Weekly Motherboard Catalog

エルザ「ENF4SLI-16AR」 / ECS「761GX-M754」


エルザ ( http://www.elsa-jp.co.jp/ )
ENF4SLI-16AR ( http://www.elsa-jp.co.jp/qualimo/enf4sli_16ar/ )

 エルザというと、ビデオカードやTVチューナというイメージが大きい。事実、つい最近まで同社のメインの商品はこれらに集中していたが、ここへきて同社が初のマザーボードをリリースした。それがこの「ENF4SLI-16AR」だ。

 フォームファクターはATXで、チップセットにはnForce4 SLI X16を搭載するハイエンド製品。外見的な特徴としては、チップセットとレギュレータのヒートシンクをヒートパイプで結び、CPUファンの風を利用して冷却する「E.S.C.S (ELSA Silent Cooling System」を搭載している点。ヒートシンクはファンレスで、嵩も低く、ビデオカードと干渉することもない。

 レギュレータからの風を効率的に逃がすために、通常シリアル/パラレルポートがあるところは、コネクタが廃されているが、これらは利用価値が低くなっているため、あまり問題となることはないだろう。

 もう1つ特筆しておきたいのは、マニュアルやユーティリティ類が充実している点。パッケージはもとより、マニュアルも完全に日本語化されているほか、Windows上でオーバークロック等の設定を行なうユーティリティも同梱されており、この分野の最初の製品ながら完成度は高い。マザーボード自体の開発は同社が行なったものではないが、同社の意気込みが伺える。

 同社製ビデオカードのユーザーは選択肢の1つに入れたい製品だろう。


主な仕様
リビジョン ---
BIOS Award
フォームファクタ ATX
CPUソケット Socket 939
ノースブリッジ nForce4 SLI X16
サウスブリッジ  
FSB 200MHz
対応DIMM DDR400×4、最大8GB
対応VCore  
対応メモリ電圧  
拡張スロット(上から) PCI Express x1、PCI Express x16、PCI Express x1、PCI Express x16、PCI、PCI
オンボードビデオ ---
電源コネクタ 24ピン×1(メイン)、4ピン×1(ATX12V)、3ピン×4(ファン)、4ピン×1(SLI補助用)
IDE(コントローラ) Ultra ATA/133×2(nForce4 SLI X16内蔵)
SATA(コントローラ) シリアルATA 3Gbps×4(nForce4 SLI X16内蔵、RAID 0/1/5/10対応)
シリアルATA 3Gbps×2(Silicon Image SiI3132内蔵、RAID 0/1対応)
LAN(コントローラ) Gigabit Ethernet×1(nForce4 SLI X16内蔵)
オーディオ(CODEC) 8chオーディオ(Realtek ALC850)
ピンヘッダ USB 2.0×6、IEEE 1394×1、前面パネル用オーディオ×1
I/Oパネル PS/2×2、S/PDIF×2(角形入出力)、8chオーディオ、IEEE 1394×1、USB 2.0×4、RJ-45
付属品 シリアルATAケーブル×6、Ultra ATA/133ケーブル×1、FDDケーブル×1、USB 2.0/IEEE 1394モジュール×1、SLI用ファン、SLIアダプタ、SLI固定具、RAIDドライバ、マニュアル、I/Oシールド、ドライバCD
【表面】チップセットとレギュレータを同時に冷却するヒートパイプ構造を採用
【I/Oパネル】レギュレータヒートシンクから風を逃がす部分はコネクタ類がない
【裏面】
【電源回路周り】
【チップセットヒートシンク】嵩が低く干渉を起こさない
【SLIファン】なしでもオーバーヒートは起こさないと思われるが、排熱不足の時に重宝するだろう


□関連記事
【3月7日】エルザ、nForce4 SLI X16搭載Socket 939マザーボード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0307/elsa.htm


ECS ( http://www.ecsjpn.co.jp/ )
761GX-M754 ( http://www.ecs.com.tw/ECSWeb/Products/ProductsDetail.aspx?DetailID=575&MenuID=21&LanID=5 )

 761GX-M754は、SiS761GX+SiS964チップセットを搭載するmicroATXマザーボード。この製品の特徴はなんと言っても価格の安さで、4月の発売時の店頭価格は7千円を切っている。

 低価格でありながら、SiS761GXはビデオ機能を内蔵しており、ビデオカードのコストも削減できる。とはいえ、内蔵のMirage 1はDirectX 7世代のGPUで、3D性能については期待できない。ただし、PCI Express x16が用意されているので、GPU性能に不満が出てきても延命できる。

 CPUソケットはSocket 754で、次期CPUの登場が近づいている現在、メインPCとしては力不足かもしれないが、事務作業用やセカンドPC用としては活躍してくれるだろう。

 チップセットヒートシンクはファンレスなので、ハードウェアエンコーダ搭載のTVチューナカードと組み合わせて、24時間稼働させる録画マシンも用途の1つだ。


主な仕様
リビジョン 1.0
BIOS AMI
フォームファクタ microATX
CPUソケット Socket 754
ノースブリッジ SiS761GX
サウスブリッジ SiS964
FSB 200MHz
対応DIMM DDR400/333/266/200×2、最大2GB
対応VCore  V
対応メモリ電圧  
拡張スロット(上から) PCI Express x16、PCI、PCI、PCI
オンボードビデオ Mirage 1
電源コネクタ 24ピン×1(メイン)、4ピン×1(ATX12V)、3ピン×2(ファン)
IDE(コントローラ) Ultra ATA/133×2(SiS964内蔵)
SATA(コントローラ) シリアルATA×2(SiS964内蔵、RAID 0/1/10/JBOD対応)
LAN(コントローラ) Ethernet×1(SiS964内蔵)
オーディオ(CODEC) 6chオーディオ(Analog Devices AD1888)
ピンヘッダ USB 2.0×4、前面パネル用オーディオ×1
I/Oパネル PS/2×2、シリアルポート×1、パラレルポート×1、D-Sub15ピン×1、USB 2.0×4、RJ-45、6chオーディオ
付属品 シリアルATAケーブル×1、シリアルATA電源ケーブル(シングル)×1、Ultra ATA/133ケーブル×1、FDDケーブル×1、I/Oシールド、マニュアル
【表面】AMD向けだが2チップ構成
【I/Oパネル】D-Sub15ピンを装備
【裏面】
【電源回路周り】


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(2006年5月19日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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