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S3、コアクロック700MHzのGPU「Chrome S27」
~マルチGPU技術もサポート

「Chrome S20シリーズ」

11月3日(現地時間) 発表



 米S3 Graphics(S3)は3日(中国時間)、90nmプロセス技術を採用したPCI Express対応GPU「Chrome S20シリーズ」を発表した。

 同社としては第4世代となるDirectX 9.0対応GPU。メインストリーム向けの「Chrome S27」と、ローエンド向けの「Chrome S25」の2モデルが用意される。ともに128bit(32bit×4)精度のVertex Shaderを4個、96bit(24bit×4)精度のPixel Shaderを8個備え、Shader Model v2.0+をサポートする。

 また、同社独自のプログラマブルビデオエンジン「Chromotion 3.0」を搭載し、WMV9、MPEG-2、MPEG-4再生支援機能を備える。HDTV出力をネイティブにサポートし、ハードウェア画面回転機能も搭載。10bitの400MHz RAMDACを備え、10億色の表示が可能。欧州RoHS指令にも準拠する。

 S3は、富士通の90nmプロセス技術の製造により、業界最高水準のワットあたりの性能を実現したとしており、ファンレス駆動も可能と謳っている。

Chrome S27のGPU写真

 Chrome S27のコアクロックは700MHzで、同社は業界最高水準としている。ビデオメモリはGDDR1/GDDR2/GDDR3をサポートし、GDDR1/GDDR3使用時は最大256MB、GDDR2使用時は最大512MBまで搭載可能。メモリのバス幅は32/64/128bitで、バンド幅は最大22.4GB/s。

 また、同社独自のマルチGPU技術「MultiChrome」に対応し、SLIやCrossFireと同様に、ビデオカードを2枚挿しすることで性能を向上できる。同技術は、マザーボードのチップセットを問わず利用できるとしている。

 Chrome S25のコアクロックは600MHzで、ビデオメモリはGDDR1/GDDR2をサポート。GDDR1使用時は最大128MB、GDDR2使用時は最大512MBまで搭載可能。メモリのバス幅は32bit/64bit/128bitで、バンド幅は最大16GB/s。

 同社独自のフレキシブルメモリアーキテクチャ「AcceleRAM」をサポート。NVIDIAのTurboCacheやATIのHyperMemoryと同様、ビデオカードに搭載するローカルフレームバッファを減らし、メインメモリをビデオメモリとして動的に割り当てることで、ビデオカードのコストを下げられる。

GPUのブロックダイヤグラム AcceleRAMアーキテクチャ

□S3 Graphicsのホームページ(英文)
http://www.s3graphics.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.s3graphics.com/en/pressroom/pressrelease/2005/s3gpr051103chrome_s20Series.jsp
□製品情報(英文)
http://www.s3graphics.com/en/products/chrome_s27/
http://www.s3graphics.com/en/products/chrome_s25/
□VIA Technologiesのホームページ(英文)
http://www.via.com.tw/
□ニュースリリース(英文)
http://www.via.com.tw/en/resources/pressroom/2005_archive/s3gpr051103chrome_s20Series.jsp
□関連記事
【11月2日】富士通、S3の次世代GPUを製造
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1102/fujitsu.htm

(2005年11月4日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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