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「BCN AWARD 2006」受賞表彰式開催
~話題のライブドア平松新社長も登場

1月27日 開催



 売上データに基づいたメーカーランキング「BCN AWARD 2006」の表彰式が27日、東京・青山ダイヤモンドホールで開催された。

 BCN AWARDはPC販売店、家電量販店18社、2,205店舗のPOSデータを株式会社BCNが集計する「BCNランキング」のデータから、暦年1年間の販売数量No.1の製品、および製品を販売しているベンダーを「最優秀賞」として表彰するもの。

 2005年1月から12月までの1年間を集計したBCN AWARD 2006は、ハードウェア60部門、ソフトウェア32部門の計92部門の受賞社がすでに1月12日に発表されている。

 表彰式では、発表されたNo.1ベンダーと共に、今回新設された「ITジュニア賞」に選ばれた工業高校、高等専門学校の生徒が表彰された。

 BCNの奥田社長は、BCN AWARD2006の表彰式と、ITジュニア賞の表彰を同時に開催した狙いを次のように説明した。

 「当社が発行している媒体BCNは今年で25周年を迎えるが、作る、売る、使うのうち、『売る』という部分にスポットを当てて取材を行なってきた。BCN AWARDは2000年から開催し、市場が決めたNo.1を紹介してきた。しかし、ここ数年、PC業界は収益があがらず、閉塞感を感じざるを得ない状況になってきた。この閉塞感を破るものは何かを考えた結果、やはり優れた商品が閉塞感を打破するという結論になった。優れた商品を作るには、優れたものを作る技術が不可欠で、前回もこの席で、ベンダーのトップの皆様に、“会社に帰ったら開発者にトロフィーを渡して、ほめてさしあげてください”というお話をした。今後、ものを作る技術を伝えていくためには現役の開発者だけでなく、次代に夢を持った子供達にIT業界に入ってもらうことが必要。それを実現するために、ITジュニア賞という賞を新設することとした」

 ITジュニア賞は、全国高等専門学校が実施する「プログラミングコンテスト」を支援する目的で創設され、AWARD表彰前に表彰式が行なわれた。表彰式に参加したのは、津山工業高等専門学校、鳥羽商船高等専門学校、宇部工業高等専門学校、和歌山県立田辺工業高等学校の4校。

主催者として挨拶を行なうBCN 奥田喜久男社長 ITジュニア賞の表彰式の様子

 宇部工業高等専門学校 機械工学科5年生の木村昌樹君が製作したのは、3Dグラフィックスを手のひらで操作できる「3D-Mouse」で、AWARDのマウス部門で最優秀賞を受賞したエレコムの葉田順治社長が、「来年もAWARDでNo.1獲得をと考えていたが、オチオチしていると木村君が会社を設立して、うちの会社も苦しくなるなんてことも起こってしまうかも……」とエール(?)を送る場面もあった。

 ユニークなエールを送った葉田社長のエレコムは、USB部門で6年連続6回目の受賞、スピーカー部門が3回連続3回目の受賞、マウス部門が6年連続6回目の受賞、キーボード部門が4年連続4回目の受賞、ゲームコントローラ部門が2年連続2回目の受賞、10キーボード部門が2年連続2回目の受賞と6部門での受賞となり、BCN AWARD 2006受賞者を代表して挨拶も行なった。

 「自分で携わっている業界だが、現在が上限でこれから駄目になるんではないかと何度も思ってきたが、そうはならずにIT業界は成長を続けている。これだけ成長を続ける産業は他にないのではないか。BCN AWARDも今年が7回目となり、年々歳々発展している。BCN AWARDの威力はものすごいが、その事実を主催するBCNさん自身が気がついていないのではないか」と率直な意見を述べ、会場からは笑い声も起こった。

BCN AWARD 2006授賞式の様子。トロフィーを渡しているのはアロシステム 大野三規社長、受け取っているのはPC電源部門で受賞したエバーグリーン 尾崎敏江社長 ベンダー代表で挨拶を行なったエレコム 葉田順治社長

 受賞者の中には、今週、日本中の話題を集めることになったライブドアの社長に就任したばかりの、弥生の平松庚三社長も登場した。話題の人の登場に注目が集まり、懇親会の会場では、予定にはなかったものの壇上に登場して挨拶を行なった。平松社長は、「ここ数日、表に出てくる場面では笑うことができなかった。この会場について、久しぶりに笑うことができた。弥生としては業務ソフト部門で7年連続7回目の受賞をすることができたが、(こういう状況が続くと)こうして挨拶できるのも今年限りかもしれないなんて思ってしまう」と意味深長な発言で会場を大いに沸かせた。

 データを提供する販売店の代表として、エイデンの岡島昇一社長が挨拶し、2006年のIT業界のベンダーに対して次のようなエールを送った。

 「2005年1年間のIT関係の商品は物足りなかったというのが正直なところ。AV機器の売れ行きが相変わらず堅調で、白物家電製品はご承知の通り寒さの影響で暖房機器の売れ行きがよく、商品単価も安定している。それに対しIT機器のみ、前年の売れ行きの横ばいという状態が相変わらず続いており、PC本体だけに絞れば台数では前年比横ばい、金額は前年の85%で単価下落が続いている。今年は、メーカーの皆さんに付加価値の高い商品を開発してもらって、少し出遅れていたIT機器の売り上げが元気になることを期待したい」

会場でも「話題の人」となった弥生 平松庚三社長 データを提供する販売店の代表として挨拶をしたエイデン 岡島昇一社長

□BCNのホームページ
http://www.bcn.jp/
□関連記事
【1月13日】BCN AWARD 2006発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0113/bcn.htm

(2006年1月27日)

[Reported by 三浦優子]

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