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NEC、厚さ0.3mmの曲げられる二次電池
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薄型フレキシブル電池 |
12月7日 発表
フレキシブルで曲げられる |
NECは7日、高速充電が可能でフレキシブルな超薄型二次電池を開発したと発表した。
電極の薄膜化技術により、0.3mmの薄さを実現した二次電池。正極には、電解液が浸透したゲル状態の有機ラジカル材料を採用し、本体を曲げることも可能。有機ラジカル材料は電気化学反応速度が速く、電解質イオンがスムーズに移動できるため、充電反応における抵抗が小さく、30秒以内で充電が可能という。
エネルギー密度は1平方cmあたり約1mWh。アクティブRFIDタグに用いた場合、1回の充電で数万回の信号発信が可能としている。また、カドミウムや鉛などの従来の二次電池で使用している重金属は使用されておらず、環境にやさしいと謳っている。
ICカードや電子ペーパー、アクティブ型RFIDなどへの応用のほか、将来的には同電池を装着した衣服に、CPUやメモリを装備することで、PC機能を持ったウェアラブルコンピュータの実現も可能としている。
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0512/0702.html
(2005年12月8日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]