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エレコム、3次元空間の操作が可能なレーザーマウス
11月下旬 発売
エレコム株式会社は、3Dの操作が可能なレーザーマウス「M-3D1UR」シリーズを開発し、11月下旬より出荷開始する。販売予定価格は16,000円で、店頭予想価格は12,800円前後となる見込み。対応OSはWindows XP。 通常のマウスの基本機能に加えて、米Sandio Technologyが開発した3D操作技術を搭載したマウス。指で操作可能なジョイスティックを本体左側面、右側面、上面に1本ずつ装備し、3Dの操作を可能にした。マウス操作だけで3Dのカメラ移動、またはオブジェクト移動が可能で、同社は国内初の3Dマウスとしている。 ジョイスティックの操作による3D動作はソフト側が対応している必要があり、自由に定義可能だが、一例としてX/Y/Z軸の傾き(カメラ/オブジェクトの上下左右移動)、およびPitch/Yaw/Roll軸旋回(カメラ/オブジェクトの回転)が割り当てられている。 また、ジョイスティック操作時に本体がズレないよう安定させ、パームレストとしても機能する「ホールドフラップ」を装備。通常マウスとして利用する場合は取り外しもできる。
ジョイスティック部を除いたボタン数は5で、ホイール付き。センサーはレーザーで、解像度は400/800/1,600/2,000dpiの4段階に切り替えられる。インターフェイスはUSB。 本体サイズは約172.7×116.3×44.5mm(幅×奥行き×高さ、ホールドフラップ装着時)、重量は約170g。ケーブル長は2m。
●Windows Vistaの3D GUIにマッチした製品 13日に都内で行なわれた製品発表会には、同社 代表取締役社長 葉田順治氏が挨拶した。 同氏はまず、これまでのOSの進歩を紹介し、「MS-DOSはキャラクタユーザーインターフェイスで1D、Windowsはグラフィックスユーザーインターフェイスで2D化してきたが、2007年に控えたWindows Vistaは3Dのユーザーインターフェイスを備えている」と説明。 新製品については、「当社は20年間マウスについて開発してきたが、いずれも2次元の域を出なかった。VistaによるGUIの3D化に伴い、ポインティングデバイスも3Dに進化することで、PCの新たな使い方が生まれてくる」と話し、期待を寄せた。
Sandio TechnologyのJames Hsieh CEOは、新製品に搭載された技術の製品化について「多次元入力の技術は'91年にすでに開発が始まっていたが、製品化はこれが初。葉田社長が3Dマウスを製品化したことは、2Dマウスを製品化したAppleのスティーブ・ジョブスに似ていると思う。これまでになかった製品の域に踏み切るのは企業の先駆者として賞賛したい」と賛辞を送った。 また、新製品については、「時代は3Dに移り変わりつつあるが、周辺機器は依然として2Dのままのものが多い。しかし任天堂のWiiの登場により、ようやく3Dのインプットデバイスが注目され始めた。新製品により、3D CADソフトの生産性向上や、3Dゲームでの新しい体験を生み出していきたい」と話した。
会場では、実際に新製品を利用した各種デモなどが展示され、マウスだけでUnreal Tornamentをプレイするスタイル、Google Earthのズームや回転操作をキーボードを使わず行なえることなどが紹介された。 また、同様の3D操作機能を搭載しながら、本体の形を変えたモックアップも4種類展示された。これらの製品については2007年春に製品化する予定。
□エレコムのホームページ (2006年9月13日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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