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WinHEC2006前日レポート Vistaのβ版配布に注目が集まる会期:5月23日~25日 会場:米国ワシントン州シアトル市 米国シアトル市で5月23日から25日まで、WinHEC 2006(Windows Hardware Engineering Conference)が開催される。これは、Microsoftが主催する、ハードウェア関連技術を中心にした技術カンファレンスである。 今回の目玉は、会期中にWindows Vistaの新しいβ版の提供が行なわれること。最終バージョンではないものの、Vistaの仕様がある程度確定することを意味する。出荷スケジュールが予定通りであれば、今後は大規模な変更は行なわれないはずだからだ。今回のWinHECは、その点では、Vista登場前の最後の大きなMicrosoftのイベントとなる。 ソフトウェア開発者をメインターゲットにしたPDCと異なり、WinHECはPC本体や周辺機器などハードウェア関連の技術者もターゲットにしており、次世代OSや次世代技術への対応などが解説される。Windows Vistaに関しては、WindowsをOEMするハードウェアメーカーにはある程度の情報が出ているものの、このイベントがVista関連ハードウェアに関わる公式な技術公開の場となる。 初日となる23日(現地時間)には基調講演が行なわれ、Bill Gates主任アーキテクトやWindows Vista担当のBob Maglia副社長が講演する予定。 会期中に行なわれるカンファレンスは、トラックという名称で分類されている。2005年のWinHECでは、デバイスドライバ関連のトラックが複数あった。また、同時にデバイスドライバ開発者向けのカンファレンスが同時開催されていた(ただし、こちらはNDAベースなのでニュースとして扱われることはなかった)。しかし、今回はデバイスドライバ関連のトラックは1つに集約されていて、ネットワークやストレージといった周辺技術とコア技術に分かれている。Vistaの最終仕様が確定しつつあり、新規に導入される技術などに関してのプロモーションが本格的に開始されることになる。
□WinHEC 2006のホームページ(英文) (2006年5月23日) [Reported by 塩田紳二]
【PC Watchホームページ】
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