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RIMとNTTドコモ、モバイル情報端末「BlackBerry」を法人向けに投入
9月25日 発表
加Research In Motion(以下RIM)は25日、都内で記者発表会を開き、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(同NTTドコモ)が、モバイル情報端末「BlackBerry 8707h」と、その連携機能を利用可能にする「BlackBeery ネットワークサービス」を26日より法人向けに提供すると発表した。 ●QWERTY配列キー装備のデュアル端末 BlackBerry 8707hは、3G(W-CDMA)方式、GSM/GPRS方式に対応し、音声通話/パケット通信が可能なデュアル端末で、QWERTY配列のキーボードを備えている。RIMが提供する「BlackBerry Enterprise Solution」と連携することで、メールの送受信やグループウェアとの同期、インターネットのブラウジングなどが可能になる。 主な仕様は、320×240ドット(QVGA)/65,000色表示の液晶ディスプレイ、64MBフラッシュメモリなどを搭載する。入力機能はQWERTYキーボードに加えて、トラックホイールも備える。インターフェイスはBluetooth Ver 2.0、mini USBポートなどを装備。 主なアプリケーションは、メーラー、添付ファイル・ビュワー、スケジューラ、アドレス帳、計算機、Webブラウザなど。また、通話機能も備え、W-CDMA(2,100MHz)やGSM/GPRS(850/900/1,800/1,900MHz)に対応する。 本体サイズは約69.5×19.5×110mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約139.8g。バッテリはリチウムイオンを採用し、連続通話は3Gで165分、GSMで300分で、連続待受時間はともに400時間。 現時点でインターフェイスは、アドレス帳など一部のアプリケーションを除いて日本語化されていない。また日本語の入力もできない。ただし、NTTドコモUSAが提供中の「Namimail」を利用することで、日本語のメールを作成できる。日本語化については来年の中ごろをめどに進行中だとしている。
●BlackBerryネットワークサービスの詳細 BlackBerryと同Enterprise Solutionとの連携機能を利用するには、FOMAネットワークを利用する「BlackBerryネットワークサービス」に加入する必要がある。料金は契約料5,985円、月額が5,700円。別途FOMA契約とパケット通信料金が必要。 同サービスを利用することで、ユーザーは各企業に設置されたMicrosoft Exchange、IBM Lotus Domino、Novell GroupWiseなどのグループウェアと連携し、企業内イントラネットの閲覧や、業務用アプリケーションとの連携ができるようになる。 また、既存の電子メールシステムと統合することで、いつでもメールの送信/受信/転送/返信が可能なほか、出先からワイヤレスでPIM(Personal Information Management)情報へアクセス可能になり、企業における生産性を高めるとしている。 ●ビジネスコンシューマーにも展開
同日開かれた発表会では、RIM 社長兼共同最高経営責任者 Mike Lazaridis氏がBlackBerryを紹介。 「BlackBerryは小型で、グローバルなローミングに対応し容易に使用でき、日本語の表示にも対応した端末」と紹介し、日本では無名ながらも、世界では600万を越えるユーザーに利用され、7万を越えるBlackBerry Serverが稼動しているという。 加えて、セキュリティの高さについては、データ転送時の暗号化に加えて、デバイスに保存されたデータの強制暗号化、ワイヤレスでのパスワード変更やデータ消去などにも対応し、「多数の国で承認された先進のセキュリティ」になっているとした。 質疑応答では、NTTドコモ 松木氏は今後の展開についてコメント。 「日本語を完璧にサポートしてないといこともあり、BlackBerryのマーケットサイズは定義していないが、多くの引き合いをいただいているので、コーポレートだけではなく、ビジネスコンシューマーにも展開していけるようにと検討している」とした。 □Research In Motionのホームページ (2006年9月25日) [Reported by matuyama@impress.co.jp]
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