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フリースケール、関西地区の事業を強化

関西地区での営業強化施策について説明する高橋恒雄社長

4月4日 発表



 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社は4日、大阪市内で記者説明会を開催、関西地区での事業強化戦略について説明した。

 事業強化のポイントは3点、関西地区の教育機関に対する技術サポート、大阪営業所の強化、アプリケーションラボの開設である。こうした施策により、現時点において売り上げ構成比の20%程度に過ぎない関西地区での売り上げを、関東地区に比肩できる水準に育てたいとしている。

 同社はすでに大阪大学大学院情報科学研究科との連携をスタート、フリースケール社員による講演の実施や、大学院生向けネットワーク実習を実施している。ネットワーク実習は、低データレートの近距離無線規格である「ZigBee」を使ったメッシュネットワークに関するものなどだ。

 また営業所の人員を3倍に増強するとともに、販売代理店(東京エレクトロンデバイス、丸文)との連携を強化する。マスマーケット向けの取り組みとしても、九十九電機と協力し関西地区でキャンペーンを実施し、同社製マイコン評価キットの一般向け販売を行なう。

 さらに松下電器やシャープをはじめ、世界有数の家電メーカーが集まる関西地区にアプリケーションラボを設置することで、ネットワーク家電製品に対する同社製組み込みプロセッサ(Coldfire、i.MXシリーズ等)の拡販につなげる。同社の技術拠点設置は、本社所在地である東京、仙台デザイン研究開発センター、名古屋品質・テストセンター(NQAT)に続いて大阪が4番目となるが、主に車載エレクトロニクス関連のサポート拠点であるNQATと連携し、関西地区の自動車関連メーカーのサポートも行ないたい考えだ。

左から東京エレクトロンデバイス砂川俊明社長、高橋社長、丸文の遠藤洋一常務兼デバイスカンパニー社長 同社のマイコン評価キット(DEMO9S08QB8)をベースに作られた電子ガジェット類。同キットPCベースの開発環境であるCodeWarrior(Special Edition)も添付されており、簡単にマイコン内蔵フラッシュメモリのプログラミングができる 近距離無線通信規格「ZigBee」を用いた双方向リモコンをサポートしたロボット玩具。まだ技術適合審査を受けておらず、この日はデモを実施することができなかったのは残念

□フリースケールのホームページ
http://www.freescale.co.jp/
□関連記事
【2005年10月】Fall Processor Forum 2005レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/link/fpf.htm
【2004年10月27日】【元麻布】Motorolaから独立したFreescaleの技術セミナー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1027/hot343.htm

(2006年4月5日)

[Reported by 元麻布春男]

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