|
カシオ、A3対応で最小/最軽量のカラーレーザー
6月2日 発売 価格:260,400円 カシオ計算機株式会社は、タンデム式A3対応機として最小最軽量となるカラーレーザープリンタ「SPEEDIA N3500」を6月2日より発売する。価格は260,400円。 A4サイズでフルカラー24枚/分、モノクロ30枚/分の印刷速度と、同社開発の小粒径トナーにより低コストで高精細な印刷を実現したレーザープリンタ。 LED4連タンデム方式の採用により、高速印刷とともに筐体のコンパクト化を実現。同社の従来機N5100と比較して、接地面積を0.46平方mから0.32平方mへ、容積を226Lから123Lへ、重量は72kgから45kgへと小型/軽量化し、タンデム方式のA3機として最小最軽量を謳っている。 また、従来9μmだったトナーを6μmに微細化することで印刷品質を向上させるるとともに、トナー消費量を30%改善。さらにトナー定着時の熱量を低減したことで、消費電力も減少させた。 セキュリティ機能として、プリンタのオペレーションパネルからパスワードを入力してプリントを開始する「パスワード認証機能」を備えるほか、オプションのカードリーダを利用することで「ICカード認証プリント機能」にも対応し、印刷物の盗み見や紛失を防ぐとしている。ICカード認証プリント機能では、Suicaやおサイフケータイなどに対応する。
そのほか、印刷領域外にユーザー名、印刷日時、プリンタのシリアルナンバーを印刷するID印刷機能や、コピーを行なうとユーザー名や作成日が地紋として浮き出るコピー牽制地紋を付加する「コピーガード印刷機能」を備える。 出力解像度は600dpi×1,800dpi相当。給紙容量は1段目のマルチパーパスカセットが150枚+2段目の標準カセットが250枚。両面印刷機能を搭載する。インターフェイスはUSB 2.0×1、Ethernet×1。CPUに64bit RISC(330MHz)を搭載し、システムメモリは128MB。 本体サイズは590×539×388mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約45kg。オプションで、普通紙を550枚給紙可能なカセットや、ICカード認証に利用するカードリーダ、それを接続するUSBホスト拡張ボードなどが用意される。 また、8月1日より、印刷速度をフルカラー16枚/分、モノクロ30枚/分に抑えた「SPEEDIA N3000」を発売する。価格は207,900円。印刷速度以外の仕様はN3500とほぼ共通。 ●コンパクトなボディに機能を凝縮
13日に行なわれた発表会では、同社の開発本部 システム統括部 第四開発部長 井上正広氏が登壇し、SPEEDIA N3000シリーズの技術ポイントについて語った。 まず、同機の開発コンセプトとして、小型/軽量/省スペース、高速/高画質、ユーザーフレンドリー、セキュリティ、エコロジーの5点を挙げ、「コンパクトなボディに機能を凝縮し、A3対応のカラーレーザープリンタとして最小最軽量なものを作り上げた」と語った。 コンパクト化の最大のポイントとして感光体ドラムの小径化を挙げ、従来使用していた30mmドラムから24mmへ切り替えたことでシステムの小型化を実現したという。24mmドラム採用の際には、「接触面の精度や全体のねじれなどの問題で苦労したが、上手く使いこなすことに成功した」と語った。 また、フロントパネルのみで主なメンテナンスが行なえるように「フロントオペレーション」設計を採用し、用紙補給や消耗品の交換、紙詰まりの処理を、前面パネルを開くだけで対処可能にした。さらに、上面排紙のウイングレス設計となっており、デスクの下やコーナーサイドなどへの設置を可能にした点をアピールした。 これまで同社のプリンタは、流通/教育/医療などの特定分野における業務用途での採用が多かったが、同社では「N3000シリーズは一般のオフィスのニーズである省スペースを実現し、N3500はメインの市場であるA3 MIDクラスへ、N300はA3 LOWクラスでのモノクロからカラーへ切替需要をターゲットとして売り込んでいく」としている。
□カシオのホームページ (2006年4月13日) [Reported by matuyama@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
|
|