9月25日　発表

　ソースネクスト株式会社は25日、1,980円の低価格ソフト「Quality イチキュッパ」シリーズ500タイトルをWindows Vistaに対応させると発表した。

　Windows Vistaでの動作を保証するほか、3Dデスクトップ「Windows Aero」への対応を謳っている。また、WPF(Windows Presentation Foundation)を利用した独自の3Dランチャーソフト「ソースネクストランチャー」もリリースされる。

「ソースネクストランチャー」	Windows Aeroに対応

　第1弾は9月29日に発売を予定している「いきなりPDF to Data 2」、「同 to Data Professional 2」、「同 from スキャナ 2」の3製品。続いて、「ウイルスセキュリティZERO」や「携快電話」、「特打」などの主要タイトルを2007年1月までに順次対応させ、2007年3月末までに100タイトル、2008年3月末までに500タイトル対応させる予定。

同社 代表取締役社長 松田憲幸氏

　同日に都内で開かれた発表会では、同社 代表取締役社長 松田憲幸氏が戦略について説明した。

　同氏はまず、同社が実施したユーザーアンケート結果を紹介し、「次期OS“Windows Vista”への期待が高まる中、現在使用中のソフトがVistaに対応するかどうかという不安を持っているユーザーが多い。当社がVistaへの対応を謳うことで、ユーザーの不安や懸念を取り払うのが目的」と説明した。

ユーザーがVistaの使用に対する不安と懸念	いきなりPDF 2シリーズを皮切りに順次対応	Vistaへの対応状況は同社のサポートページで順次掲載する

　続いて同氏はWindows Vista上でソフトを動作させるデモを実際に行ない、3Dユーザーインターフェイスを採用した「ソースネクストランチャー」を披露。また、携快電話がWindows Aero対応であることをアピールし、「ソフト本体をいち早く対応させるだけでなく、Windows Vista対応公式ロゴの取得もしていきたい」と意思を表明した。

　また、同社の現状についても触れ、「本数シェアはゲームソフトが2006年1月～8月期で1位となり、ビジネスソフトについても3年連続の1位を獲得した。また、金額ベースでは2005年はシェア4位だったが、ウイルスセキュリティZEROの登場により改善した」と説明した。

ビジネスソフトのシェアは1位を維持しつつさらに拡大	金額ベースのシェアも改善

　今後の展望としては、「PCは携帯電話よりも市場が大きく、現在の500タイトルだけではすべてのユーザーのニーズを満たすことができない。今後もより良いソフトウェアを開発し、PC事業全体を活性化させていきたい」と話した。

　マイクロソフト株式会社 Windows本部 本部長 ジェイ・ジェイミソン氏も発表会に招かれ、「過去5年間、インターネットとブロードバンドの普及によりPCの使われ方が変化してきた。Windows Vistaの登場により、さらにPCのポテンシャルを活かしたソフトの登場が期待される。今後もソースネクストのようなパートナーと協力を深め、PCユーザーの環境を快適にしていくよう努めたい」とした。

マイクロソフト株式会社 Windows本部 本部長 ジェイ・ジェイミソン氏	Windows Vistaのロゴプログラム。プレミアムロゴは互換性に加えて「Vistaのプラットフォーム上で新たなユーザー体験を提供できる」という

□ソースネクストのホームページ
http://www.sourcenext.com/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.sourcenext.info/sp/press/files/060925_vista500/060925w_Windows-Vista500titles.pdf

(2006年9月25日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]