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Agilentの半導体部門が分社化、新会社Avagoとして創業12月1日(現地時間)発表 米Agilent Technologiesが8月に売却した半導体部門が1日(現地時間)、売却に伴うすべての手続きを完了し、Avago Technologiesとして創業した。 Agilentは、Hewlett-Packard(HP)の電子部品開発部門が、'99年に分社化した企業で、計測機器や、光電子部品などの開発を手がける。Agilent内で2番目に大きなグループである半導体部品部門を、KOHLBERG KRAVIS ROBERTSとSilver Lake Partnersに26億6千万ドルで売却し、計測機器関連の事業に専念することを決定。これにより、株式非公開の独立系半導体企業として世界最大規模となるAvagoが誕生した。 Agilentは、一般にはなじみが薄いが、LED('66年)、データ通信用光トランシーバ('70年代初期)、光学マウス用センサー('99年)などを開発してきた経緯を持ち、現在でも、光学マウス用センサー、フォトカプラ、赤外線トランシーバなどで世界1位のシェアを持つ。 新会社のAvagoは、米国とシンガポールの2カ所に本社を置き、全世界に9つの研究開発拠点を持つ。全従業員数は6,500人で、内1,000人以上がアナログ系設計者。Agilent半導体部品部門としての2005年度の売上高は180億ドルとなる。研究開発拠点の1つは日本国内にあり、デジタルカメラのAF補助光用LEDや、RGB LEDを用いた液晶用バックライト向けカラーマネジメントシステムなどを開発した実績を持つ。
今回の新会社設立にあわせ、アバゴ・テクノロジー株式会社代表取締役社長のマイク小池氏が、今後の施策などについて説明した。 Avagoは、Agilent半導体部品部門のすべてを引き継いでおり、モバイル、デジタルコンシューマ、ストレージ/コンピュータ/ネットワーク、インダストリアル分野に加え、車内ナビゲーションや、ランプなど自動車関連部品や、バックライトなどデジタルTV向け部品の開発にも乗り出す。 小池氏は、同社の持つ40年以上の開発の歴史や、25年以上に渡って培ってきたサプライチェーンマネジメントの実力を武器に、同社が携わる分野で徹底的にシェアNo.1を目指すと宣言。また、常に市場全体および競合他社を上回る成長率を実現するとの目標を掲げた。 日本法人の従業員数は42人、内13人が研究開発に従事している。資本金は1,000万円だが、12月中にも増資予定。日本法人は、日本が世界をリードする分野にフォーカスし、同社が持つ技術を応用することで、付加価値を提供し、“日本発のグローバルスタンダード”となるような製品の創出を目指す。 また、優れた技術を持つ企業と積極的にパートナーシップを結ぶことで、製品の差別化を狙う。
□Agilent Technologiesのホームページ(英文) (2005年12月2日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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