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NEC、4個の電池でPCの停電時駆動に成功8月5日 発表 NECは5日、停電時に小型電池だけでPCを駆動させ、作業データの保存をする実証実験に成功したと発表した。 使用したのはポリラジカルと呼ばれるプラスチック材料を用いた有機ラジカル電池で、同社が2001年に提案したもの。他の電池に比べ、反応速度が10倍以上高速なため、大きな電流での使用が可能。
今回の実証実験では、Pentium 4を搭載した同社製デスクトップPC(平均消費電力96W)に、35W出力の有機ラジカル電池を4個内蔵。AC電源の供給停止を自動検知し、電池の電力だけでPCを駆動させ、作業中のデータをHDDに保存させることに成功した。同システムでの最大駆動時間は約60秒。電池寿命はリチウムイオン電池と同等以上としている。 UPSと比べ、4個直列接続で55×45×16mm(幅×奥行き×高さ)とサイズが小型なことから、PCに容易に内蔵できる。また、常時インバータ方式のUPSが、交流/直流/交流の変換時に10~36%エネルギーが失われるのに対し、PCの直流電源を利用できるため、エネルギー損失が発生しないメリットがある。 現時点では価格は未定だが、低価格化が実現しやすいとしており、UPSの代替装置として実用化を目指す。 □NECのホームページ (2005年8月5日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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