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マイクロソフト、車載情報端末向けソフトウェアプラットフォーム
「Windows Automotive 5.0」

「Windows Automotive 5.0」

7月12日 発表



 マイクロソフト株式会社は12日、車載情報端末向け車載情報端末向けソフトウェアプラットフォーム「Windows Automotive 5.0」を自動車メーカー/車載情報端末メーカー/車載情報端末開発者向けに提供開始した。

 同プラットフォームは、Windows CE 5.0をベースとした車載情報端末向けにカスタマイズされた車載情報端末向けソフトウェアプラットフォーム。Windows CE 5.0とほぼ同様のコアに、ヒューマンインターフェイスの「Automotive UI Toolkit(AUI)」、性能チューニングツール「Automotive System Tools」などの自動車向けコンポーネントなどを追加した。

 また、従来の「Windows Automotive 4.2」より仮想メモリ空間の拡大(32MB→96MB)、アンチエイリアスフォントのサポートや半透明ブレンディングなどの描画機能の強化、XMLベースによるスキン編集機能の強化などが行なわれた。

同社 デバイス・サービス・eXperience グループ担当 コーポレートバイスプレジデント トッド・ウォーレン氏

 同日に行なわれた製品発表会では、マイクロソフト デバイス・サービス・eXperience グループ担当 コーポレートバイスプレジデント トッド・ウォーレン氏が挨拶した。

 同氏は、「Windows Automotive 5.0はプラットフォームとして拡張性/安全性/娯楽性/リアルタイム性を持つほか、Web対応やGUIの改良など施しており、ユーザーの体験を向上させている。また、効率的に開発が行なえるコンポーネントやツール群を開発者に提供することにより、メーカーの生産性を向上できる」と、同プラットフォームの優位性をアピール。

 また、「自動車市場の拡大に伴い、車載情報端末を標準搭載する自動車が増加する。今後も各自動車メーカーや情報端末メーカーなどと協力し、同プラットフォームの市場拡大を目指す」とした。

Windows Automotiveの位置づけ カーナビゲーションシステムの市場予測

 マイクロソフト プロダクト ディベロップメント リミテッド平野元幹氏は、製品の開発経緯や技術説明を行なった。

 Windows Automotiveは、Windows CEがリリースされた後に車載への適応を検討したうえで、自動車向けに開発された。開発に関して、4.2以降は日本チーム主導で行なっているという。同氏は、「車載情報端末の領域においては日本の自動車メーカーやチップセットベンダーの方が要求が多く、メーカーとの連携も取りやすい。また市場においても拡大の見込みが多い。これらの背景を踏まえて開発拠点を日本とした」と話した。

 Windows Automotive 5.0では、各アプリケーションごとに独自のGUIを持たせず、端末製造メーカーが「AUIスキン」を製作することで、各アプリケーションに共通のインターフェイスを持たせられる。同氏は「同一のプラットフォームで、ハイエンド/ローエンド車の内装に見合った統一感のあるインターフェイスを開発でき、生産性を向上できる」とした。

同社 プロダクト ディベロップメント リミテッド平野元幹氏 AUIの改善点
インテリアに合わせたAUIのデモ。内装がグリーンの場合をイメージしたもの。【動画】(WMV形式/約1.5MB) ソフトウェアコンポーネントの移植性。同一のアプリケーションで違うAUIを利用できる例

 ASTはアプリケーションの性能や安定性をチューニングするツール群。組込み用途では、限られたシステムリソースを効率的に配分させることでマルチタスク処理性能の向上に繋がるという。特に自動車では、200以上のスレッドが同時に稼動しており、ソフトウェアのチューニングは困難とされていた。

 ASTに含まれるCPU時間測定ツールでは、スレッドに使用されているCPU時間やCPU使用率などを分析し、スレッド動作の問題点を摘出できる。同氏は、「同ツールを利用することスレッド動作問題の解析にかかる時間を短縮でき、開発者の生産性向上につながる。また、将来的にタコメータなど表示系統の統合も予定しており、これらではスレッドの最適化/信頼性を向上求められる。将来的に同ツールがこれらの利用にも適応できると期待している」と話した。

 また、今後はsp1で3D表示を行なう「Direct 3D Mobile」を提供していくなど、さまざまな拡張を施していくとし、プラットフォームとしての可能性や拡張性について強調した。

ASTに含まれるCPU時間測定ツールを利用し、Excelで表示した結果 【動画】3DとWMVを同時再生し、さらにアニメーションを再生した例。アニメーション再生時には3Dがギクシャクする(WMV形式/約1.5MB) CPU時間測定ツールを利用し、起動周期を分析したところ
解決策。スレッドの優先度を変更すると解決する 【動画】スレッドの優先度を変更した後、再度アニメーション再生をしたところ。3Dの描画問題が解決されている(WMV形式/約1.4MB) 【動画】「Direct 3D Mobile」を利用した描画例(WMV形式/約1.2MB)

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2338
□製品情報
http://www.microsoft.com/japan/automotive/

(2005年7月12日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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