マーク・ハード社長兼CEO

7月19日(現地時間) 発表

　米Hewlett-Packard(HP)は19日(現地時間)、大規模な組織改編と人員整理を伴うリストラクチャリング方針を発表した。

　組織面では、企業および公共機関に特化した営業組織のカスタマー・ソリューションズ・グループ(CSG)を解散。営業組織と関連部門は、テクノロジー・ソリューションズ・グループ(TSG)、イメージング＆プリンティング・グループ(IPG)およびパーソナル・システムズ・グループ(PSG)の3つの組織にそれぞれ統合される。CSG担当のマイケル・J・ウインクラー上級副社長は引退する。

　経費削減のため、今後1年半以内に、正社員の約10%にあたる14,500人の社員を削減する。米国内の退職金制度の改定と合わせて、2007年度以降は年間で約19億ドルの削減を見込む。

　顧客への影響を避けるために、営業部門の削減は最小限に留める予定。また、研究開発部門への影響も限られたものになる。人員削減の主な対象は情報システム部門、人事、経理といった間接部門となる見込み。各国の削減プランは、各国の法規制や労働組合、社員代表との協議結果により異なる。

　節約された経費の約半分は、競争力を高めるためのビジネスへの再投資に使われ、残り半分は営業利益に回される予定。

　マーク・ハード社長兼CEOは、リリースのなかで「HPのビジネスを徹底的に見直した結果、潜在能力を最大限に発揮できる組織に改編することにしました。これにより、HPは顧客、パートナー、社員、株主に対してより良い成果を上げることができるでしょう。」と語っている。

□HPのホームページ(英文)
http://www.hp.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2005/050719a.html
□ニュースリリース(和訳)
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2005/fy05-142.html
□関連記事
【6月14日】HP、プリンタ事業と統合したPC事業を再度独立
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0614/hp.htm
【3月30日】HP、新CEO兼社長を社外から登用
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0330/hp.htm

(2005年7月20日)

[Reported by date@impress.co.jp]