[an error occurred while processing the directive]

Macworld Conference&Expo San Francisco 2006直前レポート

「Macworld San Francisco」が明日から開幕
~ Intel Coreを搭載するMacは正式発表されるか?

会場:San Francisco The Moscone Center
   (モスコーニセンター)

会期:1月10日~13日(現地時間)



 年初恒例のMacworld Conference&Expo San Franciscoが、明日10日(現地時間)から開幕する。基調講演は今年も米Apple Computerのスティーブ・ジョブズCEOによって行なわれ、この講演を皮切りにして4日間にわたる実質的な会期の幕が開く。

 もっとも注目されるのは、2005年6月に開催されたWWDC 2005でアナウンスされている「Intel製CPUを搭載するMac」が、このMacworldにおいて正式発表されるかどうかという点だ。WWDC 2005における同氏の講演では「2006年6月までに最初の製品を出荷」とコメントされており、広い意味でカウントダウンに入っていることは間違いない。

 搭載されるCPUの大本命と目されているのは、先週開催されたInternational CES 2006でIntelから発表されたばかりの「Intel Core Duo」と「Intel Core Solo」(開発コード名:Yonah)である。現状のMacラインナップでは製品の更新から遠ざかりつつある、iBookやMac miniあるいはPowerBook G4といったいわゆる“G4プロセッサ”を搭載する製品のいずれかからリプレースが行なわれるものと予測される。

 International CES以降、数多くのPCノートが発表されて出荷目前となっていることから分かるように、CPUそのものの量産は始まってはいるが、果たしてIntel搭載Macの正式発表もこの時期であるのかどうかは疑問が残る。Intel社内では専用の945チップセット開発を中心にAppleに特化したディビジョンも創設され、ハードウェア面での支援体制は整いつつあるという。一方のソフトウェア面でもWWDC 2005以降、Intel CPUに対応するMac OS X 10.4 Tigerのデベロッパ向けのアップデートが順調に行なわれている状況だ。しかし、Appleが意図する“製品”としてのコンポーネントには、iPhoto、iMovie、iDVDなどのiLife製品や関連アプリケーションなどを加え、現行のPowerPC搭載Macと同一のパッケージクオリティをIntel搭載Macでも実現することが要求される。そこまで含めて準備万端と言えるかどうかが正式発表に至るカギとなる。

昨年の基調講演での1コマ。満面の笑みでMac miniを手にするスティーブ・ジョブズCEOだが、今年は果たしてどんな製品を披露するのだろうか 先週開催されたInternational CESの基調講演でIntel Core Duoプロセッサを手にするIntelのポール・オッテリーニCEO。昨年6月のWWDCに登場して話題となったが、明日のステージにも同じプロセッサを手にして姿を見せるかも知れない International CES会場では、各社の「Centrino Duo」プラットホームのPCノートが数多く展示された。Centrinoの名称まで冠するには、CPU、チップセット、無線LANの条件を満たす必要があるが、MacにどこまでIntelの技術が採用されるのか興味深い

 昨年は自信を持って「Flashメモリ搭載のiPod = iPod Shuffle」を直前の予測として掲載したわけだが、今年のIntel Macに関して言えば五分五分と言わざるをえない。しかし、具体的な製品発表がなかったとしても、基調講演の中でなんらかの形で言及されることは間違いない。

 もちろん、発表されると予測されている新製品はMac本体ばかりではない。ここ数年は年初のアップデートが続いているアプリケーションスイート「iLife」をはじめ、現在はプレゼンテーションの「Keynote2」、ドキュメントプロセッサの「Pages」で構成されている「iWork'05」が、スプレッドシート機能を加えて、より完成されたビジネススイートになるのではないかと言われている。

 iPod関連製品にも何らかのアップデートがあるだろう。昨年、同じMacworldで発表された「iPod Shuffle」がメモリ容量や機能面でiPod nanoとの差別化が曖昧になりつつあるという見方もあり、何らかのてこ入れや明確な差別化の行なえるアップデートが期待されている。また、米西海岸時間の午前7時から正午まで、基調講演とほぼ同一の時間帯に「.Macサービス」のメンテナンスによってサービスが停止することはアナウンスされているため、.Mac関連のアップデートがあるのは確実だろう。

 現地時間9日には、会場の設営と並行してすでにプレカンファレンスがはじまっている。出展者やメディア関係者も会場に足を運んでは、明日に向けてレジストレーションを行なうなど淡々と準備が進んでいる状況だ。

 お馴染みの隠し垂れ幕は、今年も登場している。会場正面の2カ所と展示ホールへの入り口3カ所の垂れ幕が、すべて隠された状態で用意されている。明日の基調講演直後、ここにいかなる新製品が姿を見せるのか興味は尽きない。

会場は例年どおりモスコーニセンター。サウスホールのみが展示ホールとして使われている 入り口正面に早速登場した恒例の隠し垂れ幕。今年は垂れ幕の下にも隠された囲いがあって何らかの作業をしているようにも見える 展示ホールへと降りていく三カ所のエスカレータすべての正面に、隠された垂れ幕が用意されている
ノースホール側には、カンファレンスのガイドが示されていた まだレジストレーションに訪れる人はまばら。明日にはここにも長蛇の列ができる モスコーニセンターの周囲にはMacworld開催を歓迎するフラッグが掲げられている

□Macworld Conference&Expoのホームページ(英文)
http://www.macworldexpo.com/
□米Apple Computerのホームページ(英文)
http://www.apple.com/
□関連記事
【2005年1月17日】Macworld Conference&Expo 2005レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/link/mw.htm

(2006年1月10日)

[Reported by 矢作晃]

【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
お問い合わせに対して、個別にご回答はいたしません。

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.