AMDのデスクトップPC向け新製品で、新型CPUインターフェイスSocket AM2に対応したAthlon 64 X2、Athlon 64、およびSempronが秋葉原のショップに出回り始めた。DDR2 SDRAM DIMMに対応したのが特徴で、Athlon 64 X2およびAthlon 64は新たに仮想化技術AMD Virtualizationを搭載している。2次キャッシュメモリ容量は、デュアルコアタイプのAthlon 64 X2が各コア512KBまたは1MB、シングルコアタイプのAthlon 64が512KB、同じくSempronが128KBまたは256KB。

　販売が始まったのは、Athlon 64 X2が4800+（内部クロック2.4GHz、2次キャッシュメモリ合計2MB）、4200+（2.2GHz、合計1MB）の2モデル、Athlon 64が3800+（2.4GHz）、3500+（2.2GHz）、3200+（2GHz）の3モデル、Sempronが2800+（1.6GHz、128KB）～3600+（2GHz、256KB）の6モデル。このうちAthlon 64 X2の実売価格範囲は、4800+が79,499～82,980円（平均81,484円）、4200+が44,800～47,780円（平均46,520円）となっている。

　また、高性能モバイルPC向け新製品で、新型CPUインターフェイスSocket S1に対応したTurion 64 X2も販売が開始された。デュアルコアおよび省電力が特徴で、AMD Virtualizationを搭載、DDR2 SDRAM DIMMにも対応し、2次キャッシュメモリ容量は各コア256KBまたは512KBとなっている。調査時点ではTL-60（2GHz、2次キャッシュ合計1MB、TDP 35W）、TL-52（1.6GHz、合計1MB、31W）が出回っているものの、在庫ショップ数は各2店と少ない。実売価格範囲はそれぞれ44,940～46,173円、28,148～30,800円。

　一方、Intelからは、ワークステーション・サーバ向けのデュアルコアCPU新製品、Xeon 5000シリーズが出回り始めた。新型CPUインターフェイスLGA771に対応し、各コア2MBずつ（合計4MB）の2次キャッシュメモリを搭載している。販売が開始されたのは、FSB 1,066MHzの5080（3.73GHz）と5060（3.2GHz）、およびFSB 667MHzの5050（3GHz）と5030（2.66GHz）で、調査時点の在庫ショップ数は各2店と少ない。実売価格は5080が113,400～115,290円、5050が30,240円などとなっている。

　価格面では、Intelの高性能モバイルPC向けデュアルコアCPU、Core Duoが大幅に下落。最上位モデルT2600（2.16GHz）の最安値が、前回比25,715円（33.6%）安の50,925円となったのが目立つ。ただし、値下げをまだ実施していないショップが多いため、調査時点の平均値下がり率は3.9～9.0%に留まっている。デスクトップPC向けのPentium 4も大きく値下がりしており、661（3.6GHz）の最安値が前回比5,170円（10.6%）安の43,800円となったほか、Pentium DおよびCeleron Dが続落。AMDも、最上級PC向けのAthlon 64 FX-60（2.6GHz）の最安値が一気に25,110円（19.6%）急落、平均の下げ幅が16,993円（13.2%）に達した。

　なお、在庫ショップ数が10店前後と多いSocket AM2版Athlon 64 3800+、3500+、3200+、および同Sempron 3600+、3400+、3000+の6モデルを今回から調査対象に加えた。また、在庫ショップ数が少数となったため、Pentium D 920、830、820、Socket 754版Sempron 3300+の4モデルを調査対象から外した。