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松下、2層50GB書き込み対応の内蔵型Blu-ray Discドライブ4月21日 発売 価格:オープンプライス 連絡先:P3カスタマーサポートセンター 松下電器産業株式会社は、同社初の5インチベイ内蔵型Blu-ray Disc(BD)ドライブ「LF-MB121JD」を6月10日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後となる見込み。対応OSは、Windows 2000/XP/x64 Edition。 2つのレンズと3つのレーザーにより、「HD DVDを除くあらゆるメディアに対応する」光学ドライブ。BDは追記型のBD-Rと書き換え型のBD-REに対応し、メディア25GBのは1層および50GBの2層に対応(カートリッジ非対応)。書き込み速度はいずれも2倍速(1倍速は4.5MB/sec)。 DVD/CDの書き込み速度は、-RAMが5倍速(カートリッジ非対応)、±R/+RWが8倍速、-RWが6倍速、±R DLが4倍速、CD-Rが24倍速、CD-RWが16倍速(DVD 1倍速は1,350KB/sec、CD 1倍速は150KB/sec)。 付属ソフトは、DVDオーサリングソフト「PowerProducer 3」、DVD再生ソフト「PowerDVD 6」、バックアップソフト「PowerBackup 2」、ビデオ編集ソフト「DVD-MovieAlbumSE 4.1」、ライティングソフト「Power2Go 5」、パケットライトソフト「InstantBurn 5」、BDドライバソフト。 このうちBD-R/REに対応するのはPowerBackup 2とPower2Go 5。また、BDドライバソフトにより、Explorer上でBD-R/REに対し、ドラッグアンドドロップでファイルの書き込みができる。 なお、BD-ROMについては、発売当初は再生ソフトが付属しないため再生できない。ハードウェア本体はBD-ROMの再生能力をもっているため、ソフトウェアのアップデートないしは追加により、BD-ROMにも対応可能となるが、ソフトウェアの提供方法などについては未定。 また、BD-ROMではデジタル出力する際に、著作権保護のためデータの暗号化が必要となっており、著作権保護技術「HDCP」に対応するビデオカードとディスプレイが必要。これに加え、動画のデコードにはハイエンドなCPUとGPUが求められる。 インターフェイスはATAPI。本体サイズは、146×190×41.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約985g。 ドライブに先駆け、メディア4種類が4月28日より発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、1層BD-REの「LM-BE25D」が2,500円前後、2層BD-REの「LM-BE50D」が6千円前後、1層BD-Rの「LM-BR25D」が1,800円前後、2層BD-Rの「LM-BR50D」が4,300円前後となる見込み。 同社独自のスピンコート工法により、膜厚のばらつきを抑えるとともに、ハードコート処理することで、キズに対する耐性を高めた。 なお、同社では、PC/周辺機器メーカーに対して3月頃よりドライブのサンプル供給を開始しており、ブラックベゼルや、ノートPC向けスリムドライブも開発/販売している。
●BDに死角なし
21日に行なわれた発表会では、競合のHD DVDに対するBDの優位性の説明に多くの時間が割かれた。 同社役員の津賀一宏氏はまず、BDとHD DVDの規格の状況について触れ、BDがROM/R/REのすべてにおいて規格化が完了しているのに対し、HD DVDはレコーダー用の2層およびRW規格が未完であることを指摘。 また、ハリウッドからの支援状況について、BDのみを支援するコンテンツプロバイダの割合が49.1%、HD DVDのみが12.3%、両方に対応するのは31.9%という数字を紹介。あわせて、BD陣営は、薄型HDTVやDVDレコーダーなどの民生機器においても大きなシェアを持っており、「BDに全く死角なし」と、余裕を見せた。 今回、PC向け製品を投入した背景には、同社のDVDマルチドライブを所有するユーザーの7割がDVDレコーダーを所有しており、PCで映像編集などを行なっているという調査結果がある。また、地上デジタル放送が開始されるなど、映像データの大容量化が進んでいることもあり、最大50GBという容量を盾に訴求していくとした。 ただし、地上デジタル放送について、現状では、著作権保護の絡みから、録画データをBDに保存することはできない。また、前述の通り、BD-ROMの対応についても不明瞭な点が残っており、これらの問題の解決は急務と思われる。 光学ドライブ世界市場で約18%のシェアを持つ同社だが、BDドライブの投入により、さらなるシェア確保を目指す構えで、国内アフターマーケット、OEM提供とも、それぞれ20%のシェアを目指したいとの目標を掲げた。
□松下電器産業のホームページ (2006年4月21日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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