーボードを外付け接続できるという仕様だ。音楽のほかにも、ゲームを利用するシーンを想定しており、その際には、LCD部分を45度回転させると、写真のようにゲーム用のボタンが現れ、モバイル環境でも手軽にプレイできる。

 「富士通が提案するUMPCの1つの形ともいえるもの。筐体のサイズは、技術的な観点から見ても、来年には実現できるレベルにある」と石塚氏は語る。

 同社では、こうしたデザイン側からのコンセプトモデルの提案に力を注いできているが、最近では、技術部門も参加することが増え、より現実的なデザインコンセプトの提案へと進化させている。

 このままの形で製品が登場することはないだろうが、とくに、Ultra Mobileは、かなり現実的な要素を取り入れたコンセプトモデルだといえる。

□CEATEC JAPAN 2006のホームページ
http://www.ceatec.com/
□富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/
□関連記事
【8月29日】富士通、1kgを切るスリムモバイルノート「LOOX Q」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0829/fujitsu1.htm
【4月14日】【本田】富士通がFMV Qシリーズに込めた“製造者としての魂”
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0414/mobile334.htm

(2006年10月6日)

[Reported by 大河原克行]

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