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ソニーコンピュータサイエンス研究所展開催

会期:7月16日〜24日



 お台場・メディアージュ5Fにある、ソニーが運営するサイエンスミュージアム「ソニー・エクスプローラサイエンス」において「ソニーコンピュータサイエンス研究所展」が開催されている。16日から始まったもので、24日まで開催される。入場料は大人500円、子供300円。

 「ソニーコンピュータサイエンス研究所展」は'88年に設立された。最近はユーザーインターフェイスに関わる研究を行なっているソニーコンピュータサイエンス研究所の研究成果を、実際に体験できる形で展示している。週末には研究者自身によるトークショーも開催される。

 展示は全部で8つ。それぞれ順番に見ていこう。

 「LUMEN(ルーメン)」はユーザーが触れるとセンサーによってその形状に合わせてアクリルのライトガイドが浮かび上がるインタラクティブディスプレイ。イメージをこれまでの視覚に訴えるディスプレイだけではなく、実際に手で触れることもできる情報として呈示したいというコンセプトで発想したものだという。現状では13×13ドットの単色ディスプレイだが、将来はよりリッチな情報を表現できるディスプレイとして発展させていくそうだ。

 「TouchEngine(タッチエンジン)」は触ると押した感覚が得られるタッチディスプレイ。スクリーンに仕込まれた小型のアクチュエータが振動で指先に触覚を伝える。

 「PreSense(プリセンス)」。タッチパッドを触ることで画面を操作するインターフェイスの提案。押し込むと指先の圧力に応じて、どんどん画像がアップになる。2Dタッチ・ポジションセンサー、圧力センサー、触覚フィードバックの組み合わせで構成されている。PC、情報家電、モバイル機器などの新しい操作デバイスの提案。

「LUMEN」。手前のディスプレイをタッチすると、奥のデバイスがLEDとライトガイドでその形を表示する。アクリル棒は形状記憶合金によって持ち上げられる 「TouchEngine」。一見、ただのタッチディスプレイだが、押すと確かに指先に押しこんだ感じが伝わってくる 「PreSense」。手前の白い箱のタッチパッドを操作する

 「Continuator(コンティニュエーター)」は適当に楽器を演奏すると、そのパターンを学習し、それに続く楽曲を自動演奏するソフトウェア。単なる変調ではなく、音声認識などにも用いられているマルコフモデルを使って演奏をひとまとまりとして認識し、音楽を奏でてくれる。現在は転調には弱いが、将来的には人間とコンピュータによるセッションができることを目指しているという。

「Continuator」。適当に演奏しても返してくれる 「Continuator」の画面 【動画】途中まで弾くと、あとを続けてくれる

 「ChatScape(チャットスケープ)」はビジュアルコミュニケーションシステム。チャットでメッセージを入力してエンターキーを押すと、まず自動的に2枚の写真が撮影される。その写真がメッセージ付きで、ぱらぱらマンガ風に表示されるというもの。静止画像の一覧性と、動画像の臨場感、その双方を併せ持ったインターフェイスを狙ったもの。

 「Okao-Attacker(オカオアタッカー)」は顔認識技術を使ったゲーム。自分自身の顔をカメラで認識させ、顔を使って、ディスプレイ上に表示されるボールなどを打ち返して遊ぶ。

「ChatScape」。集中線など画面のエフェクトはメッセージに応じて自動的につけられる 【動画】「Okao-Attacker」で遊ぶ様子。顔でボールを打ち返す

 「CyberCode(サイバーコード)」と「Active CyberCode(アクティブサイバーコード)」は、2次元コードと、その3次元的な向きとを読み取って、データを表示する拡張現実感(Augmented Reality)システム。読み取ったコードに応じて画像や情報が表示される。コードが貼り付けられたオブジェクトをカメラの前でクルクルと操作することで、画面内のCGも回転する。

 また、「Active CyberCode」は、ボタンを押すようにコードの一部分を触ることでグラフィックスを操作できる。

「CyberCode」。キューブやパネル上にコードが貼られている カメラで認識させると、画像が表示される 【動画】CyberCodeを貼った立方体を認識させながら回転させると、画像も一緒に回転する
「Active CyberCode」。このようなボードを認識させると、中央部には画像が表示される。端の部分は操作ボタンとして使うことができる 【動画】Active CyberCodeで画像を操作する様子

 「WearableKey(ウエアラブルキー)」は、人体通信技術を応用し、ユーザーのIDを自動的に認識させるためのデバイス。PC側には、アダプタとして電極付きのマウスを取り付ける。そこに時計型のキーデバイスをつけた人間がさわると、自動的に認証される仕組み。

「WearableKey」。腕時計のようなバンドを装着して使用する 【動画】人体通信の様子。右手側から左手側に、データ通信が行なわれている。手のひらでべたっと触るよりも、両手とも指先だけで触るほうが伝わりやすいようだ

●ソニーエクスプローラサイエンスでは常設展示も

 ソニーコンピュータサイエンス研究所展そのものは24日までだが、ソニーエクスプローラサイエンスでは常設展示のほか、今後、新しく設置されたこのイベントスペースを使って、順次ワークショップや科学が体験できるイベントを開催していくという。

 現在、第2弾イベントとして、ソニーの小型二足歩行エンタテインメントロボット「QRIO」によるステージパフォーマンス、ふれあい体験ワークショップが実施される「QRIO Technology Tour Special in Sony ExploraScience」が、8月6日〜14日までの日程で企画されている。

 そのほか、手作り電池ワークショップ(8月20日、21日)、手作りCDワークショップ(8月27日、28日)、エコ体験ワークショップ(9月17日、18日)などのワークショップが実施される予定だ(いずれもウェブサイトから申し込みが必要)。

ソニーエクスプローラサイエンス。錯覚など認知科学の成果やユーザーインターフェイス研究の成果が体験展示されている 子供だけではなく、大人も楽しめる ソニーの環境への取り組みも展示されている

□ソニーコンピュータサイエンス研究所展
http://www.sonyexplorascience.jp/scsl/
□ソニー・エクスプローラサイエンスのホームページ
http://www.sonyexplorascience.jp/

(2005年7月21日)

[Reported by 森山和道]

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