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デル日本法人新社長ジム・メリット氏記者会見
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4月5日 開催
4月3日付けでデル株式会社の代表取締役社長に就任したジム・メリット氏が5日、報道向けに挨拶を行なった。浜田宏前社長も同席し、退任の弁を語った。
浜田宏氏 |
浜田氏は'95年に入社、2000年に代表取締役社長に就任して以降、6年間で年商を約5倍に伸ばし、市場シェアも3位にまで躍り出た。
浜田氏はこれまでを振り返り、「デルは、直販モデルを初めとして、日本で初めてのことをいろいろ成し遂げた。そのほとんどは現在では業界の常識になった。初めてのことを立ち上げるときは、不安や苦しみもあったが、同時に興奮と爆発的な成長に伴う熱狂、そのすべてが思い出になっている」と終始、笑みを交えながら述べ、達成感を示した。
後任となるメリット氏については、「より顧客満足度にフォーカスし、すばらしいコンピューティングライフをお客様に提供する会社を作り上げてくれると信じている。経験も豊かで、私の跡を継いで、よりビジネスを加速してくれるだろう」と期待を寄せた。
今後浜田氏は、5月以降も非常勤顧問として同社の経営にアドバイスを与える。それ以外の活動については、今は時期尚早として明言を避けたが、「デルは歴史上、最も速いスピードで成長した企業。その中で培った経験を元に、人材の育成など、日本の産業に役に立てることをやりたい」との抱負を語った。
ジム・メリット氏 |
メリット氏は、IBMで16年間にわたり、製品開発や、セールス、マーケティングに携わり、Dellには'99年に入社。過去6年間で、グローバル企業向けセールスを倍増させた実績を持つ。デル日本法人の社長就任後も、韓国法人、中国・大連のカスタマーサポートセンターの業務も統括する。
社長就任の弁として、メリット氏は「日本は3番目に大きな市場で、Dellにとって非常に重要な地域。これまでも、ビジネスの成長だけでなく、顧客満足度の向上にも注力してきた。今後も、みなさんとオープンな良い関係を築いていきたい」とコメント。
今後、数カ月の内に浜田氏からの引き継ぎを順次行なっていく予定で、具体的な施策や方針は未定として、明らかにされなかったが、日本での市場シェア1位取得について尋ねられると、目標の1つとして邁進したいと、意欲を示した。
□デルのホームページ
http://www.dell.co.jp/
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【3月2日】デル、新社長にジム・メリット氏が就任
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0302/dell.htm
(2006年4月5日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]