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VAIO発表会でフラッシュメモリによるHDDレスtype Uが登場5月16日 開催 ソニーは16日、都内でVAIO新製品の発表会を開催し、「VAIO type U」のHDDをNANDフラッシュメモリに置き換えたモデルを公開した。 VAIO type Uは、本体サイズが約150.2×95~100.5×32.2~38.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量が約520gで、Windows XPが動作する超小型PC。スタンバイから5秒で復帰を謳っている。ストレージには30GBの1.8インチHDDを搭載する。詳しい仕様は関連記事を参照されたい。
今回明らかにされたモデルを、ソニー株式会社VAIO事業部門の石田佳久部門長は「0スピンドルPC」と紹介。HDDをNANDフラッシュメモリに置き換えたモデルで、6月下旬の発表を目指して鋭意開発中だという。価格は未定。 HDDをNANDフラッシュメモリに変更することで、消費電力の低減による駆動時間の伸びや、軽量化、衝撃への強さなど、持ち運びを前提としたtype Uには多くのメリットが考えられる。NANDフラッシュメモリの容量は16GB。ストレージ以外の部分はほぼ変更なしの仕様となる。 なお、NANDフラッシュメモリを利用するPCは、現時点ではtype Uのみ。フラッシュメモリのコストなどを考えながら、モバイル系ノートPCの導入も考えているとしているが、type U以外の具体的な製品案はないということだ。 このほか、Blu-ray Disc(BD)ドライブを搭載する初のノートPC「VAIO type A」、BDにデジタル放送を保存できるデスクトップ「VAIO type R」のBD対応PCを発表。type AはHDMI出力を装備し、添付ソフトの「WinDVD BD」でBD-ROMの再生に対応する。 【お詫びと訂正】「type R」はHDMI出力を装備しません。ご迷惑をおかけした関係者の方にお詫び申し上げるとともに訂正させていただきます。
発表会では、石田部門長が業界動向を紹介。JEITAの統計では、出荷台数が伸びているが出荷金額が横ばいになっており、同氏は「メール/インターネット中心の層と、高付加価値を求める層の、2極化が進んでいる」と分析。ソニーでは、VAIOの独自性や品質によって、「(ユーザーに)買った後の所有感や、使用したときの喜びを感じてもらいたい。これからも高付加価値の製品を作り続けていきたい。また、type X livingやXビデオステーションなど独創的な物の開発も続けていきたい」と語った。 BD対応PCの紹介では、フルHD対応TV「BRAVIA」やHDVカメラなど「“HDワールド”を構成するすべてを(ソニーが)持っている」と話し、PCにBDを搭載することで、フルHDのままHD映像を扱えるようになったことを強調。HDVカメラで撮影した映像をそのままの品質でBDに書き込んだり、type Rで録画したデジタル放送をそのままBDにムーブしたりと、HDコンテンツをそのまま扱えるメリットをアピールした。
質疑応答では、Microsoftらが進める「Origamiプロジェクト」の標準化をどう考えているかと質問があがり、石田氏は「type Uは、Origamiプロジェクトの以前から発売していた。コンセプトが近いものであるのは確かだが、(Origamiを)良い悪いと言うつもりはない。我々はさらに発展、進化させるためにtype Uを開発、発売する」と、type Uを開発継続する意向を示し、Origamiとは別物であることを強調した。 □ソニーのホームページ (2006年5月16日) [Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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