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日立、「uVALUE コンベンション 2005」を開催
~ミラー型ディスプレイなどを展示

「uVALUE コンベンション 2005」

7月20日~21日 開催



 日立グループは、同社のユビキタス技術/製品展示イベント「uVALUE コンベンション 2005」を20日より東京国際フォーラムで開催している。入場は無料で、展示は一般向けに公開されている。

 同イベントでは、同社のユビキタス情報の価値概念「uVALUE(ubiquitous VALUEによる造語)」にフォーカスした技術や製品を紹介し、IT技術を利用したビジネス/コミュニティ/ライフを提案している。

 アトラクティブ・コミュニティゾーンでは、先日発表されたミラー型ディスプレイ「Miragraphy」を展示。ハーフミラーの内側に拡散フィルムを貼り付け、内蔵されたプロジェクタで映像を投影することで鏡像の上に任意の映像/画像を重ね合わせて表示できる。

 また、オプションで人体センサーやICカードリーダー、IDタグ「μ-Chip」のタグ情報読み取り装置などを内蔵可能。人が近づくとマップが表示される駅の案内システムや、店頭商品のIDタグを認識し、関連したお勧め商品を表示するシステムなどに利用できる。

 プロジェクタ式なので、表示面積をさらに大型化することは可能。ただし、内部にさまざまな機器を設置している関係上、展示されたものより小型化することは難しいという。

「Miragraphy」。反射で周囲を写すものの、ガンメタル色がかっており、「マジックミラー」に近い 蝶のアニメーションを表示させたところ。蝶以外は実背景の映り込み。解像度は1,024×768ドット(XGA)

 「シルエットカウンタL」は、プロジェクタを内蔵したカウンタ。カウンタ上にさまざまな情報を表示できるほか、赤外線センサーを内蔵しており、手で操作できる。

「シルエットカウンタL」。リア投影型のスクリーンを採用している 流れてくるリンクを手でつかむとリンク先に飛ぶ。腕の下に伸びる青い「影」は赤外線センサーの反映

 「ImpressiveScreen」は、赤外線センサーを内蔵し、人間の動きに反応し情報を表示するディスプレイ。広告表示と案内板の機能を兼ねることができ、駅構内への設置を想定している。

「ImpressiveScreen」。スクリーンの前に立ち止まると、案内が表示される 左に動いたところ。左側の案内のみ表示され、動きに合わせて案内表示が追尾する 右に動くと、右側の案内のみ表示される

 そのほか、3Dレンダリングによるバーチャルショールームのテクスチャを「μ-Chip」で変更するシステム、人間の移動を記録する流動計測システム、知的音声合成技術、モノクロ電子ペーパー、iVDR内蔵のモバイルビューアなどが展示された。

μ-Chipを利用したショールームの例。床材にμ-Chipを貼り付け、白い床材をセンサーに当てると(左写真)、3Dレンダリングのショールームの床が白に変更される(右写真)
同様に茶色の床材を当てると(左写真)、ショールームの床が茶色になる(右写真)
「流動計測システム」。レーザーセンサーで人の動きを読み取り、データを集計する。赤い点はレーザーセンサー、黄色い点は人の位置 集計したデータは広告の設置場所、店舗のレイアウトの参考になる 知的音声合成技術。特定の声で指定された文章を読み上げ記録すれば、その声を利用した音声合成で読み上げが可能になる
モノクロ電子ペーパー。表示品質はE Ink方式を採用したソニーの「LIBRIe」に近い iVDR モバイル ビューアとオーディオプレイヤー

□日立グループのホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□uVALUE コンベンション 2005のページ
http://hitachi-uvcon.com/
□関連記事
【7月19日】日立、鏡に映像を重ねて表示する「Miragraphy」(AV)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050719/hitachi.htm

(2005年7月20日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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