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COMPUTEX会場レポート【AMDプラットフォーム編】
~次期Opteron/Socket AM2対応マザーボードが展示

6月6日~6月10日(現地時間)

会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center



 AMDが5月に発表した、DDR2 SDRAMをサポートするAthlon 64シリーズのSocket AM2プラットフォーム。CPU発表と同時に各社から対応マザーボードも投入された。今回のCOMPUTEXでは発表直後ということもあり、各社ブースでSocket AM2マザーボードが展示されている。また、今後投入される予定のDDR2対応Opteronで採用するSocket F対応のマザーボードも多く見られた。

●nForceだけじゃないSocket AM2マザーボード

 Socket AM2マザーボードは、対応チップセットとして新たにNVIDIAのnForce 5シリーズ、ATIのCrossFire Xpress 3200シリーズ、Radeon Xpress 1100シリーズが追加され、同時に各ベンダーから搭載マザーボードが発表された。このほか、VIAはK8T900、K8M890など、SiSはSiS765/761GXなど発表済みのチップセットでのサポートを表明している。NVIDIAが買収したULiのチップセットも対応可能なようで、採用製品も見られた。ここでは、会場で初めて公開された製品を中心に紹介する。

GIGABYTEの「GA-M55plus-S3G」。GeForce 6100チップセット採用としては珍しいATXマザーボード。サウスは上位版のMCP430。PCIスロットが4本ある GIGABYTEの「GA-MV89M-S2」。フォームファクタはmicroATX。K8M890+VT8237Aチップセットを採用し、内蔵ビデオ機能はWindows Vistaに対応 MSIの「K9NU Neo-V」。ULi M1697チップセットを採用する。NVIDIAによる買収の影響かULiチップセット採用製品はほとんど見られなかった
MSIの「MS7242」。Radeon Xpress 1150チップセットを採用する ECSの「KA3 MVP」。CrossFire Xpress 3200チップセットを採用。低消費電力版Athlon 64シリーズにも対応する ECSの「761GXM-M」。SiS761GX+966Lチップセットを採用する。AM2対応のSiSチップセット搭載マザーボードは珍しい。フォームファクタはmicroATX
EPoXの「EP-MD580 XR」。CrossFire Xpress 3200(RD580+SB600)チップセットを採用。独自開発のスーパーI/Oチップ「EP1308」によりBIOS自動復旧機能などに対応した DFIの「CFX3200-M2R」。同社のLan Partyシリーズに属し、上級者向け機能も豊富 Sapphireの「Pure CrossFire」。CrossFire Xpress 3200チップセットを採用し、PCIスロットは1つという割り切った仕様
PC Partnerの「A95D」。CrossFire Xpress 3200チップセットを採用。こちらもPCIスロットは1本 PC CHIPSの「A33G」。チップセットはSiS761GX+964で、サウスが旧世代となっている PC CHIPSの「A25G」。こちらはK8M890+VT8237R+チップセットを採用

●次期Opteron対応マザーボード

 Socket FはLGA(Land Grid Array)へと変更され、ピン数が1,207ピンに増加。AMDはSocket Fで、4コアを内蔵するOpteronと互換性を持たせる方針だという。なお、サーバー/ワークステーション向けマザーボードのベンダーを見る限り、1wayのOpteronに関しては、DDR SDRAM対応OpteronのSocket 939(1way)/940(2~8way)の関係と同様、Athlon 64と同じSocket AM2を採用するようだ。

 CeBITで公開された際は不明だったNVIDIAの「nForce Professional」シリーズは、「nForce Pro 3400」、「MCP55」、「IO55」と製品名が掲載されているほか、従来のnForce Pro 2200なども採用されている。また、Serverworksのチップセット「HT-2000/1000」シリーズも引き続き利用されている。

Iwillの「DF88E」。nForce Pro 2200チップセットを採用。HyperTransport接続の拡張スロット「HTX」を備えている。HTXが無くPCI-Xを持つ「DF88」もある Iwillの「DF88H」。nForce Pro 2200チップセットを採用。DF88Eよりも拡張スロットが多く、HTXスロットも装備。メモリが上下に配置されるレイアウト AMDブースにあったIwillによる8wayシステム。2ソケット&メモリスロットのボードを上下に2枚×2段で構成している
ASUSTeKの「KFN4-D16/SAS」。nForce Pro 2200チップセットを採用。拡張スロットはPCI Express x16、HTX、PCI-Xなど ASUSTeKの「KFN4-DRE」。nForce Pro 2200チップセットを採用。PCI Express x16、HTXなどを備える ASUSTeKの「KFN32-D SLI」。NVIDIAのMCP55 Pro+IO55を採用し、PCI Express x16フル帯域によるSLIに対応する
Tyanの「Thunder h2000M」。ServerworksのHT-2000+HT-1000チップセットを採用し、PCI Express、PCI-Xなどのスロットを装備 Tyanの「h1000E」。こちらはHT-1000チップセットのみで拡張スロットはPCI-X、PCIなど Tyanの「Thunder h1000S」。1way OpteronのマザーボードでソケットはAM2。HT-1000チップセットを搭載する
Tyanの「Thunder n3400B」。こちらも1wayだが、チップセットがnForce Pro 3400と新型になっている。Socket AM2対応 Tyanの「Tomcat n3400B」。nForce Pro 3400+SCH5017チップセットを採用。PCI Express、PCIスロットなどを装備。オンボードでXGIのGPU「XG20」を搭載する Tyanの「Tomcat n6650W」。MCP55 Pro+IO55チップセットを採用。PCI Express x16スロットが多く、LSI Logicの8ポートSASコントローラ「1608E」をオンボードで搭載する
Tyanの「Thunder n4250QE」。4wayに対応し、nForce Pro 2200+2050チップセットを採用 GIGABYTEの「GA-3AESV-RH」。チップセットはHT-2000+HT-1000。PCI Express、PCI-Xなどを装備するほか、オプションでSASに対応 MSIの「K9SD Master-A8R」。サーバー向けでHT-2000+HT-1000チップセットを採用する

□COMPUTEX TAIPEI 2006のホームページ(英文)
http://www.computextaipei.com.tw/
□関連記事
【5月23日】各社からSocket AM2マザーボードが一斉発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0523/amd2.htm
【3月13日】CeBIT会場レポート【AMDプラットフォーム編】
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0313/cebit07.htm

(2006年6月7日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]

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