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ASUSTeK「P5B-V / M2R32-MVP」


ASUSTeK ( http://www.asus.co.jp/ )
P5B-V ( http://www.asus.co.jp/products4.aspx?l1=3&l2=11&l3=332&model=1314&modelmenu=1 )

 P5B-Vは、Intel G965 Expressを搭載するATXマザーボード。ビデオ機能統合チップセットだが、必要十分な機能と拡張性を備えており、そつのない仕様になっているといえる。

 同社のIntel P965 Express搭載製品は全てファンレスとなっているが、ビデオ機能を追加した本製品もファンは搭載せず、一般的なヒートシンクのみで済んでいる。基板背面から効率的に廃熱を行なう同社独自の「Stack Cool 2」による効果なのかもしれない。

 ハイエンドな3Dゲームをプレイしない限り、内蔵ビデオでも十分だが、出力がD-Sub15ピンのみというのが残念だ。特に、「DVI HEADER」とシルク印刷されたパターンがあるところを見ると、OEM向けなどではDVIを搭載した製品もあるようなので、小売り製品にもつけて欲しかった。

 拡張スロットはPCI Express x16が2スロットある。青い方がプライマリで、セカンダリの黒い方にもビデオカードを装着できるが、内部レーンは最大4レーンまでで、x4接続時は、PCI Express x1スロットが利用できなくなる。また、P965と違い、CrossFireにも対応していないので、利用価値は低い。

 ストレージ周りは、ICH8接続のシリアルATAが4ポートと、JMB363接続のシリアルATA 1ポートとeSATA 1ポートがあり、後者はRAID 0/1/JBODに対応する。

 オーバークロック関連機能は豊富で、フラグシップ製品と同等。CPU、メモリ、各種バスなどの電圧やクロックを細かく設定できる。


主な仕様
リビジョン 1.02G
BIOS AMI
フォームファクタ ATX
CPUソケット LGA775
ノースブリッジ Intel G965 Express
サウスブリッジ ICH8
FSB 1,066/800/533MHzz
対応DIMM DDR2-800/667/533×4、最大8GB
対応VCore 1.2750~1.7000V
対応メモリ電圧 1.80~2.45V
拡張スロット(上から) PCI Express x1、PCI Express x16、PCI Express x1、PCI、PCI Express x16、PCI、PCI
オンボードビデオ GMA X3000
電源コネクタ 24ピン×1(メイン)、8ピン×1(ATX12V)、4ピン×1/3ピン×4(ファン)
IDE(コントローラ) Ultra ATA/133×1(JMicron JMB363)
SATA(コントローラ) シリアルATA 3Gpbs×4(ICH8内蔵)
シリアルATA 3Gbps×1/eSATA 3Gbps×1(JMicron JMB363、RAID 0/1/JBOD対応
LAN(コントローラ) Gigabit Ethernet×1(Marvell 88E8001)
オーディオ(CODEC) 8chオーディオ(Analog Devices AD1988A)
ピンヘッダ USB 2.0×6、IEEE 1394×1、シリアルポート×1、S/PDIF出力×1、前面パネル用オーディオ×1
I/Oパネル PS/2×2、D-Sub15ピン×1、S/PDIF出力(同軸)×1、IEEE 1394(6ピン)×1、USB 2.0×4、eSATA×1、RJ-45、8chオーディオ
付属品 USB 2.0モジュール×1、シリアルATAケーブル×1、Ultra ATA/133ケーブル×1、FDDケーブル×1、I/Oシールド×1、ドライバCD、マニュアル
【表面】ビデオ機能統合だがファンレス仕様
【I/Oパネル】真ん中下段にある赤い端子の付いているのはeSATA
【裏面】独自の廃熱機構Stack Cool 2を採用
【電源回路周り】


□関連記事
【9月21日】ATI、Intel P965でRadeon X1900 CrossFireに対応したCatalyst 6.9
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0921/ati.htm


ASUSTeK ( http://www.asus.co.jp/ )
M2R32-MVP ( http://www.asus.com/products4.aspx?l1=3&l2=101&l3=328&model=1296&modelmenu=1 )

 M2R32-MVPは、ATI CrossFire Xpress 3200を搭載するATXマザーボード。ゲーマーを狙ったハイエンド製品だ。

 CrossFire Xpress 3200は、2つあるPCI Express x16スロットのいずれとも内部16レーンで、接続されており、CrossFire環境でビデオカードの性能を最大限に発揮できる。さらに、2チップ構成であるNVIDIAのSLI x16と違い、1チップで16レーン×2を処理しているため、チップ間処理によるボトルネックがないとされている。

 メモリはDDR2を8GBまで搭載可能。注意点として、デュアルチャネルは黄色と黒のメモリスロットがペアとなっている。本製品も細かなオーバークロック調整が可能だ。

 やや余談となるが、ハイエンドゲーマーは究極の環境を望む。そういうニーズに対し、物理演算アクセラレータ「PhysX」や、オンラインゲームに特化したEthernetカードなどが登場しており、さらに近い将来、ゲーム内人工知能のアクセラレートを行なうカードが登場しようとしている。

 こういった拡張カードを利用しようとしたとき、ハイエンドCrossFire環境は4スロットを消費するため、スロットが不足するという問題が出てくる。ビデオカードメーカーや、マザーボードメーカーはこういった状況に対して、そろそろ何らかの対策を打ち出さねばならないのではなかろうか。


主な仕様
リビジョン 1.02G
BIOS AMI
フォームファクタ ATX
CPUソケット Socket AM2
ノースブリッジ CrossFire Xpress 3200
サウスブリッジ SB600
FSB 200MHz
対応DIMM DDR2-800/667/533×4、最大8GB
対応VCore  
対応メモリ電圧  
拡張スロット(上から) PCI Express x16、PCI Express x1、PCI Express x1、PCI Express x16、PCI、PCI
オンボードビデオ ---
電源コネクタ 24ピン×1(メイン)、4ピン×1(ATX12V)、4ピン×1/3ピン×3(ファン)
IDE(コントローラ) Ultra ATA/133×1(SB600内蔵)
SATA(コントローラ) シリアルATA 3Gbps×4(SB600内蔵、RAID 0/1/10対応)
eSATA 3Gbps×1(JMicron JMB360)
LAN(コントローラ) Gigabit Ethernet×1(Marvell 88E8001)
オーディオ(CODEC) 8chオーディオ(Analog Devices AD1988A)
ピンヘッダ USB 2.0×6、IEEE 1394×1、S/PDIF出力×1、前面パネル用オーディオ×1
I/Oパネル PS/2、シリアルポート×1、eSATA×1、IEEE 1394(6ピン)×1、USB 2.0×4、RJ-45、8chオーディオ、S/PDIF出力(同軸)×1
付属品 USB 2.0モジュール×1、シリアルATAケーブル×2、シリアルATA電源ケーブル(デュアル)×1、Ultra ATA/133ケーブル×1、FDDケーブル×1、I/Oシールド×1、ドライバCD、マニュアル
【表面】一般的なヒートシンクのみを搭載
【I/Oパネル】珍しい配列
【裏面】表面と違う加工が施されているようには見えないが、Stack Cool 2を採用
【電源回路周り】


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(2006年9月28日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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