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Labelflash対応ドライブ「アイ・オー DVR-UN16L」レポート

「DVR-UN16L」


 アイ・オー・データ機器から、ラベル書き込み技術「Labelflash」に対応したドライブ「DVR-UN16L」が発表された。12月下旬発売の製品だが、今回試作機をお借りできたので、このLabelflash機能を中心に本機をレポートする。

 Labelflashはヤマハと富士写真フイルムが開発したラベル書き込み技術で、対応ドライブとメディアを利用してディスク表面の有機色素層に色階調を表現できる。試作機に採用されていたのは、同技術に対応したNEC製ドライブ「ND-4551A」で、対応メディアとしてRITEK製と思われる16倍速対応DVD-Rメディアが添付されていた。なお、メディアは富士フイルムから製品化が予告されている。

●ラベル作成ソフト「labelFOLiO for Labelflash」

 ラベルの作成/印刷には、付属ソフトの「labelFOLiO for Labelflash」を使用する。BHA製のソフトで、利用には同梱されている「B's Recorder GOLD8 Security」を先にインストールする必要があった。

 このソフトはLabelflashに特化したソフトではなく、もともとインクジェットプリンタなどでメディア表面ラベルやケースデザインの印刷を行なうソフトに、Labelflash機能を追加しただけのもの。そのためか、印刷プレビューもA4用紙にカラーデータが写ったものになっているなど、プリンタを意識した設計となっている。

ラベル作成ソフト「labelFOLiO for Labelflash」 印刷プレビューはA4用紙にカラーで印刷した結果 Labelflash印刷画面

 ソフトのインターフェイスは簡素でわかりやすく、描画機能もテキスト、アーチテキスト、直線、ボックス、円、イメージ挿入(PNG/JPEG/GIF/BMP/PSD/WMF、TWAIN対応機器)のみに絞っており至ってシンプル。「Nero Express 6」の「LightScribeラベル印刷」と同じく、レイヤーのような概念でオブジェクトを扱えるが、labelFOLiOは左ペインにオブジェクトの一覧が表示されるのでより便利に扱える。

 今回、付属の画像とボックス、直線、テキスト、アーチテキストなどを組み合わせた画像を作成し、実際にLabelflashを使い印刷を行なってみた。印刷には添付されていたDVD-Rメディアを利用。印刷の濃さはデフォルト値の“13”に設定し、印刷ボタンを押してから1枚目の印刷が完了するまでの時間を計測した。

 テスト環境は、Athlon 64 3500+(2.2GHz)、メモリ512MB、ASUSTeK A8N SLIマザーボード(nForce 4 SLI)、GeForce 6600 GTビデオカード。OSはWindows XP Professional(SP2)。

 テスト結果は6分11秒。ラベル印刷が可能という面ではライバルとも言えるベンキューの「LightScribe」対応ドライブ「DW1625」がデフォルト設定で25分18秒も要しているのと比較すると優秀な結果で、実用的な範囲だ。印刷ダイアログの詳細設定では7,875rpm(47.25倍速)がデフォルトで選択されているので、この速さが結果に反映したようだ。

 しかし、このデフォルト設定の濃さの印刷結果はコントラストがかなり薄い。LightScribeは金色の表面の上に黒く印刷され、はっきりしており見やすいが、Labelflashは濃い青紫の表面色を薄くしていくような印刷で、多少見づらい。ヤマハが2002年に発売した外付けCD-RWドライブ「CRW-F1UX」のディスク記録面に絵を描く「DiscT@2」機能を、そのままディスクレーベル面印刷に持ってきた感じだ。デフォルトの設定では、視認性はLightScribeのほうが上だと言える。

 試しに、もう1枚のメディアで、濃さを最大値である“50”に指定して印刷してみたところ、24分35秒かかってしまった。コントラストは少し向上して見やすくなったものの、それほど大差はない。メディアの内容を記す程度だけなら、デフォルト設定のほうがおすすめだ。

デフォルトの設定で印刷したメディア。Labelflashのメディア表面が反射しているため、写真ではコントラストが低く見えるが、現物はもう少し見やすい 印刷設定画面の詳細設定で、濃さや回転速度を指定できるが、プレビューには反映されない ベンキューDW1625のLightScribeを利用し、デフォルト設定で印刷したメディア

 labelFOLiOのLabelflash印刷ダイアログでは、詳細設定の中にプレビュー機能が用意されているが、これは作成した画像をモノクロ化しただけのもの。コントラストとガンマ補正の設定はプレビューに反映されるものの、濃さと回転速度の設定は反映されない。ラベルの視認性が劣るだけに、ソフトがWYSIWYGに完全対応していないのが少々悔やまれる。

●ドライブの基本性能は優秀

 次にドライブの性能を測るためにベンチマークを行なった。計測には「Nero CD-DVD Speed Version 4.10」を利用した。

 まずはDVD-R DLを試してみた。メディアは三菱化学メディア製4倍速対応品。同メディアの表記は2.4〜4倍速となっているが、ドライブの「オーバースピード機能」により、6倍速書き込みが可能。

三菱化学製メディアでは、6倍速で記録できる
DVD-R DLの結果。Z-CLV方式を採用し、平均速度は5.67倍速。なぜか4倍と8倍のCPU占有率は計測できなかった

 結果は20分39秒。Z-CLV方式の採用で、メディアの大部分を6倍速で記録していることがわかる。

 DVD+R DLについても試してみた。メディアはリコー製8倍速正式対応品。

DVD+R DLの結果。平均速度は6.55倍

 結果は18分39秒。Z-CLV方式を採用しており、メディアの中盤部分を8倍速で記録している。リコー製メディアは推奨されていないが、安定した書き込みといえる。

 次はDVD-Rを試してみた。メディアはLabelflashにも対応した添付のRITEK製と思われる16倍速対応品。

試作品に添付されていたメディアの情報にはRITEK製造の文字が
DVD-Rの結果。平均11.77倍の速度で書き込んでいる

 結果は6分5秒。CAV方式の採用で、グラフはきれいに右上がりとなり、メディアの終盤で16倍速を出している。

 最後はDVD+Rの計測を行なった。メディアは三菱化学製16倍速正式対応品。

DVD+Rの結果。DVD-Rと同じ平均速度11.77倍で書き込んでいる

 結果は6分2秒。DVD-Rとほぼ同じ結果となった。

●ラベル印刷が可能なドライブとしての完成度は高い

 初のLabelflash対応ドライブとして発売されたDVR-UN16Lだが、ラベル印刷は高速で、ドライブの基本性能も優秀だ。ラベル印刷が可能なドライブとして完成度は高い。唯一のLightScribe対応ドライブDW1625と比較すると、DVR-UN16Lの方が性能面と記録速度、DVD-RAM/-R DL書き込み対応などの点において優位であることは明らかだろう。後は対応ソフトがバージョンアップで使い勝手が改善され、対応メディアの普及に期待したいところだ。

□アイ・オー・データ機器のホームページ
http://www.iodata.jp/
□製品情報
http://www.iodata.jp/prod/storage/dvd/2005/dvr-un16l/
□関連記事
【12月8日】富士フイルム、「Labelflash」対応DVD-Rメディア
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1208/fujifilm.htm
【12月7日】アイ・オー、ラベル書込技術「Labelflash」対応DVDスーパーマルチ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1207/iodata.htm
【3月25日】ベンキューの「LightScribe」対応ドライブ「DW1625」レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0325/benq.htm

(2005年12月15日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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