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CeBIT 2006カンファレンス&ブースレポート
Samsung、UMPC/12.1型Core Duoノートなど多数の新製品を披露会期:3月9日~15日(現地時間) 会場:独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe) Samsung Electronicsは9日(現地時間)、プレスカンファレンスを開催し、話題の「Ultra Mobile PC (UMPC)」を始め、多数の新製品を一気に発表、披露した。同社ブースに展示されていた製品もあわせ、紹介する。 ●UMPCの実動機を多数展示 Samsung自身による同社製UMPC「Q1」の発表会は10日の予定だが、9日に行なわれたカンファレンスですでに紹介されたほか、ブースにもすでに多数の実機が用意され、利用スタイルの提案などを行なっている。 現在公開されている仕様は、CPUに超低電圧版Celeron M 900MHz、512MB PC2-3200 DDR2メモリ、HDD 40GB、800×480ドット(WVGA)表示対応ワイド7型タブレット液晶、IEEE 802.11b/g無線LAN、Bluetooth、Windows XP Tablet PC Edition 2005を搭載。オプションで、デジタルTVチューナ、GPSユニットも搭載可能。 本体には、ポインティングデバイス、USB、CFスロット、ヘッドフォン出力、ステレオスピーカー、そのほか若干の操作ボタンを備える。本体サイズは、227.5×139.5×24.5~26.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は779g。 発売時期は2006年第2四半期で、欧州での販売価格は1,400ユーロ(1ユーロ=約140円)程度になる見込み。
ブースでは、GPSナビゲーションや、デジタルTVの受信デモなどのほか、オプションのUSBキーボードや光学ドライブを接続し、ノートPCスタイルでも利用できることをアピールしていた。オプションはQ1専用のもので、本体とデザインを統一。携帯用ケースなども展示されており、製品化がかなり進んでいることを伺わせていた。
●ワイド12.1型液晶搭載Core Duoノート ノートPCは、新旧Centrinoマシンが多数展示。ここでは特色のあるものをいくつか紹介する。 「Q35」は、Core Duo T2300~T2700(未発表)を搭載しつつ液晶サイズが12.1型というモバイル製品。シングルコアのCore Solo T1300/T1400にも対応する。 本体サイズは299×214×27.4~35.8mm(同)、重量は2スピンドル機のため1.89kgとやや重め。 主な仕様は、メモリ256MB~1.5GB、HDD 60~120GB、Intel 945GM Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)、DL対応スーパーマルチDVDドライブ、1,280×800ドット(WXGA)表示対応ワイド12.1型液晶ディスプレイを搭載。 インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR、Ethernet、USB 2.0×2、IEEE 1394×1、Type2 PCカードスロット×1、SDカード/MMC/メモリースティック(PRO)/xD-Picture Card対応スロット、Sビデオ出力、S/PDIF出力を備える。 OSを起動せずに、ボタンを押すだけで、動画/静止画/音楽ファイルの再生が可能な「AVS Now」機能を搭載する。
「M70」は、ノートPCとしては超巨大といってもいい19型の液晶ディスプレイを搭載した製品。しかも、ディスプレイは取り外し可能で、専用のスタンドに差し込むことで、本体から離して利用できる。 主な仕様は、Pentium M 1.7~2.4GHz、メモリ512MB~2GB、HDD 80/100GB、Intel 915PM Expressチップセット、GeForce Go 6600(128MB)、DL対応スーパーマルチDVDドライブ、1,680×1,050(WSXGA+)表示対応ワイド19型液晶ディスプレイを搭載。 インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g無線LAN、Bluetooth、Gigabit Ethernet、USB2.0×4、IEEE 1394×1、Type2 PCカードスロット×1、SDカード/MMC/メモリースティック(PRO)/xD-Picture Card対応スロット、Sビデオ出力、S/PDIF出力を備える。 キーボードは10キー付き。2.1chスピーカーを内蔵する。本体サイズは434.8×314×38.6mm(同)、重量は4.4kg。
「X1」は、光学ドライブをキーボード面に搭載した2スピンドル機。松下の「Let'snote Y」シリーズと違うのは、ドライブをキーボードより奥に配置した点。担当員によれば、キーボードを手前に持ってくることで、打鍵時に前かがみにならず、疲れにくいのだという。また、本体側面に周辺機器などを置いてもメディアの出し入れ時に邪魔にならないメリットもあるという。 主な仕様は、超低電圧版Pentium M 1.1~1.2GHz、メモリ256MB、HDD 40/60GB、Intel 915GM Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)、DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ、1,280×768ドット(WXGA)表示対応ワイド14型液晶ディスプレイを搭載。 インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g無線もしくはIEEE 802.11b/g無線LAN、Bluetooth、Ethernet、USB2.0×3、IEEE 1394×1、Type2 PCカードスロット×1、SDカード/MMC/メモリースティック(PRO)/xD-Picture Card対応スロット、Sビデオ出力、S/PDIF出力を備える。 本体サイズは331.9×261.5×19.2~23mm(同)、重量は1.7kg。
●世界最小カラーレーザー Samsungのプリンタは国内ではあまり見かけないが、現在急成長しており、レーザープリンタの世界シェアはHPに次いで2位に位置しているという。今回、CeBITにあわせて、世界最小サイズを実現したカラーレーザー2機種が発表された。 「CLP-300」は、本体サイズ390×344×265mm(同)、重量13.6kgのA4カラーレーザー。印刷解像度は2,400×600dpiで、印刷速度はカラー4ppm/モノクロ16ppm。インターフェイスはUSB 2.0を装備する。 メモリを32MBから64MBに増やし、Ethernetを搭載した「CLP-300N」も用意される。 「CLX-3160N」は、CLP-300と同等のプリントエンジンを搭載したカラーレーザー複合機。コピー、ファックス、スキャナの機能を併せ持つ。こちらも世界最小を謳うが、現時点では正確なサイズが公表されていない。
●コントラスト比1,500:1の液晶など 液晶ディスプレイの新製品としては、1,280×1,024ドット(SXGA)表示対応の19型「SyncMaster 971P」が発表。コントラスト比が1,500:1と高いのが特徴で、回転や角度、高さ調整が可能なヒンジ部も新デザインのものが採用された。 輝度は250cd/平方m、応答速度は6ms(中間色)、視野角は上下/左右とも178度。インターフェイスはDVI-D×2で、USB 2.0×2ポートも備える。 このほか、PCとは直接関連しないが、携帯電話でありながら1,000万画素のカメラ機能を備えた「SCH-B600」が披露されたので、写真で紹介する。
□Cebit 2006のホームページ(英文) (2006年3月10日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
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