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【やじうまPC Watch】
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10月上旬以降 順次発売
価格:オープンプライス
連絡先:お客様相談センター
Tel.0120-3121-11
日立アプライアンス株式会社は、幅685mmクラスの冷蔵庫として、業界最高の定格容積となる冷蔵庫「たっぷりビッグ すみずみクール R-SF54WM」など、6機種の冷蔵庫を10月上旬以降、順次発売する。価格はすべてオープンプライス。フレンチドアタイプで、定格容積535Lの最上位機種「R-SF54WM」の店頭予想価格は、260,000円前後。
シリーズ中、最上位機種となる「R-SF54WM」は、現在、冷蔵庫市場を牽引する幅685mmの大容量クラスにおいて、業界最高容量となる535Lの定格容積が特徴。独自開発の断熱材「高流動性ウレタン」の採用など、カベを薄くすることにより実現した。
高流動性ウレタンは、従来の断熱材よりも流動性を高くすることにより、成形を容易にしたもの。凹凸の多い部分にも流し込むことが可能になり、全体の断熱材の量を削減でき、薄壁化が可能になったという。
庫内を大容量化すると、温度ムラが技術的な課題となるが、これを解消するため、新開発の冷却方式を採用した。背面のパネルを使った冷却と、側面から冷風を吹き出す、2つの方式を組み合わせることにより、庫内全体をムラなく冷却するという。従来、パネル式は冷却ムラが出やすく、一方、冷風式は食品が乾燥しやすいという欠点があったが、両者をバランス良く用いることで、乾燥と冷却ムラの両方に対応できるという。同社のデータによれば、従来機では棚によって平均2度程度の温度ムラがあったが、約1度に削減されている。
切替室では、うるおいを保つために直接冷気を当てずに、冷やしたパネルによって間接的に温度を下げる輻射冷却を採用。湿度65%を保ちながら、冷却が可能になった。
レイアウトも大きく変更された。従来機では、野菜室が真ん中、冷凍室が下段に配置されていたが、新たに冷凍室を真ん中に移動した。従来機では冷蔵庫の部品の中でもっとも高温となるコンプレッサが底部背面にあるため、隣接する冷凍室の温度を維持するためには、より多くの断熱材が必要だった。その冷凍室を、コンプレッサから遠く、より冷却器に近い中心部に配置することで、断熱材の容量を減らすことが可能になり、容積率の向上につながっているという。
野菜室が最下段に移動したため、ペットボトルや重量のある野菜の取り出しが楽になるなど、冷凍室を真ん中に配置するレイアウトは、使い勝手の面でも貢献しているという。
そのほか、使い勝手の面では、20度の角度まで閉まると自動でドアが閉じる機構を採用。また、ドアを開けるのに必要な力も30%削減。一番上の棚の高さも155cmと低くし、取り出しやすくした。
冷蔵室 | 左が製氷室。右が切替室 | 切替室は、うるおい冷凍モードに切り替えるレバーが付いている |
中央に配置された冷凍室 | 最下段に移された野菜室 | 操作パネルはシンプルな3ボタン構成で、液晶などはない |
日立アプライアンス 常務取締役 家電事業部長の石井吉太郎氏 |
なお、同じ2007年モデルとして、定格容積535Lの「R-S54WM」、480Lの「R-S48WM」、430Lの「R-S43WM」のシングルドアタイプ3機種と、480Lの「R-SF48WM」、430Lの「R-SF43WM」のフレンチドアタイプ2機種が用意される。
店頭予想価格は、「R-S54WM」と「R-SF48WM」が240,000円前後、「R-S48WM」と「R-SF43WM」が220,000円前後、「R-S43WM」が210,000円前後。
同社 常務取締役 家電事業部長の石井吉太郎氏は、今回の製品の開発経緯について、「冷蔵庫市場では10年ごとに技術革新が起こり、同じサイズで100Lずつ容積が増えている。これを“10年100Lの説”と私は呼んでいるが、この説に従うならば、2010年には500Lクラスが主流になる。今年あたりから流行するのでは、という仮説に従い、今回の製品を開発した。これから立ち上がる500Lクラスの市場で、4割のシェアを取りたい」とコメントした。
□日立アプライアンス株式会社のホームページ
http://www.hitachi-ap.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2006/09/0904.html
(2006年9月4日)
[Reported by ito-d@impress.co.jp]